対向列車と行き違い列車は広島へ向け走り出す。

車内はこんな感じ。

なんじゃこりゃ???

 

次の下車駅は戸坂。お立ち台通信で見つけたお立ち台がここにある。で、この戸坂なんだが広島方面に進むとトンネルがあってそれを見下ろす道がある。いつかそこから狙ってみたいと思っていたんだが如何せん駅からどの程度離れているかがわからない。芸備線って一駅の区間が非常に長いので駅から普通に歩いてい来るのか疑問なのである。まぁね、地図で調べれば済む話なんだけど・・・。

 

中三田にて。

車体が輝くキハ120形とすれ違い。

ここにこいつがいるということは広島駅にもこいつが出入りしているということである。

いつかこいつが我が物顔で広島駅に出入りするのかね。でもキハ40系を置き換えるには数が足らないだろう。そうなるとやはり新型車両が投入されるのかね???

14時53分、列車は戸坂にとうちゃこ。

次の列車の到着は15時15分。お立ち台は戸坂福祉センター横の空地。いそげ。

 

ここ戸坂は色々思い出のある場所。何回かこのブログでも書いたんだが僕が行きたかった中学がここにある。家庭の事情で受験させてもらえず文字通り泣く泣く我が母校を受験することとなったんだが、今でも「あの時受けてたらどうなってたんだろう」と考える時がある。

 

お立ち台へ急ぐも哀れ前方からガタンゴトンと音が近づいてきた。

ありゃ~。

列車は無情にも走り去る。

残念無念である。

 

とはいえこの区間は上下が20分~30分間隔で運転されている区間。僕は16時16分発のみよしライナーで三次へと戻るんだがそれまでにあと3本撮影のチャンスがある。

 

そして件のお立ち台にとうちゃこ。

おぉ~まさしくこのアングルの写真がお立ち台通信に載っていた。次の列車の通過まで残りわずか。急いで三脚を立て撮影の準備。

そして列車がやって来た。

パシャリ!

ケツ撃ち!

お立ち台のアングルよりもこっちの方がいいな。

そして列車は視界から消えて行った。

 

そこで気付く。列車が消えていった先にはトンネルがある。次の列車までは少し時間がある。というわけでロケハンに出かける。

すると・・・

おぉ~ここですよ!僕が来たかったトンネルの場所!いや~ここだったんか。期せずしてラッキーラッキー大ラッキーである。

しかし残る撮影列車は2本。さっきの場所から正面からくり列車も押さえたいしこのトンネルから顔を出す列車も撮りたい。しかし残り2本は上下の各1本。どちらかがケツ撃ちとなる。

そして考えた結果、

こっちから撮ることにしました。

トンネルからの登り勾配でひょっこり顔を出し

お顔を暗くなったけどそれはそれであり。

しかしここはいいねぇ。場所は広いし人はいないし。でもお立ち台通信のアングルよりもこっちの方が僕は良いと思うんだよな。

バイビ~。

 

列車が走り去り、次は最後の一本の撮影。トンネルへ突入していく列車を押さえる。ケツ撃ちになるんだがせっかくなので正面からの画も押さえておこう。

来た来た。

あらよっと。

僕の真下を通過~。

トンネルへと吸いこまれ

消えて行った。

 

列車が行ったら今度は駅へと戻らねばならん。急いで片づけをし撤収する。列車までは余裕がない。僕の鈍足では走らないと間に合わない。

向原と同様にぶひぶひ言いながら駅に向け走る。はっきり言うとね、こっから三次の戻って高速バスで実家に戻るよりも、ここから広島に出て高速バスで帰るほうが断然近い。でもね、芸備線好きとしては三次まで乗りたいのよ。キハ47に揺られながら帰りたいのよ。

 

額から大汗をかきながら駅まで戻る。

と同時に列車が入線。いや~間に合った。

 

その後は三次までキハ47の旅。轟くエンジン!このトルク間、ガタンゴトンという列車のリズム。キハ120形や東日本のキハ110形では味わえない昭和52年生まれの国鉄型車両ならではの力強さとノスタルジー。いつ引退のニュースが流れるかビクビクしてるけど乗れる機会がある限り悔いが残らないくらい乗っておきたい。

そして列車は終点三次にとうちゃこ。

何度見てもこのお顔を見ると子供の頃の思い出がよみがえる。

なんかね郷愁を誘うのよ。だからかね。うちにはNゲージで20両くらいある。JR北海道から広島色にオリジナルのタラコにJR九州のものまで。僕が一番好きな車両と言って過言ではない。

昔は可部線でもこの列車が走ってた。非電化の可部ー三段峡間だけでなく広島から三段峡行きの直通列車もあった。その頃から走り続ける今や数少ない国鉄型車両である。

ふと見るとあちらには備後落合行きのキハ120形。三次ライナーからのわずかな乗り換え客を乗せブルブルルン!とエンジンを轟かせ出発して行った。

そして僕は高速バスの人へ。芸備線撮り鉄の1日が終わった。  続く