津軽丸たちの設計(図面等)の流れは以下の様になっています。
浦賀(住友)系
津軽丸ーーーー十和田丸
↳松前丸
三菱系
八甲田丸ー→摩周丸
↳大雪丸→羊蹄丸
十和田丸は先の6船が出揃ってからの建造なのでそれまでの情報がフィードバックされています。
古川達郎さんの著書「1884-1976 日本の鉄道連絡船」の表紙は羊蹄丸です。
それぞれの津軽丸型連絡船が浦賀(住友重機)系か三菱系かは装備品の違いでひと目で判ります。 その代表例がボートデッキの救命縄梯子格納箱で、浦賀系は格子状、三菱系はバッテンです。
脱出用シューターの格納箱(ボートデッキ中央の消音器室横)の形状も異なりますね。
浦賀系の松前丸
三菱系の八甲田丸
ちなみに天賞堂製の1/500のモデルは、羊蹄丸の図面から製作されたため、浦賀系の船も三菱系の装備品です。プロムナード後方デッキチェアーの配置も羊蹄丸の初期状態となっていますが、二等船室舷門の開口部やワイヤーズレの形状は船ごとに合わせてあります。
青と赤のデッキチェアー。