ED291

がくてつ機関車ひろば

2022年1月1日

1927年、豊川鉄道が日本車輌へ自社発注した40㌧電気機関車。デキ52として英国:EE社製の50号・100号(→国鉄ED28 1・ED28 2)と一緒に活躍しました。豊川鉄道は1943年に国有化され現在の飯田線の一部となります。国有化されても以前と変わらず豊橋区に配属され、晩年は中部天竜区に配属され1959年3月廃車となり、翌月から岳南鉄道に移籍して、現在では岳南鉄道最古参の機関車となっています。


岳南鉄道では当初は関係の強かった駿豆鉄道(現在の伊豆箱根鉄道駿豆線)木造の中古電気機関車や電車を使用し、当初から貨物輸送も盛んだったため様々な電気機関車が用意されました。



岳南鉄道入線に際して架線電圧600Vに降圧しました。1969年には架線電圧600Vから再び1500Vへ昇圧しました。

現役当時は本線輸送のほか比奈駅の入換に使用されました。貨物輸送量の減少に伴い予備機となりましたが平成に入る頃には稼働する事は滅多にありませんでした。2000年を過ぎると色は褪せて廃車となった5000系(もと東急5000系)の奥に押し込まれて、てっきり廃車となったものと思っていました。

2008年、久々に再塗装が施されましたがこの時はまだ車籍が残っていました。2013年、岳南電車となってからも車籍は残りましたが稼働はせず2015年3月一杯で廃車になりました。