金券ショップに行ってみる | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 

長年、鉄道ファンをやっていると友人などから切符を安く買う方法を教えて!などとよく質問されます。ということで今回は切符などを安く購入することができる金券ショップについてご紹介します。

●金券ショップとは
簡単に説明すると格安な切符や商品券、株主優待券、ハガキ・切手などが販売・買取している店のことであります。

何故安く売れるのか?理由は

お祝いなどで商品券などを知り合いから頂いたけど期限内に使わない、また会社のノルマで大量に商品券などを買い取ったけど使いきれない。そういった金券の買取希望者から仕入れ、購入希望者に上乗せして販売する仕組みだからです。

また鉄道会社が販売する回数券があります。これは指定された同じ区間の10回分の運賃で同区間の11回分の切符が綴になって販売される商品です。

※回数券の回数は鉄道会社により異なります。

★回数券(写真はイメージ)
回数券には大きく3種類あり、切り取りタイプ・切符タイプ・カードタイプ
昔は切り取りタイプで乗車する際、駅員に見せ切り取ってもらう(自分で切り取ると無効)のが支流でしたが、自動改札機の普及で切符タイプが支流になっていきます。

★JRの回数券(写真はイメージ)
切符タイプとなると最初から11枚の紙を重ねて発券されるため、バラ売りなどが可能となった訳です。

JR西日本ICOCAエリア内の回数券販売は終了していますが例をあげると、大阪府の大阪駅〜茨木駅間の通常運賃は¥220で回数券は11枚綴り¥2200なので1枚辺り¥200となります。これを店頭で1枚¥210で販売すれば店も客も10円お得になります。そのため金券ショップ関係者が駅で大量の回数券を購入しバラ売りをするので安く購入することができるのです。

なお諸説はありますが大阪梅田で現在のOsakaMetro(大阪地下鉄)の回数券をバラ売りした個人店が金券ショップの始まりと言われています。

さすが商売の街!大阪!の考えですね!
しかし1枚打っても数十円の利益なので何枚も売れないと儲からないと思うので大変でしょう。

11枚綴の回数券を買って持ち帰るのは、大変な事から、カードタイプの回数券も増えていきます。これは券売機の操作で数枚の切符へバラバラに分けることが可能な鉄道会社が多く好みに寄って選べば良いような形でした。

しかし近年はバラ売り対策などを理由に当日乗車分しかバラバラに分けることができなかったり、時代と共にICカードやインターネットポイントサービスへ移行する会社が増えており、残念ながら金券ショップで取り扱われる乗車券が減少傾向であります。

ですが金券ショップも負けてはいられないため、コンサートや博物館チケット・外貨両替・携帯電話スマートフォンなどの販売・買取もされている店舗が増えています。

ここで、現在は販売を終了した商品ですが
かつての関西(京阪神)の特有文化?のもの?をご紹介します。
それは、JR西日本が販売していた(昼間特割きっぷ)です。

★昼間特割きっぷ
普通運賃や普通回数券と比較して割引率が高く設定された回数券タイプの企画乗車券(トクトク切符)です。
普通回数券と違うのは、安い代わりに利用可能時間が限られた時差回数券でした。JRで時間帯が定められた切符は珍しいですよね。

例えば大阪駅〜茨木駅間は6枚綴りで¥1140
つまり1枚辺り¥190
11枚綴りでなく6枚綴りである上に安く使いやすい切符でした。

昼間特割切符が販売されたのは、1983年のこと。
★阪急電鉄


★阪神電車


★京阪電鉄
関西は私鉄王国で関東などと異なり、JRと競合区間が多々あります。よく関西の人なら耳にする言葉、速いのはJR(国鉄)で値段が安いのが私鉄というもの。しかし関西人は安いのが大好きですから、速いより安いを選ぶでしょう。そこで昼間特割きっぷが誕生しました。

昼間特割切符も当初は切り取りタイプの物でしたが、切符タイプとなり金券ショップでもバラ売りがたくさんされていました。

また私鉄各社でも土休日回数券や時差回数券が販売されるなど様々な対抗策が考えられました。




★金券ショップが設置する券売機
JRと私鉄が並行する区間には、たくさんの金券ショップや金券ショップが設置する券売機が駅の目の前にあり、JRと私鉄だけでなく金券ショップ同士の競合地であり平日の日中時間帯や土休日に列車に乗る際は駅の券売機ではなく金券ショップに並ぶ。また安い金券ショップを選ぶのは、かつて関西では常識で安い金券ショップでは大行列ができていることもよくありました。
★JR鶴橋駅 みどりの窓口
みどりの窓口隣に金券ショップがあるというのも大阪ならではでしょうか。

しかし先程の回数券と同様、バラ売り対策やICカードポイントサービスに移行し2018年9月末をもって販売が終了し列車に乗る前に金券ショップで格安切符を購入するという関西特有の文化はICカード推進へ切り替わりました。


関西文化のほかに新幹線沿線でよく見かけたのが企画乗車券(トクトクきっぷ)の一つである新幹線回数券です。

★新幹線回数券 ※写真はイメージ
乗車券と料金券がセットになった切符で東海道・山陽新幹線では6枚綴りで有効期限は3ヶ月間でグリーン車指定席用・普通車指定席用・普通車自由席用の3種類があり指定席タイプのものは、乗車前に指定席券売機に回数券を入れ座席を指定すると指定券(自分の席が記載された切符)が発券され2枚重ねて乗車します。自由席タイプのものは新幹線回数券1枚で乗車することができます。

普通回数券で新幹線を利用する際は別途、料金券を購入する必要がありますが、新幹線回数券と呼ばれる企画乗車券を使えば1枚または座席を簡単に指定し2枚で乗れるほか6枚綴と少ない枚数で購入できてお得な切符でした。

これを1枚単位で金券ショップで購入できることから新幹線に乗る前に新幹線切符売場へ行かず金券ショップで切符を購入された方も多かったのですが。

新幹線予約もインターネットが現在では支流となり新幹線回数券も区間が縮小されつつあります。


鉄道関連の切符は減少傾向でありますが、お得商品はまだまだ残されています。
★株主優待券(JR西日本)
株式会社が一定数以上の自社の株券を取得している、いわゆる株主に与える優待制度のことであります。

無料券や半額券であることが多いです。

例えばJR西日本の株主優待券は片道運賃が半額券となっているので新大阪駅から東海道新幹線・東北新幹線経由で新青森駅に行く場合、片道運賃は¥14740です。

そしてJR西日本株主優待券は、店にも寄りますが大体¥5000前後で販売されています。

ですから¥5000で購入し上記の乗車券購入時に使えば、料金は半分の¥7370となり合わせて¥12370と通常料金より¥2370もお得になるんです!

このほか株主に特別乗車証という切符を配布している会社があります。これは1回限り何処へでも行くことができる切符です。

●鉄道会社によって異なるほか優待内容が変更になる場合もあるのでご注意ください。

もちろん株主優待券を発行しているのは鉄道会社だけではありません!

金券ショップでは多々株主優待券が販売されています。

※写真探せませんでした。すいません!
★いろいろな株主優待券
特に有名なのはマクドナルドでしょうか。
ハンバーガー・ポテト・ドリンクがそれぞれ、どの商品でも無料になる券で切り離しても使うことができます。

つまり値段が高い商品を頼む分お得になるわけであります。


★商品券(JTB ナイスギフト)
1000円券と5000円券の2種類があり、それぞれ金券ショップでは90%〜99%の値段で販売されています。

JTBギフトは、もちろん旅行会社JTBで使用できマルス(JRの切符などを予約・発券できる機械)が設置されていれば、JR各線の乗車券・料金券を購入することができます。

但しお釣りが、出ないものもあるので注意が必要です。


もちろん商品券はこの他にもたくさんの種類があり金券ショップでも数々取り扱われています。

鉄道料金以外にも得できる機会はたくさんあるので、逃さないようにしないといけませんね!

★商品券(ジェフグルメカード)
500円券があり全国の飲食対象店で使用できます。お釣りが出る商品券のため、ものすごく使い勝手がいいです。


★一部の回数券
JR西日本では発着駅がICOCAエリアの対象駅では普通回数券の販売が終了しましたが今でもICOCAエリアではない新幹線経由の普通回数券は販売されています。新幹線経由ですが新大阪駅〜京都駅間は在来線と新幹線の重複区間であるため当券で在来線を利用しても問題ありません。

ちなみに先程紹介した新幹線回数券と異なり当券で新幹線に乗車する際は別途、料金券を購入する必要があります。


★オレンジカード
図書カードやテレホンカードの鉄道版といった感じでしょうか。磁気式のプリペイドカードで自動券売機で乗車券を購入するなどの際に使用することができる1985年の販売当初は便利なほか、カードの絵柄や写真が異なるのでコレクションとしても人気でした。


しかしICカードの普及などで2013年に販売を終了しますが2022年現在も一部の券売機では使用することができるので近年数は少なく、なりましたが金券ショップでも取り扱っている場所があります。料金は¥1000分なら¥990などと少々お得になっています。

もちろんプリペイドカードはこの他にもたくさんの種類があり金券ショップでも数々取り扱われています。

★図書カード・QUOカード
誰かにプレゼントをする際に、よく使うプリペイドカード実は公式販売店より金券ショップで買う方が数十円お得なんですね〜


★その他不思議な切符
稀に金券ショップでは、えっ!?と目を疑ってしまう切符が販売されていることがあります。

駅の切符売場などでクレジットカード決済をし乗車券または料金券を購入そして金券ショップで売れば現金が手に入るので、いわゆる借金をしていている。またカード規約違反ですが、そういった形で格安な乗車券や料金券が金券ショップに並んでいることが、稀にあります。

しかしクレジットカード決済で切符を金券ショップに売っても100%の価格で売れるわけないですし、いいことなんてないですよ。
まぁ金券ショップで並んでいる商品を買う側から、すればお得なのかも知れませんが笑


★青春18きっぷ
JR在来線の普通列車が乗り放題で人気の18切符も安く購入できるほか、5回/人分の販売が原則の切符ですがバラ売りされていることも稀にあります。


★京都鉄道博物館 割引入館券
鉄道移動以外にもお得に利用するチャンスはまだまだあります。博物館の入館券や割引券です。これはかなり割引される可能性があるので見逃せません!

そんなわけで!金券ショップで販売されている商品のほか鉄道を格安に利用する方法をお伝えしました。続いて金券ショップは何処にあるのか?どこに行けば安く買えるのか?見ていきましょう!

★甲南チケット 御堂筋なんば店
主要駅の付近やビジネス街に集中しているほか先程紹介した昼間特割切符が、かつて販売されていた名残でJRと私鉄の競合区間の駅周辺にあることが多いです。

その中でも金券ショップの聖地また金券ショップの発祥の地でもある梅田周辺に行きます。
★大阪駅前第1ビル
JR大阪駅の南側にあるビルで第1〜第4まであります。

大阪市都市開発局の大阪駅前再開発事業により建設された大規模なオフィスビル(雑居ビル群)で上記写真の第1ビルは1970年に竣工しました。

地上12階、地下6階建のビルで、全て分譲となっているそう。築50年以上経ち建て替えが検討されていますが区分所有法という法律により4/5の所有者の賛成がいるため難しく大阪駅前という一等地でありますが、かなりレトロな建物となっています。

地上はオフィスを中心に入居しており、地下は飲食店や今からご紹介する金券ショップがたくさん入居しています。

★大阪駅前第2ビル
金券ショップが一番多いのは、おそらく第2ビルだと思います。なお第1〜第4までは地下や橋で繋がっています。


★JR東西線 北新地駅
大阪駅前ビル地下にてJR北新地駅と隣接しています。当駅は、大阪駅とも地下道で連絡しています。なお条件を満たした乗車券であれば同一駅として扱われ乗り換えや途中下車が可能となっています。
またJR西日本で最も低い位置にある駅(海面下23.95m)となっています。

話が逸れましたね。失礼致しました。


★大阪駅前ビル金券ショップ街
大阪駅前ビル地下には金券ショップ街のようなものがあり、金券ショップの隣に金券ショップがあったりします。

このチケットはA店よりB店の方が安いけど、この切符はB店よりA店より安いなど、店によって特徴があります。

たくさんあるので、金券ショップを梯子している人も多いですね。駅前ビル、上はオフィスで昼休みなどにいい商品が入っていないか確認に来られる方もよく見かけます。

レトロな建物だけあってレトロな金券ショップもあります。


★梅田スタンプ
老舗の金券ショップだそうで古銭などレア品が多く取り扱われマニアから人気のお店です。
オフィスビルでよく見かける、車屋のディーラーみたいに外から気軽にガラス越しで商品が覗けて確認がしやすいです。

今回は金券ショップのほか安く鉄道を利用方法をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?
近年はペーパーレスが進み、紙で取り扱われる切符や金券が減りつつあります。

中の人のお膝元である大阪の文化もいつまで見ることができるでしょうか。

ご覧いただきありがとうございました。
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