皆様こんばんは。ブログ及びホームページ管理人の神@北見です。

 

今回は以前より気になっていたKATO製キハ58系のAU13クーラーについて見てみたいと思います。

 

キハ58系は1994年頃にTomixさんからHG製品が登場して以来同社のものばかり集めていましたが、2018年にKATOさんからフルリニューアル製品が発売されると、こちらもTomixさんにひけをとらない出来上がりとなりました。しかもTomixさんより少し安い事もありKATOユーザーさんにはとても良い製品化だったと思います。

 

旧製品の面影を全く見せないKATOのリニューアル製品、ちょっと残念なのはモデルになっている実車の製造次数がTomixと同じなのですよね…。折角なのでTomix製と少し差をつけてくれると集めるのに非常に楽になるのですがね。特にキハ28については両社とも運転席窓バランサー点検蓋が有って、機関冷却水給水口が前位寄りにある357~397のグループの4VK付き冷房車をモデルにしています。KATOさんは特に山陰地方を意識して模型化しているようですので、機関冷却水給水口が車体中央付近に移った398以降を模型化してくれたら良かったと個人的には思うのですが…。(357~397のうち冷房車は意外と分布が偏っており、使いづらいのです…)

 

ちなみにこのグループの4VK付き冷房車は27両存在し、1985年4月1日時点での分布は次の通りになります。

 

水戸 11

新潟 2

名古屋 1

美濃太田 2

向日町 1

亀山 1

福知山 2

鳥取 1

竹下 4

大分 2

 

多くが水戸に配置され、これらは全車常磐無線アンテナ取付車です。他は竹下に4両いるもののそれ以外は各区とも2両以下という少数派になります。

 

山陰地区も福知山の2両(2394・2395)と鳥取の1両(2360)しかいません。こういう意外と使いづらい車をTomixもKATOも選んでいるというのはちょっと微妙な気がします…。次は0番台か、398以降を期待したいですね。

 

さて話がそれましたが、意外と同じ製造次車をモデルにしたTomixとKATO、昨日投稿したように急行色の色差も少ないので混結して走らせてもあまり違和感はありません。Tomix製は市場在庫が殆どありませんのでKATO製で増備するというのも良いですよね。

 

しかし、KATOさんのキハ58系の屋根上って何か違和感があるようなぁと思っていました。そしてその違和感の原因が何かというと…

 

↑Tomix(手前)とKATO(奥)を並べてみました。何が違う!?

 

↑AU13クーラーに注目です。これはTomix製品です。

 

↑こちらはKATO製です。あれ、AU13クーラーの印象がなにか異なりますね。

 

実はコレ、KATO製キハ58系についているAU13クーラーは、電車用なのです。

 

↑手前のケーブルが邪魔ですが、こちらは一昨日に撮影したいすみ鉄道キハ28 2346に付いているAU13クーラーです。

 

↑こちらは大宮の鉄道博物館に保存されているクハ183のAU13クーラーです。

 

こうして見ると、KATOのキハ58系に付いているクーラーは電車用のAU13のようです。

 

クーラーキセの形状としては、横から見た際の台形状の断面寸法も違うし、ルーバーが内折れか外折れかも違うし、キセ下部が電車用は直線に対し気動車・客車用は内側にRになっています。これはルーバーがメッシュ状になったクーラーキセも同じです。

 

うーむ、これは気になりだすとキリがありません…。Tomix製の電車を見るとちゃんと電車用になっていて、12系客車やキハ58系はちゃんと気動車・客車用が付いています。KATOの場合は電車もキハ58系も12系客車も同じクーラーが載っているようです。

 

こういう点はKATOさんはちょっと手を抜く傾向があるなぁと正直感じるのでした。KATO製は堅実で塗装も美しく、値段もTomix製より安価で入手しやすいという長所がたくさんありますので、こういう細かい点にも力を入れて欲しいなぁと思う今日この頃です。(あ、そうすると価格が上がっちゃうかな…。)

 

↑当然ながら先日発売されたばかりの九州色も同じクーラーですねぇ。

 

さて、本当に気になるならクーラーをTomix製に交換してしまうという手もあるのですが、さすがに両数が多くて入手不可でしょうか。クーラーの位置修正がてら試しに1両やってみようかな。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!