川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

JR貨物からのお年玉!? EF64 4重連を狙う 2022

今回の正月休みは帰省や泊りがけの遠征などはせず、地元でダラダラと過ごすことが多かったのですが、3日だけはちょいとお出かけしておりました。

お目当てはこちら。

篠ノ井線で毎年元旦と3日に運転されるJR貨物 EF64の4重連回送でございます。

 

晦日稲沢駅から南松本駅まで石油タキを牽いてきたEF64重連は、1月3日に稲沢へ折り返していきますが、そのあいだ機関車は篠ノ井駅に隣接する塩尻機関区篠ノ井派出で待機します。

南松本駅篠ノ井駅の回送列車が1月1日に、篠ノ井駅南松本駅の返却列車が1月3日に運転されるのですが、2列車分の機関車をまとめて回送することから、EF64重連が2組合体した4重連となるのが特徴です。

そんなたいへん見栄えの良い列車であるので、撮り鉄からは「JR貨物からのお年玉」とも言われている、毎年正月休みの名物列車であります。

 

この列車、私は昨年の元旦にも撮影しておりました。

前回は元旦に運転される南松本→篠ノ井分を撮影していたので、今年は逆方向を撮影しに繰り出そうかなと作戦を練っていたところ、地元のお仲間さんもこの4重連に興味があるとのことだったので、一緒に日帰り遠征を敢行することにいたしました。

そんな「2022年の撮り初め」の模様をサクッと綴ってまいります。

 


 

今回はお仲間さんに車を出していただけたので、朝6時に地元を出発して関越・上信越道経由で長野県へと向かいます。

道中は渋滞も無く、路面もほとんど乾いていたので順調に進み、4時間ほどで篠ノ井界隈に到着しました。

 

本番の4重連回送までは4時間以上ありますが、混雑が予想されるので場所を確保するため、最初の撮影地である姨捨駅横の俯瞰ポイントへと直行。

構図確認のため一発撮影しておきます。

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1003M「しなの3号」

この日の長野県は気持ちのいい青空が広がり、雪化粧をした善光寺平も映える俯瞰日和で「日本三大車窓」の名に恥じぬ絶景が広がっておりました。

 

無事に場所も確保したところで、いったん篠ノ井線から離脱。

お仲間さんより「しなの鉄道115系を撮ろう」と提案いただいたので、それに乗っかりましてしなの鉄道沿線へと移動します。

 

最初は昨年の4重連遠征でも訪れた坂城~戸倉の撮影地に赴いたのですが、雑草が伸びておりイマイチな状況だったので、テクノさかき~坂城のストレートに変更。

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2639M

まずは「初代長野色」のS7編成をパチリ。

しなの鉄道115系には特別塗装車が何編成か存在していますが、その中でもこの初代長野色は毎回のように遭遇しているので、個人的にはかなり相性が良い編成です。

 

続いては戸倉駅南のストレートへ移動し、しなの鉄道での本命列車を撮影。

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644M

こちらは「湘南色」を纏うS3編成。

お仲間さんはこのS3編成が本命だったようで、良き光線で撮れて何よりでした。

 

このあとコンビニ飯で昼食を済ませ、場所取りしておいた姨捨へと戻ります。

が、ここで大大大問題が発生・・・

 

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2240M

線路が完全に山陰へ入っとるがな/(^o^)\

 

このポイント、東側に開けた斜面から線路を見下ろす立地なので、太陽のある西側が高くなっているのは知ってましたが、正月だと陽が低すぎて晴れると影にすっぽりと覆われてしまうのでした。

事前の下調べで「晴れカットの作例が無いなぁ」とは思っていたのですが、これが理由だったとまでは考えが及ばす、思慮の浅さがモロに出てしまう結果に・・・。

しかもほぼバリ晴れだったのも裏目に出て、雪化粧のレフ効果のおかげで明るくなった善光寺平の背景と、山陰に覆われた線路際の輝度差がえげつなく、露出設定もかなり難儀させられました (^_^;)

 

とはいっても、今更ほかの場所に移動しても良ポジションは埋まっているだろうし、善光寺平の美しさは文句なしの最高な状態ではありました。

まあ「RAW現像で修正すればなんとかなるべ!!」と文明の力でゴリ押しすることにして、いざ本番を迎えます。

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8560レ EF64 1047+EF64 1034+EF64 1024+EF64 1042

今年の4重連オール原色&エンド揃いという最高の編成美が実現。

それゆえにパンタグラフが8基上がってなかったのが悔やまれますが、それを差し引いてもこの編成美は記録せねば!!との思いで長野までやってきたのであります。

 

上の写真を見ると車体もそれなりに写ってますが、現像時に細工せず撮って出しした写真がこちら。

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完全に車体がどす黒く沈んでおりますね (^_^;)

背景が白飛びすると修正不可能なので、もともと暗色である車体をアンダー気味で撮っておいて、RAW現像時に山影部分を持ち上げる細工を施したのが上の写真。

この程度のレベルの細工ならカメラに無料でついてきたDPP4で出来るのですから、文明の力って凄いですなぁw

 

といった感じで一発目の姨捨での撮影は終了し、4重連を追っかけて南下します。

最初は坂北周辺に行こうとしたのですが、マシントラブル?で時間的に厳しくなったので、高速道路で一気に峠を2つ超えて安曇野界隈へとワープすることに。

 

まずは田沢駅北側の踏切で編成写真をパチリ。

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8560レ EF64 1047+EF64 1034+EF64 1024+EF64 1042

近くで見ると4重連の迫力に圧倒されますね。

それが大好物のロクヨンセンとあれば、喜びもひとしおってもんです。

 

列車は田沢駅運転停車するので、駅の裏手へと追いかけます。

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こちらでは発車時の動画撮影がメインだったので、静止画は記録程度に。

 

というわけで今回は動画も回していたので、こちらでもお楽しみください。

 

このあと南松本まで追いかけようとしたのですが、道中の国道が渋滞しており間に合いそうも無かったので断念し、ここで追っかけは終了。

帰りは中央道名物?の小仏トンネル渋滞に巻き込まれることも想定して、速めに帰路に着くことにし、途中の諏訪湖SAで夕食タイム。

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昼飯をあまり食べてなかったので、夕食はガッツリとソースカツ丼をオーダー。

なかなか美味しゅうございました。

 

このあと案の定渋滞に巻き込まれながらも、22時過ぎに無事帰りつき解散。

ご同行いただいたお仲間さま、500kmにも渡る長距離運転ありがとうございました!!

 

 

といった感じで、今年も無事にJR貨物から「お年玉」をいただくことが出来ました。

ここのことろEH200の試運転が行われたりと、EF64の牙城である中央西線にも世代交代の波が押し寄せてきており、この4重連もそろそろ見納めが近いことは確実。

年始の記事でも触れましたが、今年はEF64重連姿を意識的に狙っていくつもりなので、長野にはまた遠征に行きたいと思います。