西明石駅【兵庫県】(JR神戸線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県明石市中部の市街地に位置する山陽本線【JR神戸線】の主要駅で、京阪神緩行線および複々線区間の終着駅、そして山陽新幹線の駅が併設されている、
西明石駅 (にしあかしえき。Nishi-Akashi Station) です。
 
尚、今回は在来線の駅のみを取り上げます。
山陽新幹線の駅の記事につきましては後日投稿予定です⇒投稿済み・記事はこちら
また、西口につきましても山陽新幹線駅の記事にて取り上げる予定です。
 
 
駅名
西明石駅 (JR-A 74)
 
所在地
兵庫県明石市 
 
乗車可能路線
JR西日本:山陽本線【愛称:JR神戸線】   
 
隣の駅
神戸方・大阪方……明石駅  
姫路方・門司方……大久保駅  
 
乗換可能駅
JR西日本:山陽新幹線……西明石駅まで徒歩5分
 
訪問・撮影時
2017年4月(車両のみ)、2019年3月
 
 

 

在来線の西明石駅は地平駅で、東口と西口があります。
西口は在来線ホームの北側、山陽新幹線駅の高架下にありますが、こちらにつきましては新幹線駅の項で紹介予定です。
一方、東口は在来線ホームの東端(神戸方)にあり、橋上駅舎を有しています。南北に出入口があり、橋上駅舎は南北自由通路を兼ねています。南北とも出入口には階段とエレベーターの設備があり、南北自由通路としてはバリアフリーに対応していますが、改札とホームの間にエレベーターがないため、車いすで西明石駅をご利用の場合は西口へお回り下さい。
 
写真東口の北側出入口です。上写真は南西を、下写真は西を望む。
出入口はビルと一体になっており、2階は事務所として使用されています。右側の増設された建屋はエレベーター設備です。
北側出入口前にはロータリーを有する駅前広場が整備されており、タクシー乗り場が併設されています。バス停留所は西口ロータリーおよび北側出入口の少し西側(上写真の右外)に設けられています。
 
 

東口の北側出入口駅前です。北東を望む。後方に出入口があります。
駅前は市街地でビル街になっており、商店が立ち並んでいます。ホテルも複数見られます。駅近くにはマンションも多いです。
奥に延びる駅前通り(県道232号線)を約120m進むと、山陽本線に並行している国道2号線と交差します。その先で山陽新幹線をくぐります。
西口および山陽新幹線・西明石駅は左(北西)へ250mほどと離れています。新幹線駅へは東口から入場して在来線ホームを経由しても到達できます。
 
 

こちらは東口の北側出入口駅前より北西を望む。左手に出入口があります。
見えないですが、奥へ延びる道路を進むと250mほどで西口に到達します。
西口は新幹線の高架下にあり、駅舎のほかにJR西日本系の商業施設「プリコ西明石」も入居しています。
 
 

こちらは東口の南側出入口です。北を望む。
南側出入口にはビルがなく、出入口のみで構成されています。
階段の手前の建屋はエレベーター設備で、2階乗り場横にはトイレ・車いす用トイレがあります。
また、南側にもロータリーを有する駅前広場がありますが、ロータリーは小さく、駅前の道路が狭すぎるためバス停留所はありません。タクシー乗り場もありません。
そして、写真右側には有料駐輪場があります。
 
 

東口の南側出入口駅前です。南西を望む。後方に出入口があります。
駅前一帯は商店街になっていて、飲食店の割合が高いです。但し、全体的に道路が狭く、雑然とした印象です。
左側にはダイエー系のスーパー「グルメシティ西明石店」があります。昔の「ダイエー」の雰囲気が残る店舗です。
駅から離れると住宅街が広がっており、約300m南東には明石市立望海中学校があり、その東隣には明石市立花園小学校があります。
また、望海中学校の南側一帯は川崎重工業明石工場になっており、朝ラッシュ時には西明石駅を出て工場へ向かう通勤客が見られます。
そして、約1km南西を山陽電気鉄道本線が並行していますが、この付近に駅はありません(林崎松江海岸駅~藤江駅の中間地点)。
 
 

 

2階にある東口改札口です。上写真は北東を、下写真は北西を望む。
南北自由通路に面して設けられており、スペースに余裕がなくラッシュ時は人流が輻輳しますので要注意です。
駅員無配置の時間帯があるため、改札内外にきっぷ確認カメラ付きのインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が南北に分散する形で設置されていて、一番右(北端)の窓口横が幅広通路です。右端には窓口があります。改札口の右手前(北側)には自動券売機・指定席券売機『みどりの券売機』があります。ちなみに『みどりの窓口』は東口にありませんので、西口へお回り下さい。
そして、1階のホームとの間には階段しか設置されていません。車いすで西明石駅をご利用の場合は西口へお回り下さい。
トイレは改札外南側・2階のエレベーター乗り場前(車いす用トイレ併設)と、3~6番のりばの神戸方の端(多機能トイレなし)にあります。多機能トイレは西口改札内にしかありません。
改札口の左側(南側)には売店「セブンイレブンキヨスク」があります。改札内外どちらからでも買い物可能です。
 
 

列車線下り2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはおそらく蛍光灯です。
JR西日本の標準デザインで、下部にはJR神戸線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青が使用されています。
尚、この駅名標には西明石駅の駅ナンバリング (JR-A 74) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が掲示されていませんが、柱にある縦型の駅名標には書かれています。
ちなみに、西明石駅は京阪神エリアの電車特定区間における最西端の駅です。
 
 

在来線の西明石駅は島式ホーム3面6線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。ホームは若干カーブを描いています。
 
左ホーム(北)が左から1番のりば(上り列車線。新快速・特急・朝ラッシュ時の快速が発着。貨物列車も通過)、2番のりば(下り列車線。新快速・特急が発着。貨物列車も通過)の順、中ホームが左から3番のりば(上り電車線。快速、一部の普通が発着)、4番のりば(折り返し線。上り普通が発着)の順、右ホーム(南)が左から5番のりば(折り返し線。上り普通と下り普通の一部が発着)、6番のりば(下り電車線。大半の普通(快速から普通に種別変更する列車中心)が発着)の順です。要は列車線が1・2番のりば、電車線が3~6番のりばを使用するという事です。
 
ホーム有効長は全のりばとも12両分で、2021年4月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は1・2番のりばがやや広く、3~6番のりばがやや狭いです。
上屋は新快速が発着する1・2番のりばが全12両分、3~6番のりばが神戸方(奥)の約9両分に設置されています。電車線を走る10両編成、12両編成の快速・普通は手前の姫路方の車両が上屋に収まりきらないため、雨天時に下車される際は注意が必要です。
各ホームにはベンチと空調完備の待合室があります。
そして各ホームの神戸方の端には東口へ登る階段があり、3~6番のりばは階段脇にトイレがあります(多機能トイレはありません)。
また、姫路寄りには左側にある、西口へと通じる跨線橋が設置されています(階段・EV併設)。
写真は2番のりばより神戸方・大阪方を望む。 
 
 

こちらは2番のりばより姫路方・門司方を望む。
右から1番のりば~6番のりばの順です。後方に東口が、前方に西口があります。
1番のりばの右側(駅外)には立体の有料駐輪場があります。
 
 

 

2枚とも1番のりばより神戸方・大阪方を望む。
列車線は上下線ともホームの東側に待避線があり、貨物列車が新快速や特急を待避する場面がしばしば見られます。
また、右側には車両基地の網干総合車両所明石支所があります。
そして当駅より先、琵琶湖線の草津駅までの間は日本一長い複々線区間になります。途中の兵庫駅(実際には新長田駅の先)までは山側の左2線が列車線(急行線)、海側の右2線が電車線(緩行線)の線路別複々線で、それより先は急行線が外側線、緩行線が内側線を走行する方向別複々線です。
この先、住宅街の中を下り勾配で右手に車両基地を見ながら南東へ走り、車両基地が途切れて切り通し区間になると国道2号線をアンダーパスします。その後は平地に出て盛土高架となり、国道175号線をオーバーパスして住宅街の中を走り、左へカーブして東寄りに進路を変えると明石川を渡ります。その後は右側に山陽電鉄本線が並走するようになり、高架のまま市街地を走ると明石駅へと至ります。山陽電車と乗換可能です。
 
 

2番のりばより神戸方・大阪方を望む。
駅東側には前述の通り車両基地の網干総合車両所明石支所があります。
普通電車に使用される4扉車の207系と321系が配置されており、近郊形の221系・223系・225系も夜間滞泊などで留置されます。
電車線の上下線で抱き込む形になっており、この区間では下り電車線のみ南側の離れた場所を走行します(上り電車線は上下列車線と並走します)。
 
 

 

2枚とも2番のりばより姫路方・門司方を望む。
ホーム端付近で直下を国道250号線(明姫幹線)がアンダーパスしています。
また、ホームの先で山陽新幹線の高架橋がJR神戸線を跨いでいます。
そして複々線区間は当駅で終了となり、当駅以西複線になります。但し、線路別複々線から複線になるため下り列車線と上り電車線が交差するのですが、立体交差ではなく平面交差になっているため、しばしば信号待ちが発生してダイヤ作成上や運行上のネックになっています。加古川在住の私としてはせめて加古川まで複々線を…と思ってしまいますが、もう無理でしょうね…。また、電車線の終端部(左前方)は引上線になっています。
 
この先、畑も一部残る住宅地の中を複線で北西へ走り、やがて築堤高架になると谷八木川を渡ります。その後は再び地平区間になり、左側に高層マンション群が見えてくると大久保駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が西明石駅で下車(乗車)したのは何度もあります。1980年の子供時代は神戸市垂水区舞子に住んでいた祖父母宅へ帰省のため、新幹線と在来線の乗換で何度も利用しました(改札は出ていません)。大人になってからも在来線と新幹線の乗換や用事で何度も利用しています。但し、改札を出た回数は少ないです。そして2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。在来線駅は3面6線で大規模ですが、東口の橋上駅舎はレトロ感が漂っていました。西口は新幹線駅と一体化しています。また、駅前ですが南側は従来からの市街地で、道路が狭い箇所も多いですが、北側は新幹線開業により整備された市街地で、整然とした街並みです。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線に乗り西明石駅下車です。乗換なしで行ける列車は毎時1本の『ひかり』しかありませんので、時間が合わない場合は『のぞみ』で新大阪駅または新神戸駅まで行き、後続の『ひかり』または『こだま』に乗り継ぐ形になります。あるいは新大阪駅で新幹線を下りて、JR京都線~JR神戸線の下り新快速に乗り換えても到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の下り新快速電車に乗り当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、コンビニは駅構内(改札外)にあり、駅前にもコンビニがあります。一方、飲食店は駅前に多く立地しており、気軽に入れるチェーン店も「餃子の王将」「ミスタードーナツ」など一定数あります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR神戸線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は西明石駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)