今回はGM完成品より、名鉄1850系(1851編成・動力なし)です。

 

パッケージ

1992年より登場した3扉・2両編成の車両で、一部特別車編成の増結用として先に製造された1800系と同等の車体に廃車となった7500系より走行機器類を流用しました。

制御装置も流用元の7500系と同じ他励界磁制御装置となり、1800系と同じ性能になるように調整されています。

動力付きを購入しようと思いましたが、中古店でこの動力なしセットと旧製品ですが動力付きの車両のバラが安く売っていて、組み合わせた方が多少安かったのでこちらを購入しました。

 

商品情報

・品番:30262

・2両ビデオケース入り

・モ1851‐モ1951の2両セット

・動力なし

・足回りはピポット式台車採用

・ライトユニット搭載

・ステッカー、車番インレタが付属

・SRアンテナ・ヒューズ箱ランナー×1、増結用ドローバーと対応スカートが付属

・1箱11900円

・2020年10月発売

同時に動力付き(№30261)が販売されました。近年のロッドではボディのベース色のクリーム色が白色に近いものになっています。

 

レビュー

〇豊橋寄り先頭車 モ1851

ク1851

豊橋寄りの先頭車モ1851です。

1800系と同じものと思っていましたが、搭載機器が違うのは知りませんでした。

1000系の一部特別車用に作られた1200系をベースに作られた1800・1850系。塗装は1200系に合わせたクリーム+赤帯、正面の愛称表示器がなくなり少しのっぺりした感じですね。

ベース車の1800系は6800系や5700系6両編成の1M車と同じ制御方式を取ったため、豊橋寄りはTc車のク1800になりますが、1850系は流用元の7500系の他励界磁制御方式は2M車と同じものになるためMc車のモ1850となります。

 

正面

先述の通り愛称表示器がなくなっています。現在の名鉄一般車に通じる丸みのある柔らかい顔つきです。1800・1850系はMHは搭載されず、空気笛のみ搭載されています。

窓下の飾り帯は塗装済み。スカートはグレーの成型色となります。

行先方向幕は選択式でライトユニットに貼り付けます。正面窓ガラスを外す必要があり、車体とシャーシを外し、ライトユニットを1~2㎜程後ろに下げることで正面窓ガラスを外せるようになります。ライトリムとボディが少し合わないのは曲線のあるボディのせいでしょうか…1000系や1200系にも共通する問題かもしれません。

 

側面

床下機器はダークグレー成型でCP、MG関係が取り付けられています。

メイテツウイング、車番(1851)、一般車表記は印刷済み。

運転台側の赤帯は1000系に合わせて斜めに切れていて、スピード感を感じさせるデザインですね。

車体裾は濃いベージュ色で、くつずりは銀色で塗装されています。

 

表記類

優先席表記は海側のみ貼り付け。

 

妻面

妻面は雨どい、両サイドに昇降ステップ、幌部は幌連結用のハンドルがモールドで表現されています。向かって左側は機器箱も設置されています。車体は卵型で少し下側が広く、屋根肩と裾が絞られています。雨どいの裾側は外側に向けて少しくランクしているんですね。

カプラーはKATO製に交換しました。

 

屋根

信号炎管は一体成型品、クーラーとベンチレーターは別パーツ成型の取り付け済みで、SRアンテナはユーザー取り付け品となります。

運転台側のクーラーには対空表記として編成番号が印刷されています。

 

〇岐阜寄り先頭車 モ1951

モ5100

岐阜寄り先頭車のモ1951です。動力つきのセットはこの車両に動力を搭載します。

今回は中古でモ1900の2M動力付きバラがあったので一緒に購入して動力ユニットを移植しました。

ライトユニットがピポットシャーシの現行タイプとねじ止めシャーシの旧タイプで形状が異なったのでライトユニットも一緒についていたバラの物と交換しました。

 

ライトユニット

 ←ピポットシャーシ(現行タイプ) | ねじ止めシャーシ(旧タイプ)→

右側のねじ止めシャーシのタイプはシャーシに干渉するためか一段高く上げられていて、連結面寄りの本体が小さく、運転台側に向かってプリズムが下に飛び出るようになっています。

左側のピポットシャーシタイプはシャーシ自体が薄くなり、シャーシとの干渉部分が少なくなったので本体側がちょっと大きくなりました。それに合わせてプリズムも下に曲げることがなくまっすぐに製作されたものが取り付けられています。

車体側は無加工で交換することができます。

 

正面

基本的なものはモ1851と同じ。スカートの電子ホーン用のスリットが向かって左側になります。

連結する際はスカートを外し、ドローバー用のスカートパーツと交換して連結するようになります。

 

側面

床下機器類は主制御器、断流器などの制御装置類が取り付けられています。

床下機器パーツは1030‐1230系と同じく専用品が取り付けられています。

 

妻面

妻面です。手すり、雨どいに加えてパンタ引き紐、向かって左側はパンタ配管、右側は機器箱がモールドで表現されています。

1800系とは配管と機器箱が逆になるというのも再現されています。

 

屋根

屋根も1800系と違いヒューズ箱、避雷器の取り付け位置、配管の引き回しが変わっています。

ヒューズ箱とSRアンテナはユーザー取り付け品となります。他、ベンチレーターとクーラーは別パーツで取り付け済み。パンタはPT42Lが取り付けられています。

 

パンタ周り

屋根上や妻面の機器配置や配管の引き回しが違うのには気づきませんでした。

 

1編成導入

先に購入した5000系に連結させたくて購入しました。

5000系は基本的に同形式で連結して営業運転に入ることがありますが、他形式と連結する際は回送の時ばかりでした。

イベント輸送時の臨時列車で走った時に5000系+1850系の6連急行があったとのことなので今回購入しました。

そのうち1030系を買うことがあったらより遊ぶ幅が広がりますね。