レアな信貴山口行き臨時準急 | まだだ、まだおわらんよ・・・

レアな信貴山口行き臨時準急

このまえ

難波に行ったついでに、

 

近鉄大阪難波駅へ、

ビスタEX、

 

やたらカメラを向けている人が多いな思うと、レアな4両+4両のビスタ重連でした。

肝心の重連の部分を撮れていないのは出発するまで気付いていなかったから。

 

近鉄の特急は特別料金が要るのでこれには乗らずに、この後に来た電車に乗って2駅移動、

さらに歩いて地下駅から地上駅へ移動、

 

ここ大阪上本町の地上駅は日本で3番目に多くの櫛型の頭端式ホームを持つターミナル駅です。

 

1番が阪急大阪梅田駅の10面9線、

2番が南海難波駅の9面8線、

その次の3番目で7面6線となるのですが、

 

ここは地上だけではなく、難波から阪神なんば線に抜ける地下駅2面2線を含むため、かなり大きな駅だということがわかります。

 

しかし、そのわりに上本町というと

梅田、難波、阿倍野(阿部野橋&天王寺)などと比べると認知度としては低くマイナーな印象。

 

地下鉄御堂筋線に大阪環状線といった大動脈との接続が無いこともあるのでしょう、

現在では近鉄のターミナルは上本町よりも難波というイメージの方が強いですからね。

 

…で、ここに来た目的なのですが、

これを見るため。

 

信貴山口行き臨時準急。

 

といってもどこから見てもただの地味で平凡な通勤電車。

 

これのどこが珍しいのかというと、

ついこのあいだも紹介しましたが、

寅年なので信貴山に初詣

今年は信貴山朝護孫子寺の当たり年の寅年ということで、増加する参拝客輸送のためにこの本線直通便が正月限定での運行となったから。

 

つまり次回はいつになるかわからない、次の寅年となれば12年後という超激レア運行。

これは見ておかねばということで来ました。

 

ここのところラッピング電車にどっぷりと毒されてきているせいか、

12年に1回ならば全身虎柄にするとか、和歌山のたま電車のように猫耳つけるとかもっとド派手にしてもいいように思ってしまったり。

 

この支線直通準急、過去に1967年まで定期運行されていたようですが、

乗り入れる信貴線という支線が普段は利用者の少ない単線のローカル線なため、駅が2両編成までしか対応できない、

しかし支線に入るまでの主要幹線である大阪線の河内山本までは2両ではキャパが足りない、

といった理由から現在は定期運行はされていません。

 

それと、

なぜ今の時代にこのような昭和な看板を付けているのか?

 

それは昨今の昭和レトロブームに乗っかっているわけではなく、

方向幕(行先表示機)に端から行先として「信貴山口」という設定が無いから物理的に表示できない、それで看板を付けるしかないという理由から。

 

そのため先頭のみならず側面の表示機にもなにも表示せず白無地でした。

 

そしてこの寅の看板なのですが、

 

裏面が「貸切」とあるのを見逃しませんでした。

 

「12年に1回なので寅でも入れよう」

「そこに貸切の看板があるから裏にでも描いとくか」

 

なんてことはないでしょうけど。

 

駅の表示に「2両」と標記。

短編成なのでホームの頭端まで来ないで遠く離れて奥の方に鎮座していました。

 

運行されたのは正月3が日と8日から10日までの6日限定。

上本町発10:00と11:00と12:00の3本、

しかも往路のみの片道設定で復路は無し。

こちらはホームに入ってきたところ、正面向かって右側の行先看板が外してあります。

戻ってくるときは回送扱いのためです。

 

虎は千里を往って千里を還るといいますが、

こちらは三里半を往って還らない設定でした。

 

信貴山には自家用車で参拝したばかりなので乗車せずそのままお見送り、

一旦改札を出て難波まで戻りました。

 

 

鉄道コム