2022年近畿の鉄道を展望する | EXPRESS DIARY3

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日々の鉄活動を徒然と書いていきます。

   

 皆様あけましておめでとうございます。本年も拙ブログをよろしくお願いします。昨日は2021年の近畿の鉄道を振り返りましたが、本日は2022年元旦ということで近畿の鉄道を展望したいと思います。一昨年来のコロナ禍により各社とも厳しい状況が続いており、ダイヤ改正も減便を中心とする後ろ向きなダイヤ変更が主体となっています。

 

【JR西日本】  

 

 2022年は3月12日にダイヤ改正を行う。関西地区では平日朝ラッシュ時に主要路線も含めて減便が行われる。聖域と言えた京阪神の新快速にもメスが入り、平日朝ラッシュ時は15分に2本の運転から10分に1本の運転に減便される。平日夕方ラッシュ時では大阪始発の新快速が一部見直され減便される。データイムも琵琶湖線で、米原方面行きが毎時2本から1本に減便され、草津~野洲間でも毎時3本から毎時2本に減便される。 各路線別の概要は以下の通り。

 JR琵琶湖線ではデータイムの米原~野洲間で新快速が毎時1本になる。米原行きが草津行きに変更になり、野洲~草津間も現行の毎時3本から毎時2本に減便される。普通は現行のままとなる見込みで、米原~野洲間は新快速1本、普通2本の運転となる。野洲~草津間は新快速2本、普通4本の運転で、草津以西は現行通りのダイヤとなる。 平日朝ラッシュ時にも減便が行われる。新快速はピーク時間帯15分に2本が運転されていたが、10分に1本の運転となる。普通も15分に2本が運転されていたものが、10分に1本の運転となる。 

 JR京都線では平日朝ラッシュ時の運転が見直され、ピーク時間帯の新快速は15分に2本が運転されていたが、10分に1本の運転となる。快速も15分に2本が運転されていたものが、10分に1本の運転となる。普通はピーク時間帯4~5分毎の運転だったものが、5分毎の運転となる。 平日9時~10時台において、京都発着の普通を高槻発着として区間短縮を行う。平日夕方ラッシュ時に運転されている大阪発18時52分の新快速野洲行きの運転を取り止める。 新快速に連結しているAシートを全席指定とした。運転時間帯は改正前から変わりはない。 

 JR神戸線では平日朝ラッシュ時の運転が見直され、ピーク時間帯の新快速は15分に2本の運転から10分に1本の運転となる。快速も同様にピーク時間帯15分に2本の運転から10分に1本の運転となる。普通はピーク時間帯4~5分毎の運転だったものが、5分毎の運転となる。  平日15時台に西明石発着の普通の一部を須磨発着として区間短縮を行う。平日夕方ラッシュ時に運転している大阪発18時52分、19時07分の新快速網干行きの運転を取り止める。

  JR宝塚線では平日朝ラッシュ時の快速の運転を見直し、5~8分毎の運転から7分毎の運転とし、ピーク時間帯に1本減便する。 平日20時以降において一部列車の運転を取り止める。 土休日ダイヤ9時台及び19時以降の一部列車の運転を取り止める。

  JR大阪環状線では平日朝ラッシュ時内回り普通の運転間隔を3~5分毎から4分毎に見直し、ピーク時間帯に4本を減便する。外回り普通も同様に3~5分毎から4分毎に見直し、ピーク時間帯に2本を減便する。 平日10~12時台及び20時以降でゆめ咲線直通列車の運転を取り止める。 16時以降で大和路線、阪和線からの直通列車の運転も見直す。 

 JR大和路線では平日朝ラッシュ時の快速の運転を見直し、4~7分毎から6分毎の運転とし、ピーク時間帯に2本を減便する。普通は6~14分毎の運転を12分毎の運転に見直しピーク時間帯に4本を減便する。 平日16~21時台で柏原~王寺間の一部列車の運転を取り止める。 19時以降で一部列車の運転を取り止める。 

 JR阪和線では平日朝ラッシュ時の快速の運転を見直し、3~9分毎を6分毎の運転とする。これによりピーク時間帯に4本を減便する。朝ラッシュ時では関空特急はるか7・10号の運転を再開する。特急くろしお6号の運転時間を見直し、天王寺着ベースで特急の運転間隔が25分間隔となる。 8~10時台、16~17時台で区間快速の運転を拡大し、一部列車の運転を取り止める。 10~15時台の区間快速は熊取発着に変更する。 18~21時台で普通の運転間隔を12分毎から15分毎に変更する。 17時以降に和歌山行き快速の一部を日根野行きに変更する。 特急くろしおは全車指定となる。

  JR学研都市線では昼間時の同志社前~木津間の運転間隔を30分毎から60分毎に見直し、同区間は毎時1本の運転となる。 平日10時台の区間快速を増発。平日19時以降で尼崎~京田辺間で一部列車の運転を取り止める。 土休日ダイヤ16~21時台で京橋~四条畷間で一部列車の運転を取り止める。 

 JR湖西線では昼間時の近江舞子~近江今津間の運転を見直し、毎時2本の運転から毎時1本の運転となる。

  JR草津線では昼間時の草津~貴生川間の運転を見直し、毎時2本の運転から毎時1本の運転となる。20時以降で草津~柘植間で一部列車の運転を取り止める。

  JR嵯峨野線では昼間時の亀岡~園部間の運転を見直し、毎時2本の運転から毎時1本の運転となる。土休日ダイヤ18時から21時台に京都~園部間で一部列車の運転を取り止める。 

 JR桜井線では昼間時の奈良~桜井間の運転を見直し、毎時2本の運転から毎時1本の運転となった。桜井線奈良~和歌山間に運転されていた普通の運転を奈良~高田間の運転に変更した。和歌山線和歌山方面直通は和歌山線王寺発着となる。

  JR和歌山線では昼間時の王寺~高田間の運転を見直し、毎時2本の運転から毎時1本の運転となる。桜井線奈良から和歌山まで直通していた普通の運転を見直し、王寺~和歌山間の運転となる。  JR加古川線では昼間時の加古川~厄神間の運転を見直し、毎時2本の運転から毎時1本の運転となる。

  JR姫新線では昼間時の姫路~播磨新宮間の運転を見直し、毎時2本の運転から毎時1本の運転となる。

 

  車両面ではおおさか東線の201系の置き換えが進められ、3月12日ダイヤ改正で、普通電車は全て221系に置き換えられる。奈良区の201系もいよいよカウントダウンに入った。同僚の103系の動向も気になるところだ。 

 221系転属のため、225系100番台の増備が続けられる。今春のダイヤ改正では新快速も含めた減便が実施されており、車両投入数の見直しや車両転配の見直しも同時に行われる可能性が高い。投入数両は変えずに、京都の113系、117系の置き換えを行うことも十分考えられる。 ラッシュ時の減便が行われるため、日根野などで223系、225系の運用が減少するので、そちらからの転属も含めて国鉄車両の一掃が行われる可能性もあり、ダイヤ改正後の車両の動きは要注目となる。

 

 

【阪急】

 

 具体的な発表はないが、ラッシュ時の減便を視野に入れたダイヤ改正が予定されている。主要3線一斉にダイヤ改正が行われるのか注目されるところだが、少なくとも神戸線に関しては、阪神、山陽、神鉄など関連路線もダイヤ改正が行われることになるだろう。阪急京都線では有料車両の導入が検討されている。今のところ動きはないが、来年度以降導入が検討されるのであれば、今年度何らかの車両の動きがあると思われる。車両面では1000系、1300系の増備が続いているが、神宝線での置き換えは概ね完了しつつある。目下は京都線の3300系、5300系の置き換えが課題となっていく。減便ダイヤにより車両運用数が減少する可能性もあるため、そのあたりも含めた車両施策が行われるだろう。

 

 

 【阪神】

 

  阪急と同様にラッシュ時の減便を視野に入れたダイヤ改正が検討されている。山陽、近鉄などにも影響があるため、今年度早々のダイヤ改正は考えにくい。早くとも秋以降のダイヤ改正になるのではないかと考える。車両面では引き続き5700系が増備され、5000系が淘汰されていく。阪神では有料車両の導入予定はないが、近鉄特急直通などが実現すれば、有料特急車の導入も検討される可能性はある。もっとも近鉄特急は相変わらず貸切列車のみでの運転となっており、定期列車化にはまだまだ時間がかかりそうだ。

 

 

【京阪】

 

  京阪では昨年2度もダイヤ変更を行っているので、今年度はダイヤ変更はないものと思われる。京橋駅ホームドアが本年2月から稼働を開始する。それに先立ち5000系の引退などが行われているので、特に大きな変化はないと思われる。車両面では30000系へのプレミアムカー連結により、編成から抜かれた3000系中間車やダイヤ変更の減便により休車扱いとなっている2600系、2200系の動向が注目される。

 

 

 【近鉄】

 

  近鉄も昨年ダイヤ変更を行い、80000系ひのとりの増備も完了したため、本年の動きは小さいと思われる。通勤型車両の置き換えは抜き差しならぬところまで来ているが、コロナ禍の影響で経営状況が厳しくなっているため、新車投入を積極的に行える状況ではない。 

 

 

【南海】

 

  南海も昨年ダイヤ改正を実施しており、今年度は動きは少ないと思われる。ただダイヤ改正と言っても最終の繰り上げのみの小規模なものだったため、コロナ禍が長引くようであれば、本格的な減便を伴うダイヤ改正を行う可能性はある。











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