2021年11月21日(日)
10時50分 電鉄富山駅
電鉄富山から黒部市の宇奈月温泉までを結ぶ富山地方鉄道本線。
路線距離は55.3kmで富山市、舟橋村、立山町、上市町、滑川市、魚津市、黒部市と4市2町1村と様々な市町村を通っていく路線です。
車両は10030形の2両編成。
元々は京阪の3000系特急用車両で1991年の譲渡されたものになります。
電鉄富山11時3分→宇奈月温泉12時41分
電鉄富山を出発すると、進行方向左側には北陸新幹線とあいの風とやま鉄道の高架橋と並走します。
富山地方鉄道のみ高架化されていないわけですが、電鉄富山から1.0km付近までは高架区間となる計画となっており、着々と工事が進められています。
北陸新幹線はずっと高架であるのに対し、あいの風とやま鉄道は1.8kmあたりで地上区間に入ります。
電鉄富山~稲荷町の一区間だけが複線でこれ以降は終点の宇奈月温泉まで単線区間となります。
越中荏原を出発すると常願寺川を渡り、越中三郷に到着。
越中三郷を出発すると富山市から舟橋村に入り、村で唯一の鉄道駅である越中舟橋に到着。
舟橋村は日本で最小面積(3.47平方キロ)しかないものの、富山市のベッドタウンとして発達していることから、平成の大合併を始め、周辺の市に合併されることなく存続しています。
立山町に入り、寺田に到着。
立山線は寺田に着く直前に分岐して行きます。
越中泉を出発すると上市町に入り、相ノ木に到着。
次の新相ノ木へ向かう時に自動テープではフランス語による駅紹介があり、
新相ノ木を出発すると上市到着前に進行方向左側から線路が一本近づいて来ます。
これは宇奈月温泉へ向かう線路で、上市でスイッチバックを行うことから、進行方向が反対になります。
上市を出発するとさっき通った電鉄富山方面の線路と並走したのち、
滑川に到着。
あいの風とやま鉄道への乗り換えが可能な駅です。
電鉄魚津は1967年に高架駅化されていて、2015年の北陸新幹線開業時に富山と新高岡と黒部宇奈月温泉が高架駅として誕生する前までは富山県では唯一の高架駅だった歴史を持っていて、
すぐ隣を走るあいの風とやま鉄道(旧:北陸本線)では駅が設定されていないアンバランスさが妙に感じる駅でした。
電鉄魚津を出発すると地上区間へ戻り、
電鉄富山から新黒部までは地元に根ざしたローカル線の雰囲気がある一方で、
新黒部からは宇奈月温泉までは観光路線としての役目を担っており、相反する性格をもった路線でした。