昨年春に発売されたKATO製のEF210-300番台機を入手できました。同時期に発売されるDF200-200番台機と、どちらを購入しようかと思案している内に予約締切となり、結局どちらも購入出来ず仕舞いになっていたものです。

 

発売された300番台には、側面に桃太郎キャラクターが描かれた最近の姿(品番3092-1)と、側面の桃キャラの代わりにJRFマークが標記された登場時の姿(特別企画品:品番3092-2)の2種類があり、欲しかった後者のJRFマーク付きの製品を入手しました。

 

オークションに出品されていた中古品ですが、新品定価の半額位で入手出来ました。車両は美品でスムーズに走行し、付属品類は未開封で未取付の状態です。

 

付属パーツを取り付けることにします。上段左側から、ホイッスル,信号煙管・避雷器・無線アンテナ、中段がナンバープレートの前面用(黒色)と側面用(青色)で301・304・306・309号機の4種類、下段が前面手すり,解放テコ,ナックルカプラーです。

 

付属パーツの取付に際しては、ボディと下回りを分離して作業しました。下回りから着手しますが、更にスカートパーツを外して作業します。最初に、アーノルドカプラーをナックルカプラーに交換しました。この作業は慣れていないと板バネを曲げて駄目にしてしまいがちですが、スカートを外した状態で作業することで被害リスクは下がります。

 

次に、解放テコをカプラー上方のステップ下の取付穴にピンセットを使用して挿し込みます。

 

解放テコの装着ができれば、下回りのパーツ取付作業は終わりです。スカートを元通りに下回りに装着しておきます。なお、動力ユニットには3034の刻印があり、EF210の従来製品と同一の物(→こちら)が使用されています。

 

続いてボディに付属パーツを装着します。

屋根上パーツの取付時に、邪魔になり破損リスクのあるパンタグラフは、外した状態で作業しました。取付難い信号炎管,ホイッスル,無線アンテナの取付に助っ人を準備しました。割り箸の先端にマスキングテープを巻き付けた治具です。割り箸の先端を開いて、マスキングテープを片側に巻き付けて2本の隙間からマスキングテープを引き出した状態で先端を閉じます。マスキングテープの糊面が表側に来るように巻く向きを変えて、2本を束ねた状態で2回ほど巻き付けてあります。

 

信号炎管を上下逆さまにして、2本の割り箸の隙間付近(この位置が重要)に押し立てます。部品が下を向くように持って、ボディの取付穴に上から軽く挿し込みます。上手く穴に入ったのを確認してから、少し力を加えると難なく取付が出来ます。

 

ホイッスルも同様に、割り箸の隙間に上下逆さまにして押し付けますが、水平部分の長さが短い方(車両の前側になる)を内側にするのがポイントです。信号炎管の時と同様に装着しますが、割り箸は作業性に優れたボディ正面方向からアタックすることにより、ホイッスルの向きも正しく装着できます。

 

無線アンテナや避雷器も同様に割り箸治具で装着を済ませました。ピンセットや添付治具で取付作業をすると、必ずと言って良いほどパーツが異次元空間に飛び去ってしまい、探す手間に時間を取られストレスが溜まりますが、この割り箸治具なら老眼の私でも今迄の苦労が何だったのかと思うほど簡単です。残パーツもご覧の通り、所要数以外はきっちり残ります。TVドラマの決め台詞「私、失敗しないので!」を実践できますので、一度お試しあれ。

 

前面手すりも、ランナーから切り離す際の一工夫で取付が楽になります。手すりの前面側(垂直部分)に当たる箇所を、敢えてランナーの角形部分と共に切り離します。

 

ピンセットで長い下側から先に取付穴に挿し込んでおき、短い上側は後から取付穴に挿し込みます。白い角形部分を残したことで手すりの垂直方向部分に強度が確保されるので、非常に取付作業がし易くなります。

 

不要な白い角形部分は、ニッパーでパチンと切り落とせば完了です。ただ、ニッパーの刃の傾斜方向を良く確認してから切断しないと悲劇が起こりますので要注意!ナンバープレートは、裏面突起の裏面外側に微量のペーパーボンド(ゴム系ボンドの代用で、糸を引き難く取扱い易い)で装着しました。ここまで終わったら、最後にパンタグラフを装着して終了。

 

ボディと下回りと組合せて完成です。

300番台機でJRFマークを標記したのは、301~309号機とのことでラストの309号機にしました。

 

所有のEF210は全機KATO製です。左側から、0番台(品番3034),100番台シングルアームパンタ・メタルインレタ式ナンバー(品番3034-3),300番台JRFマーク付(品番3092-2)です。

 

GPSアンテナの有無(300番台がなし)や屋根色にも違いがあります。

 

最大の違いは、300番台機ではスカートが前後に長くなり、ボディ先端のくの字になった角度が尖った感じになったことでしょう。実機が勾配後押機関車の機能を有し、連結器の新型緩衝器が大型化したことにより全長が400mm(片側で200mmずつ)長くなったことによります。

 

KATO製品には、上記以外に100番台下枠交差型パンタ(品番3044),100番台シングルアームパンタ・通常ナンバープレート付(品番3034-4),300番台桃太郎マーク付(品番3092-1)もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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