気ままな撮影紀行

鉄道写真をメインに航空機や一般の
風景写真等の撮影に出かけました。

本州最南端の駅 JR串本駅(和歌山県)

2022年01月28日 | JR西日本エリア
JR紀勢本線の駅で本州の最南端に位置して、JR西日本管轄駅でも最も南に位置している串本駅(くしもとえき)です。この駅では特急「くろしお」を含む全列車が停車して、普通列車は当駅で折り返し運転されるのもあって串本町での中心的な駅になっています。
(撮影:2013年2月9日)

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線を有する駅長配置駅になっています。単式ホームに駅舎があって、島式ホームとは跨線橋で連絡しています。




駅前のロータリーには帆船のモニュメントがありました。


この舟はレディ・ワシントン号というアメリカの商船のブロンズ像です。
私達が学校の歴史で学んだ日米の最初の接触は、ペリー提督が1853年(嘉永6年)に黒船で浦賀に入港したのが最初とされてました。しかし、それよりも62年前の1791年(寛政3年)にこのレディ・ワシントン号とグレイス号の2隻のアメリカの商船が串本大島に立ち寄って、日本に対して交易を申し入れた事が日米双方の文献で確認されてます。

アメリカから持って来たラッコの毛皮で日本側との交易にのぞみましたが、当時の日本では毛皮は価値を持ってなかった事から交易交渉は失敗に終った様です。わずか数日間の滞在だった様ですが、これが公文書に記録された日米間の初めての接触だったとされています。
串本駅は串本大島の最寄り駅という事で設置されてるようですが、ペリー提督より前にアメリカ人が日本へ来てた事は初めて知りました。


当時は江戸幕府の統治下で鎖国政策を執ってました。大きな権力を持っていた紀州藩が外国と密かに接触する事が表沙汰になれば、幕府の信用が失墜する事を恐れた為に日本へは悪天候の為偶然に漂着しただけだ、として史実が隠蔽されてきたそうです。

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