埼玉新都市交通 振替乗車票 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

平成17年6月に埼玉新都市交通で発行されました、「振替乗車票」です。

 

 

無地紋のA型硬券で、発駅の「大宮駅」は印刷となります。

 

通常に見られる振替乗車票には着駅欄が設けられていて、関東地区では関西地区等とは異なって交付の際に着駅を指定せず、着駅で回収した振替乗車票の着駅記入欄に、着駅側で記入して取りまとめる運用となっておりますが、埼玉新都市交通の振替乗車票には着駅欄が設けられておらず、通常は発行駅長名で示される発駅を、別に発駅欄を設けて印刷しています。

 

 

 

 

 

こちらは発駅が「沼南駅」と「羽貫駅」となる振替乗車票です。

 

 

 

発駅が印刷となるのは「大宮駅」と同じですが、発行駅名も「大宮駅長」となっており、埼玉新都市交通の大宮駅と鉄道博物館駅以外の駅では、嘱託駅員が改札業務と直営売店業務を兼任しており、駅長が配置されていないため、発駅が異なっても発行駅名は管轄する「大宮駅長」となっているものと考えられますが、これでは発駅を発行駅長名で示す事が出来ませんから、別に発駅欄を設けているものと思われます。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

自動改札機利用不可のほか、「◎タクシーはご乗車できません。」の記載があります。

 

埼玉新都市交通からの振替輸送先は、JR線の他に沿線を運行する路線バスに対しても実施されますが、最寄りのバス停が離れている駅も多いため、タクシー利用の可否の問い合わせも多いものと推察され、このためか同社サイトには振替輸送の利用方にタクシーは利用出来ない旨を明記しており、同様の文言を振替乗車票にも記載しているものと考えられます。