SLもおか
茨城県の下館(しもだて)駅~栃木県の茂木(もてぎ)駅を結ぶ真岡(もおか)鐡道。
その真岡鐵道で、C12 66が3両の50系客車を牽引しているのが「SLもおか」号です。
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C12型のSLはコンパクトでかわいいですね。
SL自体も珍しいのですが、実は50系客車がほぼ原型をとどめた状態で運行されているのはここだけとのこと。
レッドトレインとして親しまれた50系客車ですが、ぶどう2号(いわゆる国鉄の茶色)に塗られています。
サボもや車両番号の表記も、いい味をだしています。
茂木駅の構内踏切から眺める「SLもおか」号。
時代を錯覚してしまうような風情があります🙄
それでは、さっそく車内に乗り込んでみましょう。
車 内
乗降ドアの近くはロングシートで、それ以外は4人用のボックスシート。
飾り気のない車内がシンプルな国鉄時代のシンプルな客車という感じがします。
(12月に乗車したので、クリスマスの飾りが付いていますが😁)
2号車のロングシート部分には、車内販売コーナーがあります。
1号車はいちご仕様
地味な客車ですが、茂木方の1号車だけはいちご仕様になっています🍓
これは真岡市が、特産のいちごをPRするために車内をラッピングしたもの。
床はもちろん、ヘッドレストカバーがいちご柄。
座面にもいちご柄のカバーがかけられ、緑のシートモケットが葉っぱのように見えてきます。
ボックスシートになると、こんな感じ。
よく見ると、ひじ掛けがショートケーキのようになっていました🍰
網棚の装飾も抜かりないです。
思わず車内でいちご狩りをしたくなってしまいます😃
残念なこと
「SLもおか」号には、なこと2つあります。
ひとつは、この客車には、冷房が付いていないこと。
北関東地区は夏場にはかなりの高温になるエリア。夏場に小さなお子様連れで乗車するのは、避けた方が良さそうです😂
もうひとつはトイレ。
3号車にあるトイレは狭い和式タイプ。
それは仕方ないにしても、トイレタンクが不具合で「水が流れませんので、小のみのご協力をお願いします。」とのこと。
もちろん手洗い用の水も流れませんので、緊急時だけの利用にしたいですね🚻
沿線風景
茂木発の上り列車が狙い目とは言うものの、下館から茂木まで往復するのはちょっとという方におすすめしたいのが、東武宇都宮駅とJR宇都宮駅から茂木駅までのJRバスが、SLに乗るのにちょうどいい時間に出ていますので、調べてみてくださいね。
出発すると車内では、硬券の「乗車記念証」が配られます。
途中では、普通列車とすれ違い。
真岡鐡道の車両って、なぜこんなスイカ🍉みたいな色をしているのでしょうか。
12月ですが、窓を開ければSL客車の旅を満喫できます🙌
列車は、関東平野の田園風景や住宅地の中をのんびりと走ります。
しかし裏を返せば、車窓から特別きれいな景色が見えるわけではありません。
なので、左右どちらに座ってもさほど景色は変わりません。
こちらは駅舎がSLの形をした真岡(もおか)駅。
駅に隣接するSLキューロク館にも行ってみたいですね。
車内で興味深いのは、上り列車の1号車は最後尾になるので、後方展望ができること。
左側にある二段式の窓は開閉できますので、展望車気分を味わえるかもしれません。
寺内(てらうち)駅を通過。
まるで、鉄道模型のジオラマみたいな絵になる駅ですね。
夕暮れの時間も近くなるころ、終点の下館(しもだて)駅に到着。
その後、列車は真岡駅までDL牽引の定期列車として運転されます。
(SLは最後尾にぶら下がって回送)
こちらは、整理券不要で客車列車の旅を楽しむことができますので、狙ってみるのもよいかもしれません。
ただし、3両のうち2両は締め切り扱いとなり、最後尾の1両のみしか乗車できませんのでご注意ください。
乗車するには
「SLもおか」号は、インターネットで2日前までの事前予約制です。
予約だけ済ませておいて、当日、駅窓口でSL整理券(500円)を購入する仕組み。
定員制ですが、座席指定ではないので、グループなどの場合は早めに席を確保したいところです。
一般的に、茂木→下館の上りの方が空いています。
関東近郊で手軽にSL客車の旅を楽しめる真岡鐵道。
近隣の他の路線とも組み合わせしやすいですので、素敵なプランを立ててお出かけくださいね😃