佐伯駅前のホテルで一夜を過ごし、翌日は早朝から、鉄道旅を始めていきます。
朝一番の列車の発着があるために、駅に着いたら、すでに改札を始めていました。
1番乗り場に停車していたのは、普通列車の大分行き。
まさかの、415系がスタンバイしていました。
白地に青い帯を巻いた、オリジナルカラーの415系は、かつては常磐線にもいましたが、今は九州でしか見ることができません。
そんな415系は、3番乗り場にも、815系とともに留置されていました。
佐伯駅の構内には、留置線があり、白いソニックの885系や、787系の姿もいました。
1番乗り場に停車中だった、普通列車大分行きが走り去り、空いた1番乗り場には、留置線で停車中だった、787系が動き出しました。
私が、佐伯から乗るのは、佐伯発 普通列車の延岡行きです。
日豊本線は、大分県と宮崎県との間に、宗太郎超えという峠超えがあります。
そこを走る普通列車は、途中の重岡止まりの列車があるくらいで、佐伯と延岡との間を走る普通列車は、朝の下り列車(佐伯発 延岡行き)1本と、夜の上り列車(延岡発 佐伯行き)の1本だけ。
その他は、全て特急列車が往来するだけの区間となります。
今回は、そんな普通列車を、あえて選んでみました。
佐伯発 延岡行きの普通列車。
乗車できるのは、1号車だけの電車でした。
宗太郎超えをしてるときは、まだ夜も開けてなく、宮崎県側へ入ってきたところで、日が昇ってきました。
宗太郎超えをすると、すぐに宮崎県に入り、普通列車は、終着の延岡に着きました。
延岡では、普通列車の西都城行きに乗り継ぎます。
すると、土々呂駅でとある電車と行き違いになり、私は電車内で時刻表を丹念に調べて、次の門川(かどがわ)で途中下車をしました。
門川駅も、初めて降りる駅です。
その門川駅で、次の普通列車 宮崎空港行きを待っていると、特急ひゅうが が入ってきました。
この電車の形式を見ると、
クロハ786-10
先程、佐伯から乗ってきた普通列車でした。
佐伯発 延岡行きの普通列車は、延岡から特急ひゅうがとなり、宮崎空港まで行く特急列車として、種別が変わる列車でした。
その特急の後に来たのが、普通列車の宮崎空港行き。
私が乗りたかったのは、こちらの713系です。
以前、日南線を乗りに行った時にも、南宮崎の留置線で見かけていて、いつかは乗ってみたい電車だなと、思っていました。
この713系。
車内の座席は、リクライニングシートに変更されていました。
この電車のモーター音を聞いてると、国鉄形電車の独特なモーター音じゃなかったので、ウィキペディアで調べたら、MT61形といって、211系や205系にも採用されている、モーターだそうです。
宮崎県を通る日豊本線。車窓には、日向灘の海が広がります。もう太平洋の海なので、この先に日本列島の陸地はありません。
門川から乗った普通列車は、宮崎駅に着きました。
713系は、現在、宮崎県内の日豊本線でしか、見れない電車で、チャンスがないと、なかなか乗りに行けません。
一度は乗ってみたい電車に、ようやく乗れました。