2021年近畿の鉄道を振り返る | EXPRESS DIARY3

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日々の鉄活動を徒然と書いていきます。

 【JR西日本】 

 

 3月14日にダイヤ改正が実施された。前年からのコロナ禍の影響もあり利用者が減少していることもあり、小規模なダイヤ改正となった。  在来線特急列車の一部は土休日や週末運転の季節列車になるものも多く設定され、利用者減の影響が浮き彫りになっている。コロナ禍による計画運休は春から夏にかけて実施され、特急列車だけでなく、夜間や土休日昼間の近郊電車も運休する事態になった。  車両面では225系100番台の増備が再開した。3月13日ダイヤ改正で、225系100番台8両編成5本、4両編成5本が運用を開始した。これにより網干区から京都区へ223系4両編成2本が転属し、嵯峨野線で運用を開始した。これに伴い、京都からK1、K2編成が奈良へ転属した。網干区では221系8両編成のA編成と4両編成のC編成の運用がなくなり、6両編成のB編成が残存するだけとなった。221系10月1日からは大和路線で201系の置き換えが本格化し、網干区から奈良区に6両編成10本が転属した。

 10月2日にはコロナ禍の影響で利用者が減少していることから、ダイヤ見直しにより減便ダイヤが実施された。近畿圏では、JR京都線、JR神戸線の土休日ダイヤで、普通の運転区間短縮が行われた。京都は高槻まで短縮され、午前中でも京都まで行く普通は減少した。西明石行きも須磨行きに短縮され、こちらも午前中の列車が減少した。
 大和路線では大和路快速のうち加茂行きが毎時2本から1本に変更され、木津~加茂間は毎時1本の運転となった。
 赤穂線姫路~播州赤穂間、山陽本線相生~上郡間、北陸本線米原~長浜間でも毎時2本の運転が毎時1本の運転に減便された。

 

【阪急】 

 

 2021年3月14日にダイヤ変更を実施した。神戸本線、宝塚本線、京都本線で一斉にダイヤ変更が実施され、終電の繰り上げが行われた。夜間のみのダイヤ変更で、データイムやラッシュ時間帯のダイヤ変更は実施されていない。  車両では1000系、1300系が継続して増備が続けられている。京都線では3300系の置き換えが進められているが、全てを置き換えるにはまだまだ時間がかかる見込みだ。

 

 【阪神】

 

  阪急と同様に3月14日にダイヤ変更を実施した。阪神本線、なんば線で終電の繰り上げが行われた。車両面では5700系の増備が続けられている。 大阪梅田駅改良工事が進められ、1番線ホームが10月30日から新ホームに切り替えられ、ホームドア設置などが行われた。

 

【京阪】

 

  1月31日ダイヤ変更を実施した。3000系へのプレミアムカー連結に伴うダイヤ変更が実施され、8000系に続いて、3000系も特急限定運用となり、快速急行以下の種別の運用は一旦なくなった。終電の繰り上げや夜間ダイヤの見直しが行われたが、変更自体は小規模にとどまり、秋に更なる減便を実施するという予告が行われた。  予告通り9月25日ダイヤ変更を実施した。減便を中心とするダイヤ変更で、京阪本線、交野線、宇治線、京津線、石山坂本線の全線において減便ダイヤが実施された。本線と交野線、宇治線は、それまでの10分毎を基本とする運転から15分毎を基本とする運転に変更された。京阪本線で15分毎の運転が実施されるのは2003年9月25日ダイヤ変更以前のダイヤとなっており、長らく10分毎だったダイヤが15分毎のダイヤに先祖返りする形になった。とはいえ、かつての15分毎の運転とは違い、減便を主体とするダイヤのため、各種別とも15分毎に1本の運転となり、普通しか停まらない駅では本当に15分に1本しか来ないダイヤになった。かつてのダイヤでは15分サイクルに2本の運転などで、運転本数は15分毎以上に確保されていた。今回のダイヤでは30分毎に運転される快速急行により、優等列車停車駅は運転本数がある程度確保されたが、準急のみの停車駅や普通しか停まらない駅には、減便されたことを痛感するダイヤとなった。なお、淀屋橋~出町柳間に新設された快速急行は3000系を使用し、1月から連結しているプレミアムカーも快速急行停車駅から利用できるようになった。交野線、宇治線でも本線に合わせて15分毎の運転となった。石山坂本線では10分毎の運転は維持されたが、近江神宮前~坂本比叡山口間は20分毎の運転に減便された。  京阪本線ではラッシュ時にも減便が行われた。夕方ラッシュ時は10分毎基本の運転から12分毎基本の運転に変更された。減便の反面、有料列車のライナーは増発が行われ、着席サービスの拡充が行われた。夜間ダイヤも見直され、減便や終電の繰り上げが行われ、コロナ禍により長らく運休していた深夜急行は今回のダイヤ変更で正式に廃止された。

 京橋駅へのホームドア設置などに関連して、5扉車の5000系が営業運転を終了した。13030系6両編成増備により置き換えられて9月のダイヤ変更を前に引退した。また、ダイヤ変更で減便が実施されたため、2200系、2600系0番台の運用がなくなり、現在休車中で今後の動向が注目される。

 

 【近鉄】 

 

 近鉄では本年7月3日ダイヤ変更を実施した。その前に80000系ひのとりの増備完了により、名阪甲特急は全て80000系ひのとりに統一された。またこれにより名阪乙特急は全てアーバンライナーに置き換わり、名阪特急の車両置き換えが完了した。この時ダイヤ変更はなく、コロナ禍により利用者減などを受けて、7月3日にダイヤ変更が実施された。80000系の増備とともに12200系の定期運用もなくなった。運用撤退後も臨時列車や団体列車に使用され、11月20日の貸切列車の運転をもって本形式のラストランとなった。 

 

 7月3日ダイヤ変更は改善点よりも利用者減による減便が主体となった。主要路線で大減便が行われたのが特徴で、減便の中には看板である近鉄特急の減便も目立ったものだった。  大阪線では大阪上本町発着の阪伊特急が大幅に減便されて、大阪上本町発着の特急は朝夕のみの運転となった。これにより阪伊特急は毎時1本の運転となり、停車駅の見直しも行われた。大阪線では急行の運転も見直され、五十鈴川まで直通していた列車が伊勢中川止まりとなった。名張~伊勢中川間の普通列車も減便が行われ、青山町~東青山間は各駅に停車する急行のみの運転になり、東青山~伊勢中川間は同区間に毎時1本の普通が運転されるのみとなった。

  南大阪線では昼間時の急行が区間急行に変更されて、基本橿原神宮前折り返しとなった。古市~橿原神宮前間の区間普通が減便されて、同区間の普通列車は毎時2本の準急のみとなった。吉野線では昼間時の急行の直通がなくなり、橿原神宮前~吉野間の線内運転の普通が運転されるようになった。土休日ダイヤは区間急行が橿原神宮前で種別変更して吉野線に直通する形になっており、平日も一部の列車がこの形態をとっている。平日ダイヤでは一部普通が2両編成での運転となったため、区間急行の直通がない時間帯もある。 

 京都線では京奈特急が毎時1本減便された。また、減車も行われ、平日の特急は2両編成の列車も登場した。平日ダイヤでは急行も4両編成の列車が登場しており、減便のみならず減車も行われた。土休日ダイヤでは減車は行われておらず、現所のところ平日昼間の閑散時間帯の減車となっている。  橿原線も京都線と同様に平日昼間時の特急の減車が行われている。大和西大寺~天理間の普通が減便され、天理線普通は平端~天理間の折り返し運転が主体となった。これにより橿原線の普通は毎時3本の運転となった。 名古屋線では塩浜~津新町間の普通の本数が毎時3本から毎時2本に減便された。津新町行き普通が塩浜行きに変更された。  山田線では阪伊特急が毎時1本減便され、大阪上本町発の急行も毎時1本減便となった。普通の本数は変わっていないが、賢島行きが鳥羽行きに変更されて、志摩線普通は毎時1本となる時間帯が発生している。 御所線では毎時4本の運転から毎時2本の運転に減便。 

【南海】

 

  5月22日に南海本線、高野線でダイヤ改正を実施した。高師浜線羽衣駅高架工事により、路線運休となるため代替バス運転などが実施された。南海本線では終電の繰り上げと編成両数の変更が行われた。高野線は終電の繰り上げが行われた。ダイヤは終電の繰り上げ以外は大きくは変わっていない。南海本線の編成両数については、空港輸送の低調により空港急行の減車などが行われた。空港特急ラピートはコロナ禍により朝夜を除き運休が続いていた。コロナ感染者数が減少してきたことを受けて、10月30日から土休日ダイヤで一部列車の運転を再開した。  高野線では8300系増備が続けられ、6000系が淘汰されている。











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