皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

本日はホームページの更新を行いました。今回は主にグリーン車の情報をアップデートしています。以下にその内容をご紹介いたします。

 

1.一部キロ26の機関冷却水給水口位置を修正

 

急行形気動車のグリーン車であるキロ27・28は登場当初は1-3位側と2-4位側で給水口位置がズレていました。キハ28では左右とも同じ位置にあるのに不思議です。

 

↑キハ28 2039と2043です。1-3位側、2-4位側ともに1枚目と2枚目の客室窓間の下に給水口があります。

 

続いてキロ28です。

 

↑鉄道ピクトリアル誌2018年3月号別冊「急行形気動車」より。キロ27・28の給水口は、1-3位側(左が便所となる向き)では前位側から3枚目の客室窓ガラスの下辺り、2-4位側(便所が右側となる向き)では前位から1組目と2組目の2連窓の窓間下辺りにあります。ということで左右で給水口位置が異なります。

 

ちなみにこの相違はKATO製旧製品のキロ28では完全に無視されていました…

 

↑手前がTomix製のキロ28 0番代で給水口位置は実車通り、奥はKATO製旧製品のキロ28 0番代で、残念ながら反対側と同じ位置に給水口が付いちゃっています…。

 

さて、KATO旧製品のキロ28は置いといてキロ26を見てみます。

 

キロ28では給水口が左右でズレていました。この理由は分かりませんが同じグリーン車であるキロ26も同じでしょうと思い実車の写真を見てみると…

 

↑ちょっと分かりづらいですが、左上のキロ26の写真を見ると、2-4位側と1-3位側の給水口位置は同じになっています。つまり2枚目の客室窓の後位寄り真下に付いています。

 

ここに写っている1-3位側の車はキロ26 5ですが、確認するとキロ26 18やキロ26 101でも同じように左右同じ位置にあります。

 

↑こちらはヤマケイ・レイルグラフィックスから。キロ26 101ですが、この車も1-3位側の給水口は2-4位側と同じく、2枚目の客室窓後位側の真下にあります。

 

ということで、「なるほど、キロ26はキロ27・28とは違うんだな」と思っていたのですが…ふと変なものを見つけてしまいました。

 

↑RMポケットシリーズの「キハ58と仲間たち」から。キロ26 9の給水口はキロ27・28と同じく1-3位側だけズレており、3枚目窓の後位側真下にあります。ちょうど窓1枚分ほどズレています。

 

その他写真を調べてみると、6~10だけが左右で給水口がズレており、車歴を見ると1~5、11~18、101~103は帝国車輛製、6~10だけは日本車輛製であることが分かりました。つまり北海道型を製造する機会の少なかった日本車輌は、この給水口位置を本州用と同じ仕様で作ってしまった可能性があります。あくまで推察ですが。

 

これと同じ現象は後にも日本車輌はやらかしており、それまで東急車輛と帝国車輛ばかりが製造していたキハ27平窓車の最終ロット(125~129)を日本車輌が製造した際、さすがに窓は北海道用のサイズで作ったものの塗装塗り分け寸法を本州用と同じで塗ってしまっています。歴史は繰り返すということでしょうか。

 

ということで今回はキロ26 6~10の給水口位置を実車と同じく左右ズレた状態へと修正しました。キロ26 0番代ってとっても地味ですが、色々面白い事があるのですね。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!

 

是非私のホームページ

 

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にもキハ58系各車の解説がありますのでご覧になってください。