トラ年や イチにカケルで 頂へ


あけましておめでとうございます。
本年も鮮魚特急・ボックス席をよろしくお願い申し上げます。

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新年最初の写真は阪神電車新在家駅の駅名標です

今年はトラ年です。猛虎が躍動します。阪神タイガースが優勝します。おめでとうございます。そこで令和4年イチバン最初の記事は阪神電車の駅から新年らしく「新」のつく駅が良いと考え「新在家駅」とします。他には神戸高速線に新開地駅が存在しており「イチ」がつく分有利な気もしないでもないですが、元日は家に滞在する意味で新在家に軍配を上げましょう。

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新在家駅を南側より撮影しました

新在家駅は兵庫県神戸市灘区に位置します。直通特急、特急、快速急行が通過して普通列車しか停車しない駅なので、駅の知名度はあまり高く無いかもしれません。しかしポテンシャルはめっちゃ高く、将来性に期待がかかる新人選手に例えられると断言しましょう。

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横断歩道の向こうに改札口があります

新在家駅は東西方向の主要道路である国道2号線と国道43号線の間にある高架駅で、改札口を出て山側、つまり北側へ歩いて国道2号線を渡ると灘区役所があります。灘区役所が山手幹線沿いにあると思っていた人は一度検索してみてください。いつの間にか桜口に移転していることに気付かされます。

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新在家駅の改札口は1箇所のみです。高架下のスペースに機能的にまとめられています

灘区役所からさらに進むとJR神戸線六甲道駅に到達します。駅周辺は再開発ビルが建ち通行量も多いエリアとなっています。駅の山側には神戸市バスのターミナルが設けられており、市バス16系統36系統などが頻繁に行き交う様子を見ることが出来ます。六甲道駅には快速が停車し、便利な駅と言えます。

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改札口を構内から撮影しました。自動改札機の設置数は3台です

六甲道駅からさらに山側に進むと阪急神戸本線の六甲駅に到達します。六甲駅は快速急行、急行、通勤急行の停車駅となっており、近隣3駅を比較すると新在家駅のみ速達サービスが提供されない駅となっています。なぜ阪神は新在家駅に優等列車を停めないのか考察してみました。

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改札内に入るとエスカレーターか階段で中二階に上がります

JR六甲道と阪急六甲にあって新在家にないもの、それは神戸市バスの停留所です。市バス16系統は終点の六甲ケーブル下で六甲ケーブルに接続しており六甲山へのアクセスに重要な拠点となっています。これに対して阪神電車は御影駅が六甲山への乗換駅と案内されており市バス16系統の始発停留所が設けられています。阪神の御影駅には直通特急が停車するので新在家に優等種別を停車させる必然性が無いとのことでしょうか?

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下りホームのエスカレーターと階段です。この他にエレベーターも設置されておりバリアフリーは問題ありません

とは言うものの、JR六甲道あるいは阪急六甲からケーブルカーを利用して六甲山を目指す人の割合はさほど大きいと思えません。駅付近が集積しているため鉄道利用者が多いとすれば、JR六甲道も新在家駅も状況は変わらないはず。優等種別を停車させるか否かは事業者の考え方次第であって、新在家駅には相応のポテンシャルがあると考えても良さそうです。

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上りホームに大阪梅田行き普通の阪神5500系が停車中です

かつて新在家駅には準急が停車していた時期があり、高架線に設置された相対式ホームは6両分の長さがあります。現在は4両編成の普通のみ停車しており、長いホームを持て余している様子です。近鉄の車両で運行される快速急行を停車させるには長さが不足するかもしれませんが、直線区間でありやる気があれば近鉄8両対応のホーム延伸も無理なく出来そうに見えてきます。

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上りホームから普通が発車して行きました。写真に写っているホームは現在使用されていない部分です

直線区間と書いたところでふと気付きました。曲線区間の多い阪神電車において、石屋川から西灘までの直線が続く高架区間も珍しく、優等列車の運転士の気持ちを類推すれば絶対に通過したい駅なのではないかと思われるのです。その点、御影駅なら通過列車もかなり速度を落とすわけですから、優等列車を停車させても大きなロスにはなりません。近くの競合する駅と限られた利用者を取り合うよりも都市間の利便性を重視するのは理屈が通ります。

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ホームには立派な待合室が設置されています

新在家駅の高架ホームに立つと六甲山から吹きつける風を感じます。六甲颪です。しばらくすると六甲颪に颯爽と直通特急が駆けて行きました。六甲山の頂に最も近い位置で体感する本家本元本場の六甲颪です。

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待合室以外にもベンチが配置されています

今年の野球界は話題豊富です。タイガースでプロ野球生活を始めた新庄剛志ビッグボス率いる北海道日本ハムファイターズが注目されるでしょうが、タイガースも負けてません。昨年新人特別賞を受賞した佐藤輝明選手、伊藤将司選手、中野拓夢選手のより一層の活躍に期待がかかりますし、今年の新人選手も有望視されており、新鮮な話題が豊富な予感がします。

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下りホームに高速神戸行き5000系が停車中です

さて、ブログ開設7年目に突入する「鮮魚特急・ボックス席」、コロナが収束せず取材が困難な状況が続きますが、新人の気持ちに戻って新鮮なネタを提供できるよう頑張ります。愛読者の皆さま、応援よろしくおねがいします。

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下りホームから高速神戸行き普通5000系が発車しました

そして鮮魚特急・ボックス席の新しいトライとしてインスタグラムを開設しました。ツイッターすらろくに使いこなせていない状況で無謀なチャレンジかもしれませんが、少しずつ覚えて秋には優勝の感動を発信できたらいいなと考えています。

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37年ぶり日本一への期待が膨らみます。なお今回掲載した写真は令和3年10月に撮影したもので、新年ネタになるとは思ってもみませんでした

では、魚を捕まえに行ってきます!