【JR西日本】どこでもきっぷ2021 3日目 | 乗りつぶしに行ってきた!

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JR全線完乗が目標!(現在は99%乗車済)

2021年12月20日(月)

6時 姫路駅

 

3日目にしてもう最終日ということで帰る工程を立てつつ、残り3回ある指定席発券を効果的に発動しました。

まずは平日の朝に1本だけ走っているらくラクはりまに乗車します。

 

 

姫路6時21分→新大阪7時27分

らくラクはりま

 

こちらも必ず乗るように計画していて、姫路を宿泊地にしたのはらくラクはりまに乗車するためでなんとか朝5時45分に起きることに成功しました。

全席指定席なので、4回目の指定席発券は3日目の早朝に実施しました。

 

 

月曜朝に仕事場に向かうサラリーマンに混じって、新大阪に移動。

乗車率は60%ほどでしたが、誰一人喋ることもなく本当に静かな空間で移動することができました。
 
 

新大阪に到着してからはまだ宿をチェックアウトしていなかったので、大急ぎで姫路に戻ります。

 

新大阪7時35分→姫路8時3分

ひかり531号

 

宿の朝食を食べる前に特急・新幹線を乗り継ぐことができるのはどこでもきっぷならではの乗車スタイルであって、朝活には色々な活動があるわけですが、朝飯前の特急・新幹線乗り継ぎも含めておこうと思います!←

 

チェックアウトを済ませて帰る列車に乗り込むことにします。

姫路から東京方面に戻るにはのぞみで戻るのが通例ですが、初日にしようと思って断念した北陸新幹線経由で戻ることにしました。

 

姫路10時58分→新大阪11時28分

さくら542号

 

この3日間で3回も使った姫路新大阪の贅沢な新幹線移動はどこでもきっぷのパワーを一番感じる瞬間で、

普通乗車券で移動するときには絶対できないことと思いながら30分間を過ごしました。

 

新大阪に到着して北陸方面に向かうサンダーバードの指定席を発券しました。これで通算5回目の指定席発券となります。

車両は683系の9両編成。

サンダーバードに乗車するのは北陸新幹線金沢まで延伸開業する直前が最後なので、

2014年以来約7年ぶりの乗車でした。

サンダーバード北陸新幹線開業前であれば、だいたいの列車の終点は富山でしたが現在では金沢止まりとなりました。

北陸新幹線は2023年度中には金沢敦賀まで延伸されることとなり、

サンダーバードの終点も北陸のギリギリ玄関口ともいえる敦賀になる見込みです。

 

新大阪11時46分→金沢14時23分

サンダーバード19号

 
 

新大阪を出発すると北陸ロマンのチャイムが流れ、北陸へ向かう気分にさせてくれます。

東海道本線を北上し、京都に到着。

日本で一番長いホームである0番線への入線で、結構多くの乗客を乗せてから出発しました。

 

山科を通過し、東海道本線と分かれ左にカーブすると湖西線に入ります。

湖西線に入ったと同時にいきなり3,027.5mにも及ぶ長等山トンネルに突入し、トンネルを抜けると大津京を通過。

湖西線は北陸方面へのショートカットを目的に1974年に開業されました。

滋賀県が誇る琵琶湖の西岸に線路が敷かれていて、ほぼ全線高架化されています。

さらに踏切は一つもなくサンダーバードの場合は湖西線の駅は全駅通過する編成がほとんどなので、気持ちよく駅をかっ飛ばしていきます。

小野を通過したあたりから進行方向右側に琵琶湖が見えてきます。

琵琶湖の対岸には米原から延びる北陸本線が走っていて、その名の通り関西と北陸を結ぶ特急は北陸本線経由だったわけですが、

湖西線が開業したことで関西からの特急に加え貨物列車は全て湖西線経由となりました。

北陸本線では中部と北陸を結ぶしらさぎが通るのみですが、湖西線は高架された区間を通ることから風に大変弱く、サンダーバード北陸本線経由となることもあります。

強風が吹き荒れる冬場はよく目にする事象であって、30分くらいの遅れで運行されています。

 

進行方向左側はというと、雪を被った比良山地がそびえていて、左側もなかなかの眺望です。

列車はカタカナ駅で有名なマキノを通過すると、湖西線では一番長い峰山トンネル(3,910m)を通り抜けて行きます。

永原を通過すると、城山トンネル(2,318m)を抜けてしばらくすると、進行方向右側から北陸本線が合流し、

近江塩津を通過すると湖西線はここで終わり引き続き北陸本線へと入って行きます。

次の新疋田までは新深坂トンネル(5,173m)を通過して行きます。

なお、大阪方面へ向かう上り線のトンネルは深坂トンネル(5,170m)であり、

先に完成したのが深坂トンネルで複線化する際に新深坂トンネルが作られ、上下線で微妙にルートが異なっています。

ルートが異なるといえば、新疋田を過ぎてからは敦賀へ向かう下り線は勾配をまっすぐ下っていくのに対し、上り線は上り勾配がキツいことからクルッと一周線路を敷いています。(鳩原ループ線)

 

敦賀に到着。京都から53分間も停まらずで特急に乗っていることを感じさせてくれる時間でした。

敦賀は2023年度中に延伸開業予定の北陸新幹線の終着駅となり、高架の新幹線ホームはほぼ完成している状態でした。

ただ、現在の地上ホームと新幹線の高架ホームは少し離れていて、実際に開業される際には特急ホームは新幹線ホームの真下に新設されるそうです。

 

敦賀を出発すると、新幹線の高架と分かれてから北陸トンネルに突入。

長さは13,870mでトンネル通過中はスマホの電波は途絶えます。

北陸トンネルが完成したのが1962年でそれまでは北側の海岸沿いを通っていて、

スイッチバックが4箇所もあり、かなり時間のかかる区間でした。

沿線の景色は素晴らしかったそうですが、スピードアップを図るために13kmの北陸トンネルを掘り、

現在でも多くの特急、貨物列車が猛スピードで駆け抜け北陸と大阪名古屋を繋ぐ役割を担っています。

 

北陸トンネルを抜けると、雪深い光景が目に飛び込んできて北陸に入ったことを感じながら南今庄を通過。

敦賀南今庄は駅間は16.6kmとJR西日本の中では最も長い距離になっています。

列車は武生鯖江と停車していき、福井に到着。

福井北陸新幹線の停車駅となり高架ホームはほぼ完成していました。

福井を出発するとしばらくは北陸新幹線の高架と並走していきます。

高架をずっと眺めていると架線がまだ一部区間は繋がっていない状態でしたけど、

開業までまだ1年少しありますから問題なく繋がることでしょう。

列車は北陸新幹線停車駅となる芦原温泉を通過し、同じく停車駅となる加賀温泉に到着。

北陸本線の駅特有の発車チャイムが非常に懐かしかったです。

加賀温泉を出発すると、石川県にすでに入っていますので、金沢はすぐそこで、

小松を経て、白山車両基地で停車中のE7系、W7系を眺めていると終点の金沢に到着。

 

4分ほどの遅れで到着したため、富山行きのつるぎ714号(14時31分発)はサンダーバード からの乗り換え客を待って発車していきました。

富山から先まで乗車するので、つるぎの発車を見送ってから東京行きの列車に乗るために

最後の(6回目)指定席発券を行いました。

 

金沢14時47分→上越妙高15時50分

はくたか568号

 
 
はくたかといえば北陸新幹線開業前までは北陸本線北越急行ほくほく線で使われていた特急の愛称の方がまだ思い出せる状態で、
ほくほく線内を160km/hでかっ飛ばしていたスピードや走行音が懐かしく感じました。
 
 

そんなことを思っているうちに富山に到着。

冬場でしたけどこの日の富山は晴れていて、進行方向右手には雪を被り真っ白な立山連峰が広がっていました。

自分は左側に座っていましたが、富山周辺はやや線路が湾曲しているため左側でも一瞬その姿を独占することができます。

乗車率は平日昼間でしたけど80%くらいでなかなかの混み具合でした。

上越妙高に到着。

 
 
島式ホーム2面4線の上越妙高では金沢を1時間9分後に出発したかがやき510号を先行させるために4分間停車するので、
猛スピードで上越妙高を通過するかがやきに続き、はくたかの出発を見送り、
改札を出たところで3日間お世話になった、どこでもきっぷの役目は終わりとなりました。
 
 

この3日間の運賃を試しに計算してみると…

44,580円でこれをたったの22,000円とほぼ半額で乗ることができて、ゆったりと乗り鉄を楽しむことができました!

残念ながら広島、山口、福岡、和歌山、奈良、三重の6県には足を踏み入れることはできずで、

また全線乗車可能などこでもきっぷが発売されたときには残り6県を訪れてみたいところです。