あすなろ撮影録

大学生の備忘録的ななにかです

〈ふのよか九州旅-11〉くまモンと首都の地下鉄

こんばんは。

今日はクリスマスイブ、明日はクリスマス。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。かく言う自分は、あいにく予定が入ってましたのでこの記事は予約投稿させて頂いております。まあバイトなんですけどね、ついでに言えば明日もバイトです。泣けるぜ。

 

さて本題へ。熊本市電を堪能した後、熊本駅前から熊本都市バスに乗って上熊本駅まで移動しました。市電は時間が掛かりますし、JRは本数が少ない(それでも毎時2本ですが)んでね…

前回はこちらから。

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ここからは熊本電気鉄道に乗車します。熊本市街地の北側へのアクセス路線として、上熊本から御代志までの菊池線(10.8km)と、途中の上熊本から藤崎宮前までの勝崎線(2.3km)を結んでいます。

色々面白いネタがあるんですが、まず最初に触れたいのが使用車両。全て東京を走っていた地下鉄車両を2両編成に縮めて使っていまして、元東京メトロの01形なんかは第三軌条方式だったにも関わらずわざわざパンタグラフを取り付ける魔改造っぷり。

最近の話題としては静岡鉄道の1000形を譲り受けることが決まったようで、静鉄発注車両とはいえ中小私鉄からの譲渡という、やっぱりネタになる事案が発生しています。

 

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上熊本から北熊本まで乗車し、乗り換えのためにホームに降り立つと、奥の車両基地には見慣れない真緑の車両が。

湘南スタイルの2枚窓が特徴的な5000形は、元東急5000系「青ガエル」として1986年まで活躍した車両で、引退後は全国の様々な地方私鉄へ受け渡されました。

熊本電鉄では一部両運転台化の上2016年まで走り続け、譲渡された5000系の中では最後まで生き残った一族だそうです。この日は運転体験会をやっていたようで、何の前触れもなくたまたま遭遇したのでラッキーでした。

関連記事が載ってました、イベント自体は結構やってるようですね。

熊本電鉄北熊本駅車庫で「5000形運転体験」 青ガエルを実車運転(熊本経済新聞/2021年11月12日)

https://kumamoto.keizai.biz/headline/117/

 

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6000形(6211A-6218A) 〈普通 御代志

藤崎宮前まで乗車し、そこから歩いてこれまた熊本電鉄では欠かせないネタ要素を見に来ました。この区間だけは軌道法準拠、つまり路面電車の規格で敷設された経緯があるので併用軌道となっています。

車両はかつて都営三田線を走っていた6000形ですね。先述の通り大都会東京を走っていた車両が路面電車みたく超スローペースで通り過ぎていく様は、なんかもうシュールというか何というか…

ついでのネタとして、ここを撮った写真に大抵映り込んでいるのが「R SHOP」と書かれた看板。「なりまつ」という商店でして、「日本一危険なお買い物ができる」とかでナ〇コレ珍百景で紹介されたそうです。

 

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近くのバス停から九州産交バスで桜町バスターミナルへ。時間の関係で片道乗車だけで終わってしまった熊本電鉄ですが、御代志方面も含めて再訪したいところではあります。新車(?)03形も撮れてませんし。

隣接する商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」でお土産を物色しつつ、辛島町電停から熊本駅前に戻ります。ちょうど滑り込んできた…のはそこそこ古いことで知られる1080型(1085号車)でした。最古の1060型はあまりにもレアすぎるので、2番目に古いこいつが見れただけでも十分です。

 

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半日強お世話になった熊本を後にし、本日のお宿へ移動します。さすがに3回も同じ区間に乗るのはキツいので新水俣まで九州新幹線に課金。800系だったので自由席ながら2+2のゆったりシートでした。テーブルが小さかったのが難点でしたけど。

で、新水俣からは肥薩おれんじ鉄道へ。まあ水俣(正確には袋)以南は未乗車区間ですからね。にしても新大阪から1本で来れる便利な場所なはずなのに、駅前には誰もいないんですがそれは…

 

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車両基地も併設されている拠点駅の出水に到着。ここも新幹線との接続駅なのにひとっこひとりいない…というのは誇張しすぎですが、どうやら新幹線定期券利用者は一定数いるようです。鹿児島方面への通勤・通学ですかね。

第9回でさらっとお話した通り、出水市は日本最大のツル飛来地であるため、ホーム上やコンコースではツルのモニュメントがお目に掛かれます。駅前にはC56型92号機蒸気機関車も静態保存されているそうですよ。

 

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終点・川内に辿り着くと、再びJR鹿児島本線に復帰します。ここもまた新幹線との接続駅ですが…いやもう時間帯の問題なのでこれ以上の言及はやめておきましょう。

停車中の鹿児島中央行きは415系でした。ロングシートなのに座席がやたら柔らかい点は良かったんですが、問題は乗り心地でした。トランポリンみたいにアホみたく跳ねる跳ねる、いや他の乗客の方も上下に揺れてました。

台車のせいなのか、路線環境のせいなのか、自分含めた乗客のせいなのか…ここまで揺れるとは思っていなかったので、逆に笑えてきました…皆さんもぜひ乗ってみてください。

 

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川内から無言で飛び跳ね続けること約1時間、熊本からは3時間半かけて鹿児島中央に到着しました。ここが本日の目的地にして、この九州旅における最後のゴールポイントでございます。

今宵のお宿は「東横INN 鹿児島中央駅西口」です。創立35周年記念ということで中学生以上35歳以下は宿泊料金が35%引きとなる「U35割」を実施していたので、まあ大変有難い値段で泊まることができました。大手チェーンだけあって、設備やら接客やらも申し分無しです。

余談ですが、ここからは鹿児島中央駅のホームが見下ろせるのでお手軽にトレインビューが楽しめます。真正面にはアミュプラザ鹿児島の観覧車もそびえ立ち、なかなか眺めが良い部屋でした。

 

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さてさて、実動3日目だか実質4日目だかわけが分からなくなってきましたが、とりあえずこの日の移動経路を赤色で示しました。

水俣から一旦熊本に戻ってから鹿児島に来たので、ぱっと見あまり進んでいなさそうです。それでも距離にして283.9km、正規運賃だと6060円(熊本市電は5回乗車したと仮定、九州新幹線区間は除外)なので、やっぱ南北に広いということが分かりますね。

いよいよ最終日は鹿児島編、ちょうどキリが良いので続きは来年に持ち越しということにします。帰るまでが遠足…じゃなくて旅ですから、4日目の模様もぜひともご覧頂ければ幸いです。

次回に続きます。ありがとうございました。

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