上田電鉄 上田から別所温泉ゆき 片道乗車券

2010(平成22)年8月に上田電鉄別所線の上田駅で発行された、別所温泉ゆきの片道乗車券です。


   

青色BJRてつどうじどうしゃ地紋のB型一般式大人・小児用券です。
同社の硬券乗車券は上田電鉄となる前の上田交通・上田丸子電鉄の時代から基本的に様式は替わっておらず、数十年間同じ様式で発売されておりましたが、本日2022年1月31日を以て発売中止となることが正式に発表されました。

同社のリリースに拠りますと、硬券乗車券の発売はすべて中止するようですが、入場券類については硬券の発売を継続する旨が記載されておりました。

乗車券のみについて硬券の発売が中止されることの理由については触れられておりませんが、同社では有人駅全駅(上田・下之郷・別所温泉)と無人駅の一部(赤坂上・上田原・大学前)については自動券売機が設備されており、券売機があればこれ以上硬券乗車券を補充する必要性が無いことが理由だと思われますが、特段必要の無い硬券乗車券を設備することによる精算・経理処理への事務手数や補充する際の印刷費等のコストカットが最大の目的と思われます。


同社では全列車がワンマン運転となっており、車内での運賃および乗車券の回収は自動運賃機を使用していますが、図示いたしませんが、同社の硬券はワンマン対応のための裏面への発着駅の印刷はされておらず、車掌が乗務していた頃のままとなっていました。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 蒲原鉄道 村松... 上田電鉄 別所... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (風旅記)
2022-02-10 02:37:00
こんばんは。
自動券売機や列車内の精算設備がありながら、よくぞ今まで硬券の販売を継続してくれていたものだと感じます。
窓口で切符を販売することは当然、その窓口に発券する機械がなかったのかもしれませんが、多くの金券を在庫して、管理する手間もそれなりにかかっていたのではないかと思います。
日常的に硬券を手にする乗客は少なかったのでしょうし、不便はないのでしょうが、趣味的には一つの大切な風情が失われていくようで寂しさも感じます。
数年前に上田電鉄を訪ねたことがありました。
記念に窓口で切符を買い求めれば良かったと、後悔しています…
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com
 
 
 
> 風旅記さま (isaburou_shinpei)
2022-02-13 19:01:36
コメントありがとうございます。

> 自動券売機や列車内の精算設備がありながら、
> よくぞ今まで硬券の販売を継続して
> くれていたものだと感じます。

本当に仰せの通りです。
時代の流れというのでしょうか、
鉄道趣味や情緒だけでは継続する理由にならないものが、次から次へと消えていってしまいます。
このような光景を見つけるのが鉄道旅の良さかもしれません。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。