たま電車ミュージアム号

和歌山電鐵に先月(2021年12月)に新しい列車がデビューしました。

もともと、「たま電車」や「うめ星電車」など水戸岡デザインの列車を運行していましたが、古くなった「おもちゃ電車」という車両を改造して生まれたのが、この「たま電車ミュージアム」号です。

 

言うまでもありませんが、「たま」とは和歌山電鐵の社長代理でもあり貴志駅の永久名誉駅長でもある猫の名前です。

 

 
デビュー記念式典で、水戸岡先生が「年齢的に和歌山電鐵最後の仕事になるかもしれない」とおっしゃっていましたが、ローカル線の車両にも関わらず、水戸岡デザインの集大成ともいえる豪華な車両に仕上がっています。
 

  漆黒の外観

外観は、JR九州の「36ぷらす3」を思わせる、ブラックメタリック塗装です。
実は、計画段階では茶色(ロイヤルブラウン)になる予定だったのですが、黒字になるようにとの期待が込められていつの間にか漆黒になりました。
 
 
光に当たるとその美しさが引き立ちます✨
 
 
外観は「たま」「ニタマ」「よんたま」の写真やイラストで装飾されています🐱
 
 
 
猫好きの方にはたまらないのかもしれませんが、個人的に猫の写真はちょっと微妙な感じがしました😥
 
 
こちらは、名画モナリザに扮しています。
ひとつひとつ眺めていると、乗り遅れてしまいそうです。
 
 
号車表示にも、猫のしっぽがデザインされていますね。
 
 

  車内(1号車)

まずは和歌山方の1号車を見ていきましょう。
車内には、いろいろなタイプのシートが並んでいて、どこに座ろうか迷ってしまうほどです。
 
 
個人的におすすめはこの大きなソファ。
4人くらいで座って会話できるように、コの字型になっているにですが、進行方向向きに座ってコーナーにあるひじ掛け?を使えば、まるでボックスシートに座っているような感覚になります☺️
 
 
内外装含めて、777匹の「たま」「ニタマ」「よんたま」が描かれているそうで、車内にも床から天井まで、猫まみれになっています。
もちろん1つずつ趣向が凝らされていて、「たま電車ミュージアム」の名前のとおり、美術館のように感じられます。
 
 
ブラインドを下ろせば、そこにもいました(笑)
 
 
1号車には、こどもの遊び場があって、靴を脱いで遊ぶことができます。
その奥には、改造前のおもちゃ電車を思わせる「ガチャポン」が設置されています。
 
 
こどもの遊び場の壁側は、ホワイトボードになっていて、お絵かきをすることもできます。
窓の形が猫の目になっているのに、お気づきでしょうか🐱
 
 
この遊び場の向かい側には、「ゆりかご」と呼ばれるブランコや、畳が設置されたりして、もっと楽しいエリアになるのです。
 
ブランコや畳は、デビュー前の報道公開や試乗会では設置されていたようですが、通常の運行では外されています。
 
連結部分には、飾り棚やからくり装置があって、シートもカラフルになっています。
 
 
それに合わせて、つり革も、このエリアだけカラフルになっています。
 
つり革の色を見て、京浜東北線、山手線、中央線、総武線…と言い出した方は、鉄分か濃い目ですので自覚してくださいね😁
 
 
それでは車端部にある、からくり装置を見ていきましょう。
 
これは、木のからくり作家の高橋みのるさんが制作した「でんしゃでGO」という作品。
音楽やネコの声に合わせて、「たま」「ニタマ」「よんたま」が出てきます。
 
 
2号車には「ベースボール」「サッカー」などのからくりも用意されています。
 
どんな風に動くのかは、動画でご覧ください。
 
 
後編では、貴志方の2号車の車内をお伝えします👋