下麻生駅を8時39分に発車。列車は飛騨川に沿って、北へ北へと進んでいきます。

 

続く上麻生駅では、残っていた乗客のうち、ハイキング風の出で立ちをした一団のまとまった下車があり、車内はわずか数名となりました。終点の下呂駅まではまだ1時間以上あります。乗り物は、基本的に空いている方が望ましいですが、こと鉄道のローカル線においては、ある程度乗客がいないと今後の行く末が心配になってしまいます。まぁJR東海さんに限っては、他のJR各社と違い、本当に余程のことがなければ、廃線なんかにはしないでしょうが。

 

そして8時55分到着の白川口駅でも10分ほど停車。

 

 

ここもマイルールに準ずると、先ほどの下麻生駅同様改札を出れば訪問駅認定となるわけですが、ちょっと考え駅名標の撮影のみにとどめます。いずれまた来る機会もあるでしょう。その時のお楽しみにとっておくことにします。

 

9時05分に白川口駅を発車し、しばらく走ると急にブレーキがかかり、駅でもないところで停車しました。

 

 

道の駅美濃白川のすぐ脇で、鷲原信号場という場所のようで、ここでも反対列車とすれ違い。本当にタイムロスが多く、鉄道好きで忍耐強い私も、さすがに滅入ってきてしまいます。一般の乗客ならなおさらでしょう。縦横無尽に入ることができる道路とは違い、鉄道には鉄路の上を走るという制約がある以上、この弱点は複線化などの大幅な設備投資をしない限り解決されることはなく、永遠の課題といえるかと思います。

 

列車をやり過ごし、ようやく発車。車窓に目をやると、ずっと飛騨川に付き添っているのがよくわかります。

 

 

 

 

なんだか何を写したいのかよくわからない写真ばかりで、構図がイマイチなのは勘弁してください。上達は・・・ この先もきっとしないでしょう。

 

そしてついに終点の下呂駅までやってきました。あれだけ行き違いがありましたが、定刻の9時49分の到着です。通勤や通学などで、毎日この列車を利用する人がいたとしたら、そのあまりの長時間停車の多さに、きっとウンザリして鉄道が嫌いになってしまうかもしれませんね。

 

 

 

 

四日市からは、距離的にはたいしたことないハズですが、なんだかかなり疲れました。・・・がそんなことは言ってられません。寝坊をしたせいで、ここでの滞在時間はわずか15分ほどしかないのです。

 

さっそく改札の外へ出て、周囲を撮影します。

 

 

 

駅舎は木造の観光地らしい雰囲気のもの。中央西線南木曽駅木曽福島駅にも、心なしか雰囲気が似ているように思えました。

 

そして下呂といえばやはり温泉。

 

 

駅前にデカデカと『歓迎 下呂温泉』の文字でアピール。観光客を出迎えてくれます。

 

 

蛇口からは温泉も湧いていました。

 

下呂温泉は、兵庫有馬温泉群馬草津温泉と並ぶ日本三名泉の1つとしてあまりにも有名です。温泉にはさほど興味はない私も、そのなんとも珍しい独特の『下呂(ゲロ)』という名称と相まって、一度は泊まってみたいと思わせてくれる圧倒的な知名度を誇ります。そしてその玄関となる下呂駅は、平成の大合併により誕生した下呂市の中心駅としても機能し、多くの利用客で賑わっています。

 

そんな下呂温泉ですが、今回の目的は鉄道ということで、下呂発10時15分の美濃太田行きに乗り、すぐに引き返すことにします。温泉などに浸かり、のんびり旅をする日は果たしてやってくるのか・・・ それは私にもわかりませんが、今はおとなしくここまで乗ってきたのと同じ車両、同じ席に座り、美濃太田駅を目指します。