新年早々良いものが見れました
改めまして、明けましておめでとうございます。当ブログは今年の6月で開設10周年を迎えます。皆様のご愛顧に感謝申し上げます。益々目の離せないインドネシアの鉄道の最新情報を発信してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。そんなわけで、年明け1発目のゲート前です。東急8003Fがロッド式のクルップ製入換え機材D301に車輪削正の方から引き出されてきました。
実は混色というサプライズ
8003Fは車輪削正の為?12月下旬頃から運用離脱していますが、12月31日にブキットドゥリ電車区からBalaiyasa Manggaraiに回送されており、その際に現在暫定8連化されている8618Fのうち、8753,8855号を組み込んだ12両となっていました。自走したものの、構内扱いであるブキットドゥリからマンガライ間の移動のみで、本線走行は今後もあり得ませんが、一応組成を記録として残しておきます。
◆8003F(混色)12連 ※8263, 8142欠車
・8003, 8202, 8104, 8832, 8735, 8204, 8108, 8855, 8753, 8213, 8103, 8004
削正線から戻って来たことから、すぐにブキットドゥリにまた回送されるのではないかと、ここ数日現地マニアはマンガライ駅に張り込んでいましたが、昨日時点で倉の中に突っ込まれたまま動きはありませんでした。
そして、出場試運転を終えたM24編成ですが、
8003Fと入れ替わりで車輪削正へ・・・
◆ジャカルタ~バンドン高速鉄道(KCIC)の試運転開始??
◆8003F(混色)12連 ※8263, 8142欠車
・8003, 8202, 8104, 8832, 8735, 8204, 8108, 8855, 8753, 8213, 8103, 8004
削正線から戻って来たことから、すぐにブキットドゥリにまた回送されるのではないかと、ここ数日現地マニアはマンガライ駅に張り込んでいましたが、昨日時点で倉の中に突っ込まれたまま動きはありませんでした。
そして、出場試運転を終えたM24編成ですが、
8003Fと入れ替わりで車輪削正へ・・・
8003Fの入換時、倉に突っ込まれていた2021年12月分の全検入場編成、205系M24編成は、その後みてみると車輪削正に移動していました。デポック電車区分のM15編成が運用復帰している一方、動きの無かったM24編成は、試運転中に制動試験でフラットを作ってしまったのでしょうか・・・。M24編成はその後、1月7日夕方にマンガライ~デポック間で回送されており、削正は完了した模様です。さらにその後、8003Fは再び車輪削正に移動していましたので、M24を優先して出場させるために、冒頭の構内移動が実施されたものと思われます。8003Fの出場にはしばらく時間がかかりそうですが、M24編成は今日明日のうちに運用復帰するでしょうか。なお、画像にはほとんど写っていませんが、倉の中では205系ハエ20編成が要検(P24)中でした。
年明けで、画像ストックもありませんので、2022年最初のマンレポでは、2022年のインドネシアの鉄道を展望してみましょう。某所コラムには、ダイジェスト版を掲載していますので、当ブログ読者向けの濃厚注目ニュースを紹介します。新線開業、そして高速鉄道も??2022年もインドネシアの鉄道は話題で盛りだくさんです。
◆ガルット線の一部復旧、営業再開(第二事業部)
バンドン線チバトゥから分岐してガルットまで至る約19㎞の営業が再開します。同区間は1983年に運行休止、事実上の廃線状態でしたが、KAIによるリハビリ事業が数年来に渡って実施されてきました。本来であれば2020年に開業予定でしたが、コロナ感染拡大のため、長らく開業延期が続いてきました。しかし、1月6日にはKAIディディック社長と西ジャワ州知事が巡視車Kereta Inspeksi4による視察を行っており、いよいよ開業が秒読み段階になってきました。予定では、ガンビルからの特急も設定されることになっていましたが、ジャカルタ~バンドン高速鉄道開業後は同区間の在来線特急は廃止とも合わせて報じられている為、高速鉄道開業までのわずかな期間のみジャカルタ~ガルット直通が実現するのか、当初からバンドン(or高速鉄道開業後はパダララン?)~ガルットの区間運行のみなのか気になりますね。
2020年開業予定だったため、駅の窓口が旧ロゴ・・・(既に色抜きしてありますが)
何故か今回のガルット巡視、公式からのリリースは今のところ為されていません
◆パダンの貨物線旅客化(スマトラ第二地域事業部)
西スマトラのパダンの南側にセメント原料輸送の為の半ば専用線化した区間(インダルン~トゥルックバユル)があり、さらにこれに接続する連絡線(パダン~ブキットプトゥス)は、機関車等の回送以外に列車は走行しないという不思議な地区ですが、その連絡線を介してパダン~プラウリマまでの旅客営業が開始されます。ナラス~パダン間の普通Sibinuang号と一体運行になる模様。また、同時に、現在ミナンカバウ国際空港に乗り入れを行っているレールバスLembah Anai号は、従来に戻る形で空港乗り入れが廃止になり、運転区間がカユタナム~パダン~プラウアイエに変更されます。空港からカユタナムに行く客など居なかったのでしょう。これも1月4日、5日に試運転が実施されています。空港駅に入って来るレールバス撮りたかったな・・・。
DGR公式SNSより
◆トランススマトラ一部延伸(スマトラ第一地域事業部)
現在、スマトラの第一~第三の各事業部間は線路で繋がっておらず、独立した運行形態がとられています。しかし、政府は長年、各主要都市を鉄路で結ぶトランススマトラ計画を進めており、その一部がコロナ禍に完成しています。これも開業延期状態が続いていましたが、メダンから北に延びる一部区間が近々営業を再開する模様です。トランススマトラは北スマトラからアチェに向けて80㎞ほど工事が進められている(旧デリ鉄道の用地をそのまま流用しているので強制立ち退きが楽??)ようで、そのうちビンジャイ~クアラビンゲイ(約14㎞)は2021年11月22日に入線試験を実施しています。地元民には開業後の時刻表が配られているようで、ガルット、パダンと同じタイミングで運行開始するのかもしれません。なお、スマトラ第一事業部の南端ランタウプラパットからポンドックS5間(約33㎞)の新線も既にレール敷設済み、駅舎などの姿も確認出来、こちらも遠くない将来に営業を開始するものと思われます。
年明けで、画像ストックもありませんので、2022年最初のマンレポでは、2022年のインドネシアの鉄道を展望してみましょう。某所コラムには、ダイジェスト版を掲載していますので、当ブログ読者向けの濃厚注目ニュースを紹介します。新線開業、そして高速鉄道も??2022年もインドネシアの鉄道は話題で盛りだくさんです。
◆ガルット線の一部復旧、営業再開(第二事業部)
バンドン線チバトゥから分岐してガルットまで至る約19㎞の営業が再開します。同区間は1983年に運行休止、事実上の廃線状態でしたが、KAIによるリハビリ事業が数年来に渡って実施されてきました。本来であれば2020年に開業予定でしたが、コロナ感染拡大のため、長らく開業延期が続いてきました。しかし、1月6日にはKAIディディック社長と西ジャワ州知事が巡視車Kereta Inspeksi4による視察を行っており、いよいよ開業が秒読み段階になってきました。予定では、ガンビルからの特急も設定されることになっていましたが、ジャカルタ~バンドン高速鉄道開業後は同区間の在来線特急は廃止とも合わせて報じられている為、高速鉄道開業までのわずかな期間のみジャカルタ~ガルット直通が実現するのか、当初からバンドン(or高速鉄道開業後はパダララン?)~ガルットの区間運行のみなのか気になりますね。
2020年開業予定だったため、駅の窓口が旧ロゴ・・・(既に色抜きしてありますが)
Stasiun Garut hari ini, kedatangan Bapak Gubernur Jawa Barat @ridwankamil dan Dirut @KAI121 @mas_didiek beserta Bapak Bupati Garut H. Rudy Gunawan dan dari @kemenhub151 @perkeretaapian @dishub_jabar, semoga tak lama lagi jalur ini segera diresmikan. pic.twitter.com/PWykgnVBut
— Garut Railfans (@garut_railfans) January 6, 2022
何故か今回のガルット巡視、公式からのリリースは今のところ為されていません
西スマトラのパダンの南側にセメント原料輸送の為の半ば専用線化した区間(インダルン~トゥルックバユル)があり、さらにこれに接続する連絡線(パダン~ブキットプトゥス)は、機関車等の回送以外に列車は走行しないという不思議な地区ですが、その連絡線を介してパダン~プラウリマまでの旅客営業が開始されます。ナラス~パダン間の普通Sibinuang号と一体運行になる模様。また、同時に、現在ミナンカバウ国際空港に乗り入れを行っているレールバスLembah Anai号は、従来に戻る形で空港乗り入れが廃止になり、運転区間がカユタナム~パダン~プラウアイエに変更されます。空港からカユタナムに行く客など居なかったのでしょう。これも1月4日、5日に試運転が実施されています。空港駅に入って来るレールバス撮りたかったな・・・。
#Repost Hallo Sobat Balaikasumbar,
— DitjenPerkeretaapian (@perkeretaapian) January 6, 2022
Ada kabar gembira lagi nih, kalau kemarin kita sudah uji coba untuk KA Sibinuang perpanjang lintas ke Stasiun Pauhlima, hari ini (5/1) giliran KA Lembah Anai melakukan uji coba perpanjangan lintas hingga ke Stasiun Pulau Aie. pic.twitter.com/ilboeUnoMW
DGR公式SNSより
現在、スマトラの第一~第三の各事業部間は線路で繋がっておらず、独立した運行形態がとられています。しかし、政府は長年、各主要都市を鉄路で結ぶトランススマトラ計画を進めており、その一部がコロナ禍に完成しています。これも開業延期状態が続いていましたが、メダンから北に延びる一部区間が近々営業を再開する模様です。トランススマトラは北スマトラからアチェに向けて80㎞ほど工事が進められている(旧デリ鉄道の用地をそのまま流用しているので強制立ち退きが楽??)ようで、そのうちビンジャイ~クアラビンゲイ(約14㎞)は2021年11月22日に入線試験を実施しています。地元民には開業後の時刻表が配られているようで、ガルット、パダンと同じタイミングで運行開始するのかもしれません。なお、スマトラ第一事業部の南端ランタウプラパットからポンドックS5間(約33㎞)の新線も既にレール敷設済み、駅舎などの姿も確認出来、こちらも遠くない将来に営業を開始するものと思われます。
◆2022年のPSO(政府運行補助金)・Perintis(委託運行列車)は果たしてどうなる?ジャカルタ地区にも大鉈か?
上記3つのニュース、さらにジャカルタ地区、ジョグジャ地区のコミューターライン運行にも大きな影響を与えるPSO、本来であれば年末、ないしは年明けまでに額が決定し、交付式があるはずですが、未だ音沙汰がありません。都市鉄道及び近郊普通列車運行の拡大で年々PSOが増える一方、この2年間のコロナ禍で政府財政も切迫しており、政府、運輸省、それにKAIとの間で相当揉めているものと思われます。特に2022年8月のLRT JABODEBEK開業も加味しなければならず、これがPSO対象になるのか否かが最大の焦点になります。さらに、ジョグジャ地区のコミューターライン増発とパルールまでの延伸もあり、PSO総額の拡大は避けられそうにありません。特にジャカルタ都市圏では、Railink、KCI、KAI(LRT JABODEBEK)、さらにはMRT、TJを巻き込んだ大規模な運賃改革が3月に予定されており、これの詳細が決まらない限り、PSO額が決定できないという事情もありそうです。噂に過ぎませんが、初乗りに対するPSOが廃止され、短距離では値上げ、長距離据え置き、ゾーン制運賃の採用で、乗り継ぎ客は値下げというのが、大枠と言われています。切れるところで切っていかないと、ジョコウィの選挙対策で膨れに膨れたPSOは、もはや制御が効かなくなっていますので。また、ジョグジャ地区のウォノギリ線運行委託列車、バタラクレスナは2022年の補助金交付のタイミングで廃止される模様です。お荷物でしかなかった乞食列車が廃止されるのは、KAIにも利用者にも朗報です。今後は一部の空港快速がウォノギリまで直通することになる模様です(ソロ空港線も非PSO化か?)。とにかく、PSO交付の発表が楽しみです。
いつも壊れているレールバスとはようやくおさらば!!
西スマトラの予備車にでも転属させたらどうですか?
上記3つのニュース、さらにジャカルタ地区、ジョグジャ地区のコミューターライン運行にも大きな影響を与えるPSO、本来であれば年末、ないしは年明けまでに額が決定し、交付式があるはずですが、未だ音沙汰がありません。都市鉄道及び近郊普通列車運行の拡大で年々PSOが増える一方、この2年間のコロナ禍で政府財政も切迫しており、政府、運輸省、それにKAIとの間で相当揉めているものと思われます。特に2022年8月のLRT JABODEBEK開業も加味しなければならず、これがPSO対象になるのか否かが最大の焦点になります。さらに、ジョグジャ地区のコミューターライン増発とパルールまでの延伸もあり、PSO総額の拡大は避けられそうにありません。特にジャカルタ都市圏では、Railink、KCI、KAI(LRT JABODEBEK)、さらにはMRT、TJを巻き込んだ大規模な運賃改革が3月に予定されており、これの詳細が決まらない限り、PSO額が決定できないという事情もありそうです。噂に過ぎませんが、初乗りに対するPSOが廃止され、短距離では値上げ、長距離据え置き、ゾーン制運賃の採用で、乗り継ぎ客は値下げというのが、大枠と言われています。切れるところで切っていかないと、ジョコウィの選挙対策で膨れに膨れたPSOは、もはや制御が効かなくなっていますので。また、ジョグジャ地区のウォノギリ線運行委託列車、バタラクレスナは2022年の補助金交付のタイミングで廃止される模様です。お荷物でしかなかった乞食列車が廃止されるのは、KAIにも利用者にも朗報です。今後は一部の空港快速がウォノギリまで直通することになる模様です(ソロ空港線も非PSO化か?)。とにかく、PSO交付の発表が楽しみです。
いつも壊れているレールバスとはようやくおさらば!!
西スマトラの予備車にでも転属させたらどうですか?
車両基地へ通じる道路をトレーラーが通れないという致命的設計ミスなのですが、
緑亀はバンドンのお山にたどり着くことは出来るのか??
ジョコウィの選挙対策として、これまた工事が進んでいるスカブミ線ボゴール~スカブミ間(約57㎞)の複線化事業。実はコロナ禍に乗じて、2020年3月から全列車の運行を停止し、一部は既存のレールも剥がして、急ピッチで工事が進んでいます。公式に、2022年内に完成と発表が先日出たばかりで、こちらも今年になんとか完成し、運行が再開する可能性が出てきました。但し、運行休止前の時点で、車両不足からこれ以上の増発は不可とKAIは述べており、臨時列車の運行の為にCC300を借り入れたほどです。ですから、複線化後、果たしてどの程度列車が設定されるのかは未知数です。また、これもジョコウィのばら撒き政治の一環でPSO列車として運行されますので、果たしてどうなるのか、ですね。しかもジョコウィは複線化後、電化に着手するとまで述べています。まあ、その頃にジョコウィは表舞台からは去っていますので、話半分ですね。だいたい、電車なんて機関車以上に足りていないわけで・・・。
工事が進むチゴンボン駅付近
撮影:E103系
複線路盤造成中
撮影:E103系
いずれも昨年12月中旬の様子
◆LRT JABODEBEK
もはや言わずもがな。以下、略。
工事が進むチゴンボン駅付近
撮影:E103系
複線路盤造成中
撮影:E103系
いずれも昨年12月中旬の様子
◆LRT JABODEBEK
もはや言わずもがな。以下、略。
◆いつもご覧いただきありがとうございます◆
コメント
コメント一覧
コロナ対策で半自動扱いをやめていたんですね。それはそれで寒そうです・・・。
ジャワは地震とはほぼ無縁ですから、問題ないですよ。