
今回は神奈川県海老名市にある「ロマンスカーミュージアム」に初めて訪問した模様をお送りいたします。
行かれる方は専用ページにて事前予約して下さい。


2021年4月19日にオープンしたロマンスカーミュージアムは、小田急の歴史を彩る車両の展示や沿線の風景をイメージした圧巻のジオラマなどが見どころです。

何度か目の前は通ってましたが、入場者が落ち着いた頃を見計らってから行こうと思い、ようやく行く決心がついたのです
平日休みが月一になったのも影響してますが・・・





海老名市のキャラクター「えびにゃん」がお出迎え

エントランスからエスカレーターで1階ヒストリーシアターへ下りると、およそ100年前につくられた「モハ1」が鎮座、1927年の小田原急行鉄道(小田急電鉄の前身)開業時に運行を開始した歴史ある車両です。
20000形「RSE車」

御殿場線直通用として1991年に登場した20000形「RSE」は2012年に運用終了、特急「あさぎり」としてJR東海の371系と共同で、小田急線 新宿駅からJR御殿場線経由で沼津駅まで直通運転しました。連接構造から371系と同様の通常の20m車になりました。

相方は富士急行で活躍中

号車によって「海」・「山・樹木」・「都会」のテーマに沿った内装、先頭車両は中に入れます


ダブルデッカー車両へ

2階席

1階席は個室になってます
10000形「HiSE車」

10000形「HiSE」は、展望席以外を高床化して1987年に登場、交通バリアフリー法施行に伴い置き換えが決定し2012年に引退しました。

後継の50000形「VSE」が誕生すると、3編成が運用を離脱、うち2編成が4両編成に短縮の上で長野電鉄に譲渡され、1000系特急「ゆけむり」として活躍中です。

3000形「SE」

小田急と国鉄の共同開発として設計が開始された3000形「SE」は、1957年から1959年にかけて32両製造、曲線の多い小田急線において曲線通過を容易にできること、車体支持間隔の短縮により車体剛性を確保できること、オーバーハング部分がないため乗り心地を改善できる、台車配置の平均化により軌道への負担が軽減されることをクリアーした初代小田急ロマンスカーです。

国鉄の新幹線に引き継がれた技術も存在する当時の最新鋭車両、「新幹線のルーツ」 や「超高速鉄道のパイオニア」と呼ばれています。


反対側の先頭車両は御殿場線電化に伴い中間車を先頭車に改造した車両、そういえばミュージアム搬入時に3000形の台車が落下して切断したみたいですがどうなったんでしょうね

3100形「NSE車」


運転席に上がる梯子、運転席がめっちゃ狭いので大変そう
7000形「LSE車」

1980年に登場した7000形LSEは2018年まで運用、連接構造の採用など基本的には従来のNSE車を継承する一方、前面デザイン 、運転室機器、制御・制動機器の改良、客扉に折戸式自動扉を採用したのが特徴で4編成が製造されました。
車内は見学できません



ジオラマ内に2カ所ある「ジオラマ運転体験」(体験料3分100円)では、最新型のロマンスカー70000形「GSE」と江ノ電500形のHOゲージが運転できます。

江ノ島


箱根湯本駅

芦ノ湖
その他にミュージアムショップ “TRAINS”、手の動きに合わせてまちが生まれるインタラクティブアート“電車とつくるまち”、引退した実際のロマンスカー・LSE(7000形)の運転台に座り、2階運転席からの沿線風景が楽しめるロマンスカーシミュレーターなど外せないコーナーがあります。


屋上手前には世界にひとつしかない?!プリクラが

私には有難い喫煙所もあります

後ろ髪引かれる思いで出口へ・・・でも当日有効のチケットがあれば再入場できます



2階エントランス脇にある併設カフェ「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE」で軽くランチ

「日東紅茶とクールケーキのセット」700円と高座豚ハムのコッペパン500円を注文

1949年から1995年まで小田急で親しまれた「走る喫茶室」の看板メニューを再現した「日東紅茶とクールケーキのセット」は、クリーム部分が固い昭和レトロを感じさせるスイーツです
あの固さやシロップ漬けのフルーツはどこか懐かしく感じる



ランチをいただいた後は13:21頃に通過するロマンスカー展望車両(VSEまたはGSE)を撮影するため海老名駅近くの陸橋へ移動、来年秋に引退する50000形「VSE」が来る事を願いながら列車を待ちました


小田急の通勤車両で最新型の5000形

