工作初め・京都市電900形 | 書斎の汽車・電車

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インドア派鉄道趣味人のブログです。
鉄道書、鉄道模型の話題等、つれづれに記していきます。

 「年越し運転」に続いて、こちらも毎年恒例になりつつある「工作初め」です。

 1月1日の午前中、今年最初の模型工作をするのですが、毎年のことながら、お手軽に形になる「鉄コレ」動力化でお茶を濁しております。

 

 で、今年はというと、京都市電900形(933号)の動力化ということになりました。

 この模型、一昨年の発売ですが、どういう訳か手付かずのままでした。ついには後から発売された横浜市電の方が先に動力化等を済ませてしまったということで、ここで手を付けないとずっと棚の肥やしになりかねません。

 作業そのものは、あっという間に終わりました。毎度のことですが、このシリーズの路面電車用動力はすばらしいですね。ホイールベースが可変式になっており、様々な電車に対応しています。(本形式の場合は変更はありません)車体との「合い」も申し分ありません。路面電車ですから、1輛で済むというのも「工作初め」向きですね。こうなると、来年以降も、お正月のために「鉄コレ」の路面電車をストックしておこうかなどと莫迦なことも考えてしまいます。

 サイドビューもなかなかいいですね。

 いかにも京都市電らしい、端正なボギー車がウチの鉄道に加わりました。

 

 さて、後は系統板などの取り付けです。実車は、昭和30(1955)年から計35輛が登場、うち16輛がワンマン化され1900形となり、多くが広島電鉄へ譲渡されました。ワンマン化から漏れた車輛は昭和49(1974)年の烏丸線廃止時に廃車となりました。「鉄コレ」で発売された933号もこの時に姿を消しています。

 その933号、九条車庫に所属していました。烏丸線廃止時に廃車といっても、烏丸線で京都駅前に乗り入れるといった運用ではなく、廃車直前でいえば8系統(九条車庫前~東福寺~東山七条~七条烏丸~七条大宮~西大路七条~九条車庫前)、16系統(九条車庫前~東山七条~祇園~百万遍~烏丸車庫前)、22系統(九条車庫前~東山七条~祇園~百万遍~烏丸今出川~千本今出川~白梅町~西大路七条~九条車庫前)といった路線で活躍していたものと思われます。製品の方向幕は「九条車庫前」となっていまして、これはそのまま使用することになりそうです。

 今回は、22系統をチョイスしようと考えています。この系統、京都市電全廃時まで残りました。(但し運転区間は変わっていますが)また、京都市電において22という系統番号は、最大の数字だったと思われます。それに今年は2022年ですし。(これは蛇足か?)22系統の系統板は、製品にも付属していますが、手持ちのパーツにも確かよりリアルな系統板があった筈ということで、現在物色中です。京都市電900形933号、遠からず完成した姿をお目にかけることができると思います。