2021年、今年も早や大晦日となりました。貴方にとってどんな一年でしたでしょうか・
当別荘大晦日恒例、年末総集編です
・昨年の年末総集編を読み返してみると、当然ながら、「コロナコロナで終始した一年だった」との主旨で書かれています。
また、作ピックアップで出していた秩父夜祭の作(vol.332)では、同年は中止になった事を紹介した上で「来年こそは全国各地で賑やかな祭りの囃子が響く事を祈る」と書いていましたが、残念ながらそうはなりませんでした。
また、末尾には「来年こそはパスポートを握って海外へ旅立てる日を待つ」とも書いています。しかしその願いも実現しませんでした。
昨年からのコロナ禍、本年も相変わらず世界で猛威をふるい、皆の悲願、『元の生活に戻りたい!』は叶わぬまま、大晦日となってしまいました
我が国では夏の”第5波”以降、なぜか感染減少が続き、原因がよくわからないまま小康状態となっていますが、昨今のオミクロン株という懸念材料も出てきました。
また、世界に目を向けるとまだまだ拡大の一途だと言っても過言でありません。
日本ではワクチン接種が順調に進み、またコロナ前から元々衛生感覚には敏感な国民性もあってか、世界の中では比較的落ち着いているようにみえますが、これとてエビデンスが確立しているものではなく、来年また再拡大しないという保障はありません。
私事ですが、僕は今年社会人としての節目をむかえ、その記念として、束の間の空白期間を生かして『人生の大峠シリーズ』の連載をはじめました。後程ピックアップでご覧頂きます北海道や九州等、各地への旅をさせて頂きましたが、実は本来、『大峠シリーズ』として計画していたのは、複数回の海外への旅でした。
しかし、昨年から世界中が事実上の”鎖国”状態となっているので、海外への旅は当分お預けとせざるを得ませんでした。
僕にとっての『コロナ禍収束の時』とは、『観光で海外へ、PCRなしで行けるようになった時』です。当面は忍耐して待つのみですね・
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そんな、今は自由に行けない海外ですが、その『自由』という基本的人権自体が脅かされている国、年々増えていますね・
・まず挙げないといけないのは、やはり隣の大国・中国の存在。
以前から国際社会に指摘されているチベットやウイグルの問題に加え、本来『1国2制度』が約束されているはずの香港でも今年、弾圧を強めました。その上、民主国として独自の発展を続ける台湾にも手を伸ばそうとする懸念も伝えられます。
地理的・経済的に深く関わる日本として、中国にどう対峙していくのか・・、来年北京で五輪がありますが、僕は「五輪後」が心配です。
いま世界が抱える問題の過半は、中国が関係しているといっても過言でないと思います。政治、経済、環境、人権等全てのカギを握るのが、世界最大の人口を擁する中国です。いやでも世界はこの大国に向き合う必要があります・
また、アジアでは今年、2月にミャンマーで、8月にアフガニスタンでクーデターがあり、せっかくこの2ヵ国で育ちつつあった民主化の芽が踏みにじられてしまいました。
カブールの空港で、離陸しようとする飛行機にしがみつく人々の映像は大変衝撃的でしたが、僕はあの報道をみて、ベトナム戦争終結時の阿鼻叫喚を思い出しました。なぜ時代は進歩せず、むしろ後退するんでしょうか・
ヨーロッパに目を移せば、ベラルーシの独裁政権、ウクライナとロシアの紛争、アフリカではエチオピアやスーダン等でいまだ続く内戦、どうしてこんなに地域紛争が世界中で起き続けるのか?と、この温室のような日本にいると実感がわかないのが率直なところですが、常に「世界の中にある日本」という事は忘れずにいたいなぁと思っています・
・今年、世界で政権交代する国が相次ぎました。
アメリカでは、色々と物議を醸したトランプ体制がついに終りましたし、ドイツやイスラエルでも、長年務めてきた首相が交代し、コロナ後の時代をどう舵取りするのか注目です。来年には韓国やフィリピンの大統領選挙もあります。
はたして来年、世界はコロナを克服できるのか、コロナ後の世界がどうなっていくのか、一市民として注意深くみていきたいです・
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一方わが日本、延期となっていた東京五輪をなんとか開催しました。選手の活躍もあり”成功”におわりましたが、でも1964年の五輪の時のような、『感激度』や『成功実感』は全国の津々浦々には届かなかったような気がします。
これ、コロナ禍のせいだけでなく、準備段階から出た様々な問題や、IOCや国、都、組織委がなにか”都合わるい事をオブラートに包む”ような姿勢がそこここに垣間見えて、喉になにかが引っ掛かったままのようなイベントにおわったなぁというのが率直な感想です。巨額な赤字の後始末をどうするのかも、国民にしっかり開示してほしいと思います。
・春から夏にかけて緊急事態宣言が繰り返され、外食するのもはばかられる日々が今年も続きました。秋に入って久々に都内でも時間規制が撤廃され、ようやく居酒屋の灯が戻ってきた・・という昨今ですが、はたしてどの時点で政府が『収束宣言』を出すのか、来年は注目したいです。
昨年に続き今年もコロナ禍の影響で、肝心な事が充分報道されていないことを僕は懸念しますが、悪化する治安、広がる貧富の格差、そして様々な場で弊害を起こしている人々の人心の荒廃。
家庭内で、電車内で、学校で、街頭で、いたましく理不尽な事件が全国で相次ぎました。熱海市の土石流等、自然災害は今年もありましたし、最近地震が増えているのも気になります。
日本でも今年は政権交代で新首相が就任しましたが、岸田さんは「聞く力がある」と自負しているようなので、しっかりと”庶民の声”を生で聞いてほしいし、聞いた結果がハッキリわかるような政治を行ってほしいです。本格始動は来年からだと思うので、現時点では「期待します、お手並み拝見」と言っておきます・
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・さて翻って当別荘、今年は33作(※今作含む)をupさせて頂きました。ちなみに昨年(2020)は31作、一昨年は30作だったので増えてますが、しかし僕、集計して思ったのは”案外少なかったなぁ”という事
なぜかというと、夏以降スタートした『大峠シリーズ』、後程紹介しますが、第1章の国東半島が計5作、第2章の北海道が計8作だったので、これだけでも1/3近くを占めます。
2カ月間で13もの作を大車輪で上げた割には、昨年と2作しか差がない・・
どういう事なのか? ですが・・
・・これは、特に上半期の作数が少なかったという事が響いた結果となってるからです
(※1、3、6、8月には各月1作しか上梓しておらず、これが少なかった原因)
今年前半、コロナ禍が猛威をふるっていた影響がこのような数字にも表れています・
前半の低調を挽回しようと、夏に人生の大峠をむかえて時間に余裕ができましたので、今年後半からはシリーズ『大峠を行く』の連載を始めました。現在、第4章までを上梓していますが、来年前半にかけ第7章まで連載する予定ですので、お楽しみ下さい^^
・では、本年の作から、↓にいくつかピックアップしていきます。よければお付き合い下さい^
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vol.362 いまさらですが⑥ 高尾山の今&高幡不動(1/19up)
vol.362 いまさらですが⑥ 初京王企画 インバウンドなき”高尾山”の今(& 高幡不動) | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
今年は↑の作から始まりました。上京以来なぜか行った事なかった高尾山へ”いまさら”で行ってきた作です。
京王で新宿から約1時間、緑と歴史が息づく山並みが広がります。コロナ前まで外国人でごった返していた高尾山、僕が行った日は静かな姿を満喫できました。本作では高幡不動にも寄っています
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vol.365 冬の九州2021③ 久大本線、湯布院他(3/15up)
vol.365 冬の九州2021③ 大分豪雨応援 久大本線全線走破!由布院ブラ付き^ | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
2~3月にかけて『冬の九州2021』としてシリーズした中の作です。大分県・久大本線を全線走破しました。沿線には由布院温泉・くじゅう連山等の名所も多いんですが、近年同線沿線では豪雨による被害が相次ぎ、僕が本作で行った時も一部区間で不通でした。
↑は、久大線途中の豊後森駅で保存されている旧扇型機関庫です。鉄道の歴史、そして由布院ブラも入った盛沢山な作になっています
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vol.368 神戸・舞子 歴史街ブラ(山陽旧塗装復刻車付) (5/5up)
vol.368 神戸・舞子 歴史散歩 五色塚他 山電旧塗装車復刻走行付【頑張れ!兵庫企画】 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
この春、コロナ情勢が厳しかった郷里・兵庫県への応援作として上梓した作です。明石海峡大橋のたもと、神戸市垂水区にある『五色塚古墳』をメインに紹介、大橋周辺ブラも入れて歩いた作となっています。付録として、ちょうどこの時走っていた山陽電車の旧塗装車のミニレポも個人的好みでw付けました^^
(※五色塚古墳は山電霞ヶ丘駅下車)
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vol.369 2021ツーリング始め 千葉・旭市 (5/21up)
vol.369 2021ツーリング始め 九十九里の東端 千葉・旭市へ | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
今年のツーリング始め、2019年から3年シリーズでやってきた”初心に返る”の最終回、房総半島でした。上京当初バイクでよく行った九十九里浜からスタートし、旭市をメインに廻りました
旭市は先の大震災の津波被害が関東では最も甚大だった所で、市立の防災資料館を見学しています。また、行ってみて初めて知った数々の伝説や、大原幽学の軌跡にもふれ、大変有意義な旅となりました。なお今年のツーリング、上半期はこの1回のみで、そのあとは下半期の”大峠シリーズ”でのツーリングとつづいてゆきます・
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vol.374 水俣市ブラ(肥薩おれんじ鉄道ミニレポ付) (7/31up)
vol.374 春の九州2021【蔵出し追加編④(終)】不知火ゆれる海の街 水俣(肥薩おれんじ付 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
6~7月にかけて、春に行っていた九州の”蔵出し編”シリーズを4作連載しました。今年は、冒頭紹介の冬シリーズ、そしてこの春のシリーズ、このあと出てくる大峠シリーズの国東半島、そして今月upした宮崎・都井岬の作と、計4回も九州を訪れています。まさに2021年は”九州年”となりました
このシリーズでは熊本県南部の人吉市と水俣市を訪れましたが、本作で取り上げた水俣市は、過去の公害病禍を乗り越え、その教訓を生かした街づくりに取り組む美しい街でした。今一度ご覧になって下さい・
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vol.375 「た」現る 第33の巻 大田区再発見(さらば蒲田) (8/13up)
vol.375 「た」現る 第33の巻 た流(?) "大田区再発見"【さらば、蒲田】 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
「た」シリーズ、今年は春と夏の2作でした。秋にもロケしてるんですが、後述する大峠シリーズの編集遅れのため、来年廻しとなっています
この夏、僕が長年住んだ大田区を離れるにあたり、記念作として「た」が同行してくれるとの事で企画した作です。羽田空港や湾岸の人工島等、大田区の端々を訪ねています
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vol.376 ローカル線で中国山地大縦断 姫新線&芸備線 (9/2up)
vol.376 ローカル線のみで中国山地大縦断! 姫新線・姫路駅から芸備線・広島駅へ | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
本作、当別荘史上最高の日別アクセス数を記録しました(3.663)
僕はこの作、いつもの鉄道作のつもりでつくったつもりでしたが、upした翌日に管理ページを見て驚き、普段新作を上げた翌日は2~300程度、普段は日2桁程度のアクセスの当別荘(※お恥ずかしいですが)、この作をupした翌朝、ブログ主用解析ページには驚きの数字が表示されていました(感謝)
過去作で好評だった旧三江線の作や可部線延伸の作等、中国地方のローカル線を取り上げるとなぜかアクセスがいいんです。原因はわかりませんが、来年以降も中国地方は重点地域ですw
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vol.382 国東半島大ツーリング⑤六郷満山、豊後高田(10/17up)
vol.382 国東半島大ツーリング⑤(終) ”六郷満山” 昭和の薫り、そして仏の里 豊後高田 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
今年後半は、当別荘開始以来最大(?)の大型企画、
『大峠をゆく』シリーズが始まりました
本来は海外をメインとしたシリーズにする予定でしたが、前述の通りコロナ禍のため叶わず、その分国内を思い切りw廻るという方針に変更、まず”第1章”としたのが、長年の夢だった九州へのツーリングでした。
バイクでは初の九州、その第1回として選んだのは、文化遺産豊富、そして風光明媚な国東半島でした。5作シリーズで、ユニークなつくりの城下町・杵築や、離島・姫島、耶馬渓の絶景等、珠玉の名所を走ってきました
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vol.387 北海道リベンジ大ツーリング⑤ 宗谷岬他(11/18up)
vol.387 北海道リベンジ大ツーリング⑤ 北へ!名寄~音威子府~稚内、そして宗谷岬再訪^ | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
【大峠をゆく・第2章】は、5年ぶりとなった北海道ツーリングで、前回(2016)が思わぬ怪我で途中リタイヤとなったため、今回その”リベンジ”も兼ね、丁寧に(?)走ってきました。
↑ピックアップしたのは⑤の宗谷岬へ到達した作ですが、空前の8作シリーズとなりました。前半に登場した摩周湖や美幌峠の絶景も見所ですが、後半中心に多く取り上げた、旧国鉄の廃線駅跡にも是非注目して頂きたいと思っております・
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vol.391 【大峠をゆく・第3章】野生馬が歩く、都井岬(12/7up)
vol.391【大峠をゆく・第3章】 野生馬が歩く、緑の岬 南日向路、宮崎・都井岬 | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
大峠シリーズ・第3章は1作単体で、宮崎県は都井岬を訪ねた作です。当別荘ブレーンの写魂氏と行った”卒業旅行in九州”の一環として訪ねたんですが、台風の迫り来る中、この都井岬へ行った日だけ奇跡的に天候回復、長年見たかった都井岬のお馬さんと会う事が出来ました^
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vol.393 【大峠をゆく・第4章】2021ツーリング納め・三陸 (12/19up)
vol.393【大峠をゆく・第4章】兼2021ツーリング納め "震災10年の三陸"を走る (後) | 旅ブログ Wo’s別荘 (ameblo.jp)
本年ラストの作は大峠シリーズの第4章として、2021ツーリング納めも兼ねて走ってきた東北・三陸です。
震災後、度々訪ねていた東北ですが、今回久々に行ってみて、インフラ等の復興は進んだなぁと思う一方、賑わいが戻るにはまだ途半ばなのかなぁとも感じました。本シリーズご覧の通り、三陸沿岸の各自治体では震災遺構を積極的に保存公開しており、これらを見学しつつ美しい海岸を味わいながら走ると、大変有意義な旅をされてくれる、それが三陸の魅力です・
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・以上、年末にあたって僕の雑感と、本年の作ピックアップをご覧頂きました。
1作でも貴方のご記憶にありましたらうれしいです^
☆さいごに、来年の予定(概要)を少し
特に、現在進行中の『大峠シリーズ』に関してですが、ご覧の通り、現在第4章まで上梓しております。
このシリーズ、第7章まで予定しておりますw^
来年はその、大峠シリーズの続きからとなりますが、その前に、
新年第1発はまず鉄道一般作を1作upし、その次より大峠シリーズをおおくりします。新年恒例の”東海道53次シリーズ”ですが、今年に続いて来年頭もお休みさせて頂きます
(※ 但し、コロナがもし収束した際には、新年にこだわらず取材・upしていきたいと思います)
・末筆ですが・
大峠シリーズ・第5章以降を大予告(?笑)します^
◎第5章は、山口県へのツーリング、4~5作位の大型シリーズとなる予定です
◎第6章は、四国への鉄道の旅&街ブラを予定しています。前後編2作となります
◎第7章(※終章)は「た」シリーズとの兼作です
ある”離島”への旅で、「た」シリーズ空前の大型旅となっていますw
編集態様はまだ検討中ですが、大峠シリーズ終章にふさわしい作(?)とする予定です^
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では、いろいろあった2021年、おわりが近づきました。来年はきっとコロナが収束して良い年となりますように、元気に新年を迎えたいと思います。来年も宜しくお願いします^^
では皆様、よいお年をお迎え下さい!そして、これを新年にご覧の皆様、明けましておめでとうございます^^