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1月10日に運転された「成田山初詣むさしの号」に乗って、千葉県成田市にある成田山新勝寺に初詣に行ってきました!
武蔵野線から成田山新勝寺への参拝客輸送のために設定された臨時快速列車。府中本町駅から南流山駅まで武蔵野線を走り、ふだんは旅客列車が通らない通称・北小金支線を経由して常磐線に入り、さらに我孫子支線を経由して、成田線の成田駅まで運転されました。

◆東所沢駅からノンストップで到着
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列車は往復ともにE257系5500番台による5両編成で運行。車内外はリニューアルされ、これまで運行されていた185系と比べると居住性の良さは段違い。快速扱いなので指定席券のみで乗れるし、東所沢~成田間はノンストップなので、かなりお得な列車ですね。
成田駅に到着すると駅員らが「ようこそ成田駅へ」のパネルを掲げて出迎えてくれました。

◆成田山新勝寺で初詣
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まずは成田山新勝寺に参拝。
言わずと知れた関東三大不動の一つ。境内には江戸時代に建立された三重塔など国指定重要文化財5棟をはじめ、四季折々の美しさを楽しめる165,000平方メートル(東京ドーム3.5個分)にも及ぶ大庭園「成田山公園」もあるなど、ここだけで丸1日過ごせる広さです。
また歌舞伎役者における屋号の始まりと言われる成田屋のお膝元としても有名で、初代團十郎から現在の十一代目市川海老蔵までを紹介した常設展示もあります。

◆路面電車の跡地を散策
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参拝したあとは、周辺の鉄道遺産を散策。
この地には1910(明治43)年に、成田山新勝寺へのアクセスのために成宗電気軌道が開通しました。しかし第二次世界大戦中に「参詣路線は戦時柄ふさわしくない」という意見や、京成本線とほぼ並行するルートであることから不要不急線として1944(昭和19)年に鉄道路線を廃止。現在は千葉交通として路線バスを運営しています。
線路などの地上設備は撤去されていますが、廃線跡地は「電車道」という愛称の道路になり、開通当時からのトンネルはそのままの姿で現存しています。ちなみに函館市電を走る「箱館ハイカラ號」は元を辿ると成宗電気軌道から譲渡された車両だそうです。
学生時代、赤羽駅付近から岩槻を経由して蓮田までを結んでいた武州鉄道の廃線跡地を散策したことがありますが、かつて線路があったであろう築堤や線路柵らしきものしか残っていなかったので、車両や設備が何らかの形で残っているのは嬉しいですね。

◆帰りは成田山新勝寺の方がお見送り!
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帰りも「成田山初詣むさしの号」に乗車。
ホームには駅員や成田山新勝寺の方々が発車を見送ってくれました。

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北小金支線を渡るとき、ちょうど常磐線を走行している東京メトロ16000系と並走しました。往復ともに沿線にはカメラを構えた鉄道ファンの姿を多く見かけました。

所沢市内に移住してから武蔵野線を経由する臨時列車を使って出かけるようになりましたが、指定席券を買えば座ったまま行けるのは本当に便利ですね。再び新型コロナウイルスの感染者が増えてきたので、一部の周遊券などが発売中止になりましたが、コロナ禍が落ち着いたらお出かけしたいですね。


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