2021.12.23 メルヘンとは二度別れる〜栃木の205系4種に撮って乗ってまた撮って① | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

10年前、一度別れたものとの再びの別れ。

鉄道界隈では、たまにあること。

あれだけ撮り歩いたのに、乗り歩いたのに、またか…ということが折々にある。


来年3月のダイヤ改正では、JRも私鉄もさまざまな別れが待っている。

先だっては相模線の205系500番台を取り上げたが、205系と言えば栃木地域を走る205系600番台も

やはり今回のダイヤ改正でE131系600番台に置き換えられて引退することが決定した。


栃木地域を走る205系600番台は、4両編成12本48両が小山車両センターに在籍。

相模線のように新製配置されたわけではなく、もともとは0番台を改造し転用したもの。

当時転用計画がなかなか決まらなかった影響なのか、種車とされた所謂メルヘン顔と呼ばれている

京葉線生え抜き編成は、既に2編成廃車されてしまっていて前面のデザインが揃わなくなっていて

最後のY11・Y12編成のみ結局埼京線から転用されたオリジナルの前面デザインの車両に。

結果として、600番台は2種類の顔が生まれたのだった。

(もっとも、0番台も2種類の顔を持つから同じではあるのだが)


2012.5.26 大宮にて

4両編成化し、架線のないエリアで改造待ち中



2013.5.25 大宮総合車両センターにて

工場内で転用改造中


メルヘン顔は京葉色の消滅と引き換えに湘南色6編成と日光色4編成の新バリエーションが生まれ

さらにはそこからY3編成を改造した観光用電車「いろは」も生まれた。

さらにはオリジナル顔は湘南色となり、600番台は小世帯ながら4種の顔があった。


しかし、来年春、それらが一気に消えていこうとしている。

中でもオリジナル顔は、JR東日本ではここまでの置き換えで遂にこの栃木の2編成のみになった。

列車番号表示など手が加えられているものの、記録はしっかり残していかないと!


…ということで、前置きが長くなりましたが。

12月23日、夜に吉祥寺で毎年恒例のライブイベントがあるため、日中はまるまる身体が空いた。

(普段は仕事が19時まであり、仕事するとイベントに間に合わないため、予定休を取得した)

とにかくここのところは、ダイヤ改正に関連があってもなくてもネタがあちこちに散らばっていて

いつになく予定作成に難儀したのだが、初志貫徹というところか、栃木に行く計画を立てた。

実際には8月末の夏旅以来まだ4ヶ月ぶりなのだが、前回は東武鉄道を絡め日光から下っただけだし

東武鉄道を絡める理由がある案件は年明けにあるので、今回はJR東日本に集中することに。


それなりに混雑を避けたルートを勘案すると、武蔵野線「むさしの号」を活用して大宮乗り換えで

宇都宮に入るのが得策と判断し、目論見通り座って道中よく眠ってから10時過ぎに宇都宮入り。


…の前に。

途中小山で3分停車があり、ふと水戸線のほうを見ると、赤電復刻のE531系が!

停車時間で階段上下は初っ端からかなりハードではあったがw無事初捕獲。


そして、小金井駅を出てから小山車両センターを眺める。

折々に通るのだが、意外に車両センターをまじまじと眺めたことがなかった。

早速今日の目的、205系の姿を遠目に…


…と、いきなりE131系の姿が!


レアなオリジナル顔もいるが、既にE131系が幅を利かせている様に世代交代近しを実感。

改めてここで、この日の撮影に対する気合いが入る。


宇都宮10:11着。

7番線に着き、階段で10番線に移動。

またまた湘南色メルヘン2本と再会。


すっかり烏山線の主力となったEV-E301系との並び。

こんな風景もまもなく終わりになる。


そして構内には、高崎配置のはずの「華」が。

今年はさんざん中央・青梅線界隈で接してきたが、まさかここで会うとは。

しかも友人情報では、しばらく宇都宮にとどまっているらしい。


そして、E531系の姿も。

東北本線黒磯〜新白河間の区間運用車として出向しているのは、なんとも不思議なものを感じる。


…さて、いよいよ205系に乗り継ぐとしますか。

12月23日の宇都宮10:18発黒磯行きは、日光色のY6編成。

日光線を走らないのに日光色とは何ぞや、というところが600番台の面白いところ。

「いろは」を除いて日光色と湘南色は完全に共通運用を組み、日により帯色が変わるのだ。

なおE131系600番台では、この日光色に帯色が統一される。


色だけ見ていると、行き先を間違えそうだが。

自分が行くのは黒磯。

方向幕を改めて確認し、いよいよ栃木県内205系の旅が始まった。