峠を下りてきた網走発釧路行普通列車(4725D)は、午前8時15分、川湯温泉駅に到着。

 

気温はマイナス10度以下・・ぶるる・・

 

しばれる朝だが、冬の道東らしく澄み切った美しい青空が広がる。スカッ!として気持ちがいいね。

三角屋根が印象的な川湯温泉駅。

足湯あり、レストランありで、夏は多くの観光客が訪れる。

夜は独特の世界に包まれ、エンジン音だけが静かに響く・・

 

二人しか乗っていない車内で待つこと20分・・網走行の列車がやって来た。

列車の灯りはありがたいね・・心が温かくなってきた。

午前8時16分、ルパン列車は川湯温泉駅を発車。

 

白い排気は厳しい寒さの証。

でも・・車内はポカポカですよ~

 

※写真1~13:とても好きな川湯温泉駅。夏にまた来よう。

 

午前8時24分、めんこい美留和駅に到着。

子どもたちに人気がありそう。

美留和駅を発車すると列車は林の中を走り、眼前に迫ってくる美羅尾(びらお)山の東側を通り、午前8時33分、弟子屈町の摩周駅に到着。

かつては弟子屈駅だった摩周駅。1990年11月、全国区の知名度を誇る「摩周湖」を活かした駅名に改称。

 

地域の方々や観光客が乗り、座席が結構埋まってきた。

※写真14~16:やって来たのはキハ54「地球探索鉄道・花咲線ラッピングトレイン」

 

摩周駅と言えば、これ!

腹へったな~豚丼食べたいな~

でも、今日はここで降りれない。

味を知っているだけに辛い・・泣

※写真17:新型コロナ前の夏、摩周駅前のぽっぽ亭に、多くの旅人が列を作った「摩周の豚丼」(駅売りあり)

 

午前8時34分、列車(4725D)は摩周駅を発車。

車両後方デッキからパチリ!

※写真18・19:美羅尾山が心に残る摩周駅

 

冬景色となった牧草畑の中を走るルパン列車。

直線区間が多いので「ガタン~ゴトン~♬」の走行音も、アップテンポ♪になってきた!

※写真20:夏は緑豊かな牧草畑が続く、摩周~標茶間

 

標茶駅からは、更にお客さんで混み合うかもしれない・・今のうちに車内の掲示物も撮っておこう。

 

※写真21・22:花咲線が通る浜中町は、モンキーパンチさんの故郷です。

 

午前8時58分、標茶駅に到着。

うわ~お客さんが乗るぞ~予想的中!

 

通路もデッキも人で埋まってきた。これでは身動きしずらい。

釧路駅までじ~とするしかないが、窓は背中にある・・どうしよう。苦笑

残念ながら標茶駅では列車交換はなし。昔は列車交換が多く、お客さんで賑わった標茶駅。今は静かだね・・

 

ちなみに、次の網走発釧路行「快速しれとこ摩周号」に乗ると、1月末からは週末などで「SL冬の湿原号」に出会います。昔はC-58が釧網本線で客貨混合列車を牽引し、C11が標津線で貨物列車を牽引。

ここで現役のSLに再会するとは、夢にも思いませんでしたね。

※写真23~25:思い出多き標茶駅

 

標茶駅に来ると必ず思い出す「国鉄・標津線」(標茶~根室標津・1989.4月廃止)。C11の機関区(車両基地)があって、SLの香りがする駅でした。

 

標津線に乗って釧路へ行く時は必ず通る標茶駅。懐かしいな~

昭和レトロの腕木(うでき)式信号機。素晴らしい信号です。

次の写真は釧路発根室標津行のキハ40(2両編成)。

 

釧路~標茶間は「急行しれとこ1号」で、釧路発(網走経由)札幌行「急行大雪3号(キハ56・27の4両編成)に併結。

かつて釧路~標茶間は、6両編成の急行列車が活躍していたんですよ。写真に撮っておけばよかった。

※写真26~28:私の原点~国鉄・標津線。上段の写真は厚床支線の中標津~協和間、中段は西春別駅、下段は中標津~上武佐間。

 

さぁ・・思い出はしまって、乗り鉄旅を進めよう。

午前8時59分、ほぼ満員のルパン列車は標茶駅を発車。

 

列車は釧路川に沿うように直線区間を走り、左にカーブ。進行方向右側に民家が見えてきた。

確かこのあたりだな? 五十石駅があったのは・・妄想で五十石駅通過。

2017.3月に廃止となった五十石駅。

写真は午後4時49分発網走行普通列車(4732D)。

廃止を惜しむ旅人さんが来てました。

※写真29~31:道内でも珍しい駅名の五十石。明治時代、付近の釧路川に船着き場があり、硫黄山から搬出される硫黄運搬のため、五十石船が行き来していたことが駅名の由来とのこと。「ごじゅっこく」ではなく「ごじっこく」。これは間違えそうだ。


「ルパン列車」は、釧網本線の名所、釧路湿原内を走る区間にやって来た。

 

そ~と上体を後方にねじり、進行方向右側の景色を窓越しにパチリ!

腰痛になりそう・・苦笑

 

いつ見てもいいね~

湿原も冬はガッチリ凍るので、エゾ鹿さんも自由に歩き回っているのだろうな。

湿原に写るキハ54(4732Dから見た進行方向左側)。

※写真32・33:絶景区間は外せない(茅沼~塘路)

 

午前9時20分、塘路駅に到着です。(写真はルパン列車の釧路行「快速しれとこ摩周号」)

 

※写真34・35:釧網本線・茅沼~塘路間

 

停車時間があるので、久しぶりに降りてホームをうろちょろしよう!やっほ~!

 

 (つづく)

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・完乗編(網走駅~釧路駅)」をご訪問いただきまして、誠にありがとうございます。

 

新型コロナウイルス・オミクロン株による感染拡大が全国的に深刻な状況となっています。事態の改善には時間を要すると思われますので、皆様、くれぐれもお気をつけください。

 

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