さて、100分ものお預けを食らってしまいましたが、やっと吉都線に入ります。
乗車する列車は一番端、5番線で待っていました。
サボを見ると
吉松←都城
↪隼人
と書かれています。
吉都線の終点吉松から先、肥薩線に入り隼人まで向かうのです。
車内に入り、どこの席に座ろうかな…とそのとき、
え……アルプスの牧場!?
もちろんJR九州のキハ47に搭載されていることは知っています。
でも、こんななんでもない普通列車で流すなんて……
びっくりしました。
列車は都城を発車し、吉都線へ入っていきます。
駅がハロウィンっぽく装飾されています!
沿線住民の方が吉都線を盛り上げようと企画されたものでしょうか?
この路線は利用客が少なく、国鉄時代に例外規定に引っかかったために廃止を免れたという歴史があります。
そんな吉都線なので当然全線非電化……と思いきや、
電化されている…!?
ついに吉都線も電化……というわけではなく、これは訓練用の架線設備なのだとか。
電化している路線に訓練設備を設けると、訓練中に通電している本線の架線に触れてしまう可能性があるため、非電化なこの路線に設置されたらしいです。
架線はすぐに途切れ、非電化ローカル線の風景に逆戻り…かと思いきや、
いつの間にか関東に来てしまいました!
東高崎。群馬県高崎市にあるような駅名ですが、ここは紛れもなく宮崎県です。
なんで高崎なのでしょうね…?
高原に停車。
神武天皇生誕の地という看板が掲げてありました。
高原を出た列車は九州自動車道をまたぎ、小林市に入っていきます。
吉都線の唯一の有人駅、小林に停車です。
都城方面の普通列車と行き違い。
駅前では何やらイベントが行われているらしく、エイサーの音楽がここまで流れてきていました(笑)
そのエイサーに見送られつつ、こちらも発車です。
車内からは引き続き霧島の山々が見えます。
霧島山といっても様々な山があり、場所によって見える姿はまったく異なりますね…
えびのに停車。吉都線の別名「えびの高原線」の由来の一つです。
えびのといえばループ橋。山をはさんで人吉市との間を結んでいます。
京町温泉に停車。
この駅が宮崎県最後の駅で、次の鶴丸からは鹿児島県に入ります。
隣から肥薩線の線路が近づいてきました。
京町温泉から2駅、吉松に到着です。
吉都線はここで終わりですが、列車はそのまま肥薩線へと入ります。
数分停車ということで降りてみました。
山線は未だ運休…悲しいです。
となりにも吉都線用のキハ47が停車していました。
14:36、列車は肥薩線を隼人へ向け発車しました。
木造駅舎で有名な大隅横川に停車。
「はやとの風」では駅舎見学の時間がありますが、この列車はすぐに発車します。
霧島温泉に停車。
上り列車と行き違いです。
もうひとつの木造駅、嘉例川に停車です。
こちらもすぐに発車…
日豊本線の線路が近づいてくると、まもなく終点の隼人です。
15:33、2時間28分の長い旅路が終わりました。
一旦外に出てみることに。
駅舎は平屋造り。
よく見ると駅名の横に丸に十の字の島津家の紋章が…
駅の待合室にはいろいろ展示があったのですが、見る時間はあまりなく。
★乗車データ
2927D(吉松から5233D) 普通 隼人行き 都城(13:05)→隼人(15:33) キハ47-9046+キハ47-8089
6011M 特急きりしま11号 鹿児島中央行き 隼人(15:55)→鹿児島中央(16:25) 787系 Bo-6104編成
5406A さくら406号 博多行き 鹿児島中央(19:06)→博多(20:43)⑭ JR西日本 N700系 S19編成
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