新年あけましておめでとうございます。
旧年中はこのような何の生産性もないブログをお引き立て頂き、誠にありがとうございました。
本年もスタンス不動で臨みますが、宜しくお付き合いの程、お願い申し上げます。
さて、2022年一発目のご紹介は、こちらの車両のBトレインショーティーでございます。国鉄 EF58形直流電気機関車 31号機 試験塗装1号 です。EF58形といえば、鉄道ファンの方ならよくご存じの名機です。旅客用に特化した性能を持ち、旧式の機構を持ちながらその高速性能の優秀さゆえに長く旅客運用に用いられました。とても流麗なデザインで、ファンの多い機体です。このBトレは1954年にEF58―31号機に施された試験塗装を再現したものとなっています。それまでのEF58形は「ぶどう色」と呼ばれる茶色に塗られていました。
当時はまだ電化エリアが限定的な中、輸送の主役の座はまだSLが占めておりました。SLの吐き出す煤煙による汚れが目立たないようにするために。当時は客車・機関車ともぶどう色をしていたそうです。しかし、国鉄の電化網が広がると、すす汚れを気にする必要性が薄まってきたため、新たな機関車の塗色が4パターン試されることになりました。その第1号がこの塗色です。濃紺色をベースとして、車体裾部分にオレンジ色を配しています。落ち着いた色合いで、EF58の滑らかな流線形車体とも相性が良いように思います。残念ながら、時代が古すぎてこの塗色の実車画像がみつけられず、どういった表現が正解なのかわからないままでのご紹介となっております。表現がおかしなところについては、「ファンタジー」として受け止めていただき、目をつぶっていただければ幸いです。しかしながら、この試験塗装車はどの客車を牽引してどこを走っていたのでしょうか。
4種の試験塗装の内、4号機以外はこの31号機とよく似た色合いで、裾帯の色や幅が少し違う程度でした。この3種とよく似た色合いで、ブルートレイン牽引機専用の塗色が登場しました。(ご参考:EF58形 ブルートレイン色のBトレです。)この試験塗装で得た何かが活かされているのでしょうか。残念ながらこの試験塗装車は試験終了と共にぶどう色に戻されたとの事で、短い期間の適用だったのかもしれません。ごくわずかの期間だけ登場したEF58試験塗装機。意外とこのままでも行けたんでないの?と思いつつ、後につながるブルートレイン塗装の萌芽を感じてみたいと思います。
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