春のダイヤ改正が迫り、気になる季節がまたやってきた。今回の改正は、いつになく大きな動きがあるのではないかと、ファンの間では話題になっているようだ。東日本の旅客会社の機関車は、このところ元気が無く、運転日数も減少傾向。これにはコロナ感染症の影響が大きいのだろうが、EF60 19、EF64 37と次々に戦列を離れていく機関車たちを思うとアントンKもどこか寂しさを隠せない。
今や絶大な人気を誇る、いまや「国宝」とも言われている貨物会社のEF66 27号機は、相変わらず活発な動きをみせており頼もしいところだが、比べて人気のない100番台が徐々に仲間を減らしつつある現状を考えると、いつ動かなくなってもおかしくないのだろうか。お若い機関車ファンには唯一の1台であろうから、悔いを残さぬよう活動に励んでほしいと願うばかりだ。いずれにせよ古い国鉄型機関車は、ダイヤ改正を迎えてさらに変化を強いられるだろうから、今後アントンも注視していきたいと思っている。
今回は、アントンKが当時宇都宮区のEF58の中で一番お気に入りだったEF58 73号機の牽く普通客車列車。もちろんこの撮影時には、期待したゴーナナではなく青い機関車が見え、ガッカリしたことは間違えないが、後年宇都宮区のEF58を見渡して、端正な小窓の顔立ちが美しく、大きなPS14パンタグラフがいかにも力強く好きになったのだ。残された画像は未熟そのものだが、思い入れは決して当時と変わらない、そんな1枚なのである。
1976-10-31 122 EF58 73 東北本線:蒲須坂付近