番外 大型より先に全廃となっています、西鉄グループ西工58MCB型路線車KC-規制路線車両 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 去る1月15日と翌16日、西鉄バス北九州に所有しておりました西日本車体(西工)B型架装車(B-II型)1台のラストランが行われまして、これに伴いまして営業用として使用されておりますこの
タイプの路線車は全車引退と言う事になりました。
 
 その車が小倉営業所に所属しておりました6661(U-UA440LSN)でありまして、平成4年式でありましたが、車検が2月と迫っていた事もありまして、製造されましてちょうど30年となりますこの1月に引退と言う事になったものであります。
 
 私自身も、Twitterでもご紹介しましたように、1月16日のラストランに参加してまいりましたが、道中30年になるとは思えないほど元気な姿を見せておりまして、特に峠道も登る姿を拝見しましても元気に登っている事を伺う事ができておりました。この模様に関しましては、後日皆様にご紹介しますので、それまでお待ちいただきたいと思います。
 
 尚、営業用ではありませんが、同じ西工58MCB-II型架装車が特別支援学校スクールバス向けにいすゞLVの1153(KC-LV380N)として残存しておりまして、現在も元気な姿を見せております。が、この姿もいつまでかという事には間違いないようではあります。
 
 
 所で、西鉄グループの福岡・佐賀県内では、かつて西日本車体(西工)58MCB型の中型タイプも大型タイプとともに導入されておりまして、これまでも各地で運行されておりました。
 
 その発端は、西鉄がそのタイプを導入し始めました昭和59年よりその姿を見るようになりまして、日産デイーゼル・三菱ふそう・いすゞ自動車・日野自動車の4メーカーの車が導入されるに至っておりました。実際に、三菱ふそう(画像4、4957、画像5、4948、ともにU-MK218J)・日野自動車ではヘッドライトが丸目、日産デイーゼル・いすゞ自動車ではヘッドライトは角目と見分けをつける事ができておりまして、大型で見られていた姿が中型でも見る事ができておりました。
 
 尚、日産デイーゼル車に関しましては、窓が大きい西工SRボディで導入された車もありまして、U-規制車にあたりますスペースランナーJMではSRボディと58MCボディと2タイプが見られておりました(画像は6860・U-JM210GTN)。
 
 また、58MCB型の中型タイプと言いますと、上の画像のロングタイプであります日産ディーゼルスペースランナーJP(U-JP211NTN)が最も知られているタイプでありまして、上の画像の5021が平成29年まで福岡地区で見る事ができておりまして、最後まで残りましたこの車も特に注目を浴びる存在でもありました。
 

 そして、今回ご紹介します最末期タイプの日産ディーゼルスペースランナーRMに関しましては、KC-規制車(全車KC-RM211GSN)が平成8年に30台が福岡地区・北九州地区・久留米地区に新製導入されておりまして、各地で活躍する姿が見られておりました。
 
 このうち、福岡地区に導入された車に関しましては、平成30年春まで運行されておりました「100円循環バス」(現、「キャナルシティライン」)に活躍した車もありますし、北九州地区に関しましても、北九州市中心部の周遊バスとして運行されておりました「100円循環バス」として活躍した車もあったほどでありまして、中型として活躍の場が見られておりました。
 
 
 その後、福岡地区に導入された車に関しましては、一部が西鉄バス大牟田・西鉄バス筑豊・西鉄バス久留米にそれぞれ移籍しまして、各地のローカル線としても活躍しておりましたが、車両の老朽化等もありまして、平成24年以降順次廃車が進みまして、その結果平成28年に西鉄バス北九州に残っていた車を最後に全廃となっておりまして、大型よりも先に姿を消しております。
 

 さて、ここからは残念ながら西鉄グループで全廃となっております西工58MCB型中型タイプのKC-規制車のこれまで収めておりました車から皆様にご紹介してまいります。
 
 (5137)
 

 まず、画像は西鉄バス久留米に所有しておりました5129であります。この車は、5125~5128・5130とともに船小屋第二営業所(当時・南筑交通船小屋支社、現・西鉄バス久留米筑後支社)に新製導入された車でありまして、久留米22ナンバーからもわかりますように最後まで久留米ナンバーを全うしておりました。また、この車は福岡・北九州地区に続きましてLED改造が施された車でありまして、最終配置は大川支社に所属しておりまして、平成26年に廃車となっております。
 
 
 次は、西鉄バス筑豊に所有しておりました5124であります。この車は、新製配置は四箇田営業所でありまして、その後博多営業所に転属しまして「100円循環バス」にも使用されておりました。「100円循環バス」の任を解きましたら、飯塚営業所に転属しまして、以降一度大隈車庫に所属していた事もありましたが、飯塚に戻りまして廃車となっております。この車には、画像のようにLED改造が施されておりまして、筑豊地区では当時数少ないLED改造車の1台でもありました。
 
 
 こちらの車は、福岡市の離島であります能古島で活躍しておりました西鉄バス本体の5115であります。平成24年撮影当時、この車の他にその下の画像にあります2台(5116・5117)が本土の愛宕浜営業所に所属しまして能古島におきまして活躍しておりまして、島内の路線で使用されておりました。しかし、その後96MCB型中型車が転属してきた事で廃車となっております。尚、5115~5118の4台は新製導入から最期まで愛宕浜営業所に所属しておりまして、それほど本土と能古島で活躍していた事を伺わせております。
 
 (他2台、5116・5117)
 

 ここからは、最後まで残りました西鉄バス北九州に所有しておりました車をご紹介します。先述のように、西鉄バス北九州に所有していた車がこのタイプでは最後まで残った車でありましたが、全廃となりました平成28年まで活躍する姿が見られておりました。
 
 (5135(青葉))

 (5137(青葉))~画像3も
 
 (5138(青葉))
 
 (5145(中谷))~最後の画像
 
 これら車のうち、5137・5138は、元は先述の北九州市中心部の周遊バスとして運行されておりました「100円循環バス」として活躍した車でありました。
 
 また、これらはいずれもLED改造を施しておりましたし、全30台に相当する事ではありますが、車椅子対応のワンステップであったのも特徴でありました。やはり、装備的には悪くはなかったようですが、老朽化には勝てなかったのかなと思ってならない所でもあります。
 

 今回は、西鉄グループに存在しました西工B型中型車に関しましてご紹介しましたが、私自身もこれまでもこのタイプには乗車歴はありましたが、KC-規制のタイプとなりますと、58MCB型中型タイプ最後の導入車であっただけに、まさに貴重な車であった事は伺えていたようです。しかし、老朽化もあり徐々に台数は減りまして、現在は全廃となってしまった事は残念な所ではないでしょうか。冒頭にもご紹介しましたように、先日営業用の大型車両も引退してしまいまして、より画像でしか明らかにする事ができなくなってきておりますが、これらも20年を経過していた事を思いますと過去のものとなってしまったのも仕方ない事かなと思う所ではあります。