【コロナ禍でも大混雑の地方交通線】広島の都市路線となった可部線が優秀すぎる | pass-case.com (Ameba版)

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時刻表の路線図を見てみると、路線の色がの2種類あるのがお分かりいただけるでしょう。
黒は幹線青は地方交通線とされており、国鉄がそれぞれに対して運賃計算の方法を設定したことで生まれた分類方法です。
ザックリ言ってしまえば、幹線はお客さんがたくさん乗る重要な路線地方交通線はお客さんが少ないローカル線のようなものです。

そんな分類をされる地方交通線ですが、現在では大勢のお客さんを運ぶ都市路線として活躍しているものもあります。
地方交通線の中で最も輸送密度(路線1kmあたりの1日の乗車人数)が高い路線、それが可部線です。

都市部にある地方交通線は可部線の他、2020年に末端ローカル線部分が廃止された北海道の札沼線があります。
それぞれここ数年の輸送密度を見てみましょう。

可部線
2018年度 17868(人/日)
2019年度 18147(人/日)
2020年度 14454(人/日)

札沼線(桑園〜北海道医療大学)
2018年度 17957(人/日)
2019年度 17552(人/日)
2020年度 12555(人/日)

2018年度の輸送密度は札沼線の都市区間の方が、可部線より僅かに高くなっていました。ただし、この時は北海道医療大学〜新十津川が廃止される前だったため、1路線の地方交通線で輸送密度が最も高かったのは、可部線です。
その後、可部線沿線の宅地開発が進み、今では完全に札沼線を追い越しています。

さらに朝の混雑率は2017年度110%、18・19年度122%。2020年度は新型コロナウイルスの影響があったにもかかわらず、132%まで上昇しています。この混雑率は全国4位です。

今回は優秀な都市路線となった可部線をご紹介します。