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子供運賃よりも安い、55%引きの切符を使って帯広へ行く とかち3号

2022-01-31 06:17:29 | 2022年の旅行記(国内旅行)
このあとはJRで帯広へ向かいます。しかし列車が南千歳を発車するまで1時間以上ありますので空港で時間つぶし。展望デッキに出ようと思ったら閉鎖中だった。



よって窓越しで飛行機を見ていると、この写真を撮って間もなく、コンテナを開けると荷物が崩れできて地面に散乱。きちんと積まないからですね。



要はこんな感じにきちんと積まなければ荷崩れになるわけなんですけど、大型機はコンテナ毎積んでゆけるけど昨今は小型機ばっかり。B737もA320も荷物はばら積みなので(ジェットスターは専用コンテナを開発したので別)ひとつひとつコンベアで機内に送り込んで中に入った作業員が積みます。だから適当になっているのでは。そろそろいい時間になったな、新千歳空港駅へ向かい指定席券売機で発券。



今回利用するのもえきねっとの「お先にトクだ値」なんですが、北海道は列車や区間によってとんでもない安さになっています。帯広方面は〈おおぞら〉と〈とかち〉とあるわけですが後者の割引率が高すぎでなんと55%引き!ということは子供の普通運賃よりも安いんですよ。南千歳から帯広まで特急指定席で2,850円は脅威。これに新千歳空港~南千歳の220円は別途必要で3,070円。こうしないととかちミルキーライナーには勝てません、運賃はバスが3,800円なのでJRの勝ちだけど(半額以下ですが)所要時間ではバスのほうが速いんです。石勝線はどうしても運転停車がありますし、狩勝のS字カーブが距離あるので。



快速エアポートで1駅移動して南千歳へ。ホームの駅弁売店は営業してておばさんのセールストークが響きます。6月には期待してたのに営業していなかった



11時05分発〈とかち3号〉に乗車、かつては「冬こそJR」と宣伝し、事実冬の日勝峠や狩勝峠は怖いからと夏は車でも冬はJRという人が多かったのに半分も埋まらない。道東道は安全に峠越えが可能になったので脅威だ。



やっぱり電車に乗ったからにはビールでしょう。北海道ならクラシック、濃くておいしいクラシック。ペッパー入りキャンディーチーズが合うんですよ。



石勝線は北海道らしい景色ばかりだから好きな路線、異論はなかろう。



まずは次の駅追分。やはり雪が多いなという印象で数日前には除雪が間に合わず2日くらい苫小牧~岩見沢は運休していたほど。だけど私が子供のころには雪ぐらいで運休は考えられなかったな。どんなローカル線でも除排雪は徹底的だったから、そして保線も。冬は保線作業できないので秋のうちに鏡面を滑るようなほどばっちり仕上げてあったもの。ましてやこの区間は石炭輸送で重要線区だったので止めるなんてありえない。でももし室蘭本線が全線電化済んでたとしたらどうなっていたんだろう>貨物はED76牽引で旅客は711系が行き来するか、2両編成の713系は九州ではなく北海道の形式になっていたと思う。でも今なら饋電停止にしているかも、磐越西線の次は苫小牧~室蘭だと思っている。キハ261が増えたらすずらんにも充当できる。



滝の下信号所で特急とすれ違い新夕張へ。まさか3番・4番ホームが除雪されているとは思わなんだ。だけど3番ホームの線路は雪で埋まってたなあ。このホームは普通列車が発着するホームで、夕張と追分・千歳・苫小牧を行き来する列車が利用していた。さらには0番ホームという欠取ホームもあって楓方面へ運転してた。しかし楓も夕張支線もなくなって普通列車が3本程度まで減らされると1番・2番ホームでやりくりできるので使用停止になったがダイヤが乱れたら使うことはあるという。そのために除雪しているのだろうか。

そして若い女の子がひとり乗ってきた、指定席にだ。新夕張~新得は普通列車が走っていないので特急自由席に限り乗車できる特例は有名だと思う。尤も接続する普通が3往復程度なら利用も厳しいが…。なので自由席と間違えて座ったのかなと思ったら新夕張→帯広の特急券を持っていた、失礼しました。ここから先が石勝線の真骨頂で日高山脈を貫くようにトンネルの連続だ、そして信号場が意外に多い。オサワと東オサワは4キロほどしか離れてないしトンネル内の鬼峠が廃止されたのも両側の駅(信号場)と5キロほどしか離れていないから。

占冠では乗降ゼロだがトマムはどっと降りた、この車両からも20人近くが下車。なんだかんだ言ってスキー人口減ってもトマムは別格なのか。バス2台と荷物運搬用トラックがお出迎え。トマム駅自体は札幌寄りに駅舎があり窓口準備工事がされたものの委託を含め一度も有人化されたことはない。そして新狩勝トンネル内の上落合信号場で根室本線と合流、目を凝らすとこちらに向かって合流しようとする線路が見える、待避線そのものはいまも活用しているので表面ピカピカ。根室本線は2016年8月末の台風で被災して以来東鹿越~新得で列車が走っていない。東鹿越は利用者ほぼゼロで廃止する予定の駅だったが信号のある駅で折り返し運転できるということで生き残り、代行バスへの乗り換え客で少し賑わったのは皮肉だ。しかし復活するといっても東鹿越~上落合の18.0キロを整備すればよく日高本線の例とは比べ物にならないほど短距離。しかし一昨年落合に行ったときは草ぼうぼうで原野に戻りつつある感じだった。そうしたらこの記事を書く直前、地元が費用負担の観点から復旧断念を決定し、富良野~新得の根室本線の廃止が大筋で決まった。今後国交省へ廃止申請となり、沿線自治体は代行バスへの拠出金をJRに求めてゆくことになります。個人的な考えですが、狩勝峠区間に代行バスは設定されず、ノースライナーが3往復あるのでそれで賄えると思います。被災後も長いこと代行バスが設定されないほど需要のない区間、あとは朝夕に富良野~幾寅~落合を38号線経由で走るバスがふらのばすで設定されるのでは。金山方面は占冠村営バスで賄える。金山~幾寅には設定されないかと。必要ならばデマンドタクシーではなかろうか。



トンネルを出た新狩勝信号場で一旦停車。上りとすれ違うのではなく保線員が3人乗り込んでくる、このへんの信号場へ点検に行くときは新得との間を列車で移動します。道は雪で埋もれているし、立派な小屋のある信号場だけど開業時は有人でここから上落合を遠隔操作してた名残。さすがに通票閉塞ではなかったが。



新得へのS字カーブを降りてゆくのは、中央東線の勝沼ぶどう郷から山梨市の盆地へ下ってゆく風景と同じくらい好きです。新得で保線係と乗客がこの車両から3人降りる、十勝清水・芽室では動きなし。





帯広には定刻通り13時12分に到着、やっぱり足が冷えます。



すぐに釧路方面からキハ40がやってきたけど、3月のダイヤ改正ですべて引退になり新型H100に置き換えとなるのがにわかに信じがたい。そもそも釧路支社に普通列車の新型が配置されるのって1986年のキハ54以来?



さて昼食を食べに行こう、帯広はおいしいものが多くて悩みますよ。



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