130年前の今日、1891(明治24)年12月21日にJR東日本中央東線の荻窪駅が開業しました。
本日は開業130年目にあたるということで、面白いものを見つけましたので御紹介いたしましょう。
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国鉄民営化最終日の1987(昭和62)年3月31日に荻窪駅で発行された(?)、荻窪から120円区間ゆきの片道乗車券です。
桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです、と言いたいところですが、東京印刷場ではなく、関東交通印刷で調製されたものになります。
実は、これは関東交通印刷が「グッズ」として発売した「復刻硬券きっぷ」で、実際に国鉄荻窪駅で発行されたものではありません。
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裏面です。
「復刻硬券きっぷ」とあり、「◎この切符で電車にご乗車はせきません。」「◎駅での払い戻しはせきません。」とあります。
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参考までに、同じ日に五日市線秋川駅で発行された「本物」の国鉄東京印刷場で調製された券を御紹介いたしますが、荻窪駅の券は模擬券ではありますが、実によくできています。
ちなみに、当時の荻窪駅にも120円区間ゆきの金額式硬券が設備されていましたが、同駅では券売機故障時などの非常用として設備されており、通常期での発売はありませんでした。ただし、様式的には大人・小児用券ではなく、大人専用券と小児専用券がそれぞれ設備されていたようです。これらの券は国鉄最終日であっても、発売されることなく廃札になった模様です。