ある日、急行銀河に使用するオハネフ25の0番台を探していた時の事。


某中古鉄道模型店Pッタで吊り下げを見ていたらナイスミドルな感じのおじさんが店員にスマホの写真を見せて、


この機関車に繋げられる(車両)のはどれですか?


と聞いていた。

オハネフ25 0番台を握りしめて(やっとあった!またそれは別記事で!)聞き耳立ててたら、ナイスミドルなおじさんは鉄道模型は初めて買ったようであまり鉄道も詳しくはなさそう。

このコロナ禍で巣篭もりも多くなったから新しく趣味としてみようと思ったのか、そんな感じ。


店員がイマイチ説明が上手くなくておじさんと話が噛み合っていない(おじさんは機関車に合う形式の車両を聞きたい。店員はカプラーの種類やら最小半径がどうのこうのって)まぁおじさんにしたらなんでも繋げられると思っていたのでカプラーとかちんぷんかんぷん。


その様子を見て改めてちょっと記事にしてみようと思って書いてみました。


今回はこの日の事例を元に(カプラーの事)やっていきます。

※少し長文の記事になります。



鉄道模型は種類があってHO(16)、N(9)、Z(3)等線路幅によって大きさが分類されます。

このブログに登場する鉄道模型はNゲージで

今日もNゲージの事だったので、Nゲージの事で話していきます。


単に鉄道模型といってもメーカーがいくつか存在します。

大手では

トミックス(トミーテック)

カトー(関水金属)

マイクロエース(有井製作所)

グリーンマックス


といったところ。

各メーカー車両を出していて、新旧数多ロットが違うと色々変わってるところもあり、中古で1両ずつ揃えていくと、


あれ?同じトミックスなのに連結出来ないよ!


カトーとトミックス連結出来たんだけど。


とかそういう事に遭遇します。



今回のおじさんのように中古で揃える時の注意点として、カプラーの種類に注意が必要です。


カプラーは車両同士を繋げる連結器の事で大きく分類すると3種類あります。


A.世界標準基準のアーノルドカプラー


B.メーカー別カプラー



で、30数年鉄道模型をやってきての自分なりの見解。

AのアーノルドカプラーはNゲージのスタンダードで共通です。


メリットはこのカプラーが付いていればどのメーカーの車両であろうと基本は連結可能です。

デメリットは同じ形式の車両でもメーカーによっては車両の高さ等が少し違うかったり、線路に段差や無理な勾配があると開放(連結が外れる)事があります。

あと見た目がリアルではありません。


Bのメーカー別カプラーはそのメーカーで開発したカプラーです。

トミックスではTNカプラーと呼ばれたり、カトーではカトーカプラーと呼ばれたりそのメーカーで呼称があったりします。(グリーンマックスとマイクロエースはTNカプラー交換対応可能商品が多い)


トミックスTNカプラー(密自連形)



カトーカプラー(密自連形)


メリットは見た目がリアルな事。またカチッとハマるモデルが多いので開放しにくい事(一部カトーカプラーは段差などで外れやすい)

デメリットは基本そのメーカー同士でないと連結出来ない、アーノルドに比べて精密なので丁寧に扱わないと壊れやすい。



またカトー製品では新旧カトーカプラーの連結が出来ないモデルがあったりします。



同じカトーの同形式の車両でも…


製品の出た時期によってはカプラーが改良されて連結出来ない事も…



結構注意点があるので鉄道模型に少し詳しくならないと分からない部分も多いかもしれません。

特に中古品なんてメーカーの刻印が有ればわかりますが、刻印がないモデル(マイクロ製に多い)もあるので。


で、先程書いたアーノルドでもないのにカトーとトミックスが連結出来たんだけど…という事例。

中古で売られているものを購入した場合、改造されている事もあります。


左がカトー製品、右がトミックス製品。アーノルドじゃないのに連結出来てる!(トミックス製品もカトーカプラーに改造されている)



3つ目はダミーカプラー。


これは先頭車に付いてる事が多いですが、見た目だけのダミーなので

当然連結出来ません。


しかし、少し凝り出してきてあの編成を組みたい!とかマニアックな事を考え出すとそのメーカーしか出てない車両と車両を繋げないといけない、また中古鉄道模型は探してるものがあった時に買え!が鉄則なのでメーカー違いでもあまり自分は気にせず当該車両があれば購入します。

その場合は改造してアーノルドカプラーかメーカーのカプラーどちらかに統一して交換します。


アフターパーツはネットや少し大きめの鉄道模型を扱っている模型店で買えるので容易に手に入ります。

また、アーノルドカプラーはこうやって交換して余剰になったものをとっておいて再利用しています。



自分としては機関車を繋がない電車や気動車にはトミックス、カトーどちらかのメーカーカプラー、機関車を繋ぐ客車はアーノルドカプラーにしています。理由は機関車は色んな編成に繋いで使い回ししてるからです。客車の先頭車がトミックスだったり、カトーだったり、マイクロエースだったりするからです。


因みに現在マルチナックルカプラーなる物も売られていて違うメーカーの密自連形カプラーなら連結出来るという品物も出ています。


これから初める方にこの記事が参考になれば幸いです。

初心者向けシリーズとしてまた違うテーマで書きますので宜しくお願いします。