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テーマ:鉄道(21884)
カテゴリ:九州の鉄道ニュース
JR九州の青柳俊彦社長は熊本日日新聞社とのインタビューで、熊本豪雨で被災し県内区間が不通となっている肥薩線について、早ければ1月中にも復旧費をまとめる意向を明らかにしました。
一方、鉄道の復旧や再建後の路線維持には多額の費用が必要になることから「絶対鉄道で、というのはコスト的に難しい」とも指摘し、今後、バスなど別の輸送手段への転換も地元に提案していく可能性を示唆しました。 氾濫により肥薩線に被害が出た球磨川について、国土交通省は2021年12月、長期的な治水の方向性を定めた「河川整備基本方針」を変更しました。 流失した第二球磨川橋梁(球磨村)付近では川幅を広げるそうです。 ただ、残念なことに熊本豪雨と同規模の洪水では、ダムなどで対処しても水位が元の橋の高さを上回る計算結果を示しています。 青柳社長は「橋を延長して、高さも上げないといけない。今まさにその設計をやっているところで、これまでに経験したことのないような多額な復旧費になりそうだ」と強調しました。 JR九州は、国や地元自治体の財政支援を受けられる鉄道軌道整備法の適用を求める考えです。 しかし、その適用を受けるには、復旧後の収支改善に向けた長期運行計画の策定が必要となります。 青柳社長は「復旧後にちゃんと維持できる仕組みづくりが必要だ。不通区間は毎年9億円近い赤字が出ていた。そのお金をどう算段していくのかが長期運行計画の基本になる」と述べ、地元自治体と議論を始めていく考えを示しました。 同じく熊本豪雨で被害にあった第3セクターの”くま川鉄道”は鉄道で復旧されることが決まっていて、部分的にすでに列車がはしっていますが、JR九州の肥薩線は復旧費用の算段もまだででていない状態ですね。 青柳社長が「絶対鉄道で、というのはコスト的に難しい」と言っているように、やはり鉄道での復旧は難しいかと思われます。 また仮に元の通りに鉄道で復旧したとしても、毎年9億円近い赤字が出ていた区間をどうしたら黒字にすることができるというのでしょうか・・・ 熊本豪雨から1年以上経っても肥薩線に関して、どうするか今後の方針のアナウンスは聞けていませんでしたが、今年は悲しいお知らせを聞かなければならないかもしれませんね・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.02 20:55:09
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