観光列車のデザイナーとして知られる水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生。

今回ある方のご紹介で、ありがたいことに水戸岡先生と面談する機会を頂きました!

 

やってきたのは、東京都板橋区にある水戸岡先生の事務所「ドーンデザイン研究所」。

憧れのアイドルに会えるかのような緊張感です😂

 

まず目に留まったのは、「ななつ星in九州」のポスター。

やっぱりこれが、水戸岡先生の代名詞ですね。
 

 
この地に来れただけで満足ですけど、心の準備もそこそこに中に入ります。
 
まず最初に見えてきたのが、ガラス張りの会議室。
ガラス越しに中をのぞくと、お馴染みの列車の模型や、見覚えのある格子や椅子が。
 
 
反対側もチェック😎
 
奥に見えるのは「ななつ星in九州」のベッドですね。
 
 
通路には、大きな牛のイラストや、JR九州の駅で見かける形のベンチが並んでいます。
 
 
それでは、ピンポーン!
 
漢字で書くと「鈍意匠研究所」なのですね。
 
 
(写真撮れませんでしたが)、813系のシートモケットのようなデザインのスリッパがお出迎え。
 
左側にあるのは「ななつ星in九州」の壁面サンプルです。
鉄道車両には、可燃性の木材をそのまま持ち込めないため、天然木を0.2mmの厚さにスライスして、それを鉄板に貼り合わせれいるのだそう。
0.2mmとはいえ、本物の木を使っているからこその質感が感じられるのはさすがです。
 
 
当然ながら、観光列車についてのお話からスタート。
そのお話の一部をご紹介していきましょう。
 
まずは、「心地よさ、楽しさ、感動がある列車を作ること。
中途半端な作りではダメで、手間をかけて良いものを作れば、おのずとお客様は乗ってくださる。
そして、採算がとれる価格設定にして、その価値が分かる人に提供するというようなお話でした。
 
 
デザインというのは主役ではなく、食事やサービスが終わって、一息ついたときに感じてもらうものなのだそう。
 
また、いくら良いものを作っても、メンテナンスがしっかりしていないと意味がないのだと。
特に窓ガラスがきれいなことがポイントで、ご自身のデザインではないもののJR四国の「ものがたり列車」は、メンテナンスが良いと褒められていました。
 
 
意外だったのは、観光列車にありがちの停車駅でのイベントについて否定的だっとこと。
 
特にクルーズトレインともなれば、車内でのんびりとお茶をしたいとか、昼寝したいとか、そんなニーズの方が高いのだとか。
 
「停車駅で観光パンフレットを配るくらいなら、街並みの整備をした方がいい」という話から、これからの観光戦略の持論までお伺いすることができ、興味がつきない時間でした。
 
 
先生とお話していて感じたのは、制約に縛られないアイデアがあって、手間暇を惜しまない情熱があること。
 
また、情報の寄せ集めではなく、自分で考えた本物かつオンリーワンの価値があれば、それがブランドになるということ。
 
最後に、持参した水戸岡先生の画集「旅するデザイン」にサインをしていただきました☺️
 
 
今年は、JR九州の「ふたつ星4047」がデビューしますね⭐️⭐️
 
そんな水戸岡鋭治先生も、今年で75歳を迎えます。
定年がないお仕事なのかもしれませんが、お体にご留意いただき、ごれからもオンリーワンの「心地よさ、楽しさ、感動がある観光列車のデザインに期待しております。