夜明け前の街を 白老鉄日記 vol.56(札幌市電) | 四季の鉄道風景Gallery

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北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

北海道で迎える初めての冬。何もかもがこれまでとは違います。寒さすら新鮮です。ササラ電車もその一つで、札幌や函館の街を除雪する姿は冬の風物詩として有名であり、竹製ブラシを装着した特殊な車両が走行しながら除雪します。荒川線や江ノ電では想像できないシーンです。実際これを目にすると実に豪快に雪を巻き上げます。黙々と無人の夜明けの前の街を除雪する姿はフォトジェニックです。今月、3度目の札幌は大雪でした。(12/22-23)

所用で札幌。鉄道が便利です、特に冬は。登別から1時間ちょっと、特急すずらんは割引切符があるので高速バスと変わらぬお値段。とてもお得です。ちなみに室蘭本線(室蘭・沼ノ端)は電化区間ですが、「電車」はこのすずらんのみ。

お昼の札幌到着。思ったほど雪はありませんが、素敵な夕暮れ、そしてホワイトイルミネーションが美しい。

寝る前に窓から外を見ると星が出ていました。明日はダメかなと思いきや、その後吹雪になったようで、見た目10センチ以上の積雪がありました。そして、午前5時頃、彼はやってきました。

これまでも、旅行ついでにササラ電車は何度か見ましたが、このようなまとまった雪を除雪するシーンは初めて。想像以上に豪快です。まるで生き物がパワフルに除雪しているようです。目の前を通り過ぎました。感動です。

すすきの方面では、ゼブラ模様のササラ電車(古いタイプ)が除雪を担当していました。この日の朝は、新旧両車両を見ることができました。暗い中、一定の速度で走行しますので、流し撮りが有効です(ということが何度か撮るうちにわかりました。)。街並みが分かる程度にソフトな設定(シャッタースピード1/30秒程度)で流しました。

歩いて撮って、腹が減りました。この時間に空いているお店は、、、。井之頭五郎さん(孤独のグルメ)のように探すと、すすきのに吉野家がありました。北海道に来て以来初めてのファーストフード(白老にはFFが無い)、懐かしく旨い! 
宿に戻る途中に、再びササラ電車。大雪の場合は複数回除雪するのでしょうか。得した気分です。

そして、始発電車が無事に走行します。

最後にクリスマスらしいシーンを。白い藻岩山をバックに、緑と赤の市電が走る光景。メリークリスマス!! 

札幌に市電が残ったことに拍手! 四季を通じて楽しめそうです。Fin.