昨日の西武園駅でのクリスマスイベントでは、西武鉄道旧2000系の2両編成車、2401Fと2403Fが
4両編成を組んで、丸一日西武園線の定期列車に運行されるという演出があった。
この旧2000系2両編成が製造された頃にこの組み合わせで西武園線を走っていたことがあるらしく
実に35年以上ぶりということか、朝早くから沿線には撮り鉄が集結していた。
今回は先約の関係から滞在時間を予め12:39までと設定し、イベントの会場である西武園駅からは
基本的に動かない予定にしていたことと、志村けんの像も見に行きたかったことから10時少し前に
東村山駅に到着、トイレを済ませがてら1番線ホームに上がり撮影を開始した。
一日中走ってくれた利点は、駅においては撮り鉄の集まりがそれなりに分散してくれたこと。
イベント開始約1時間前の東村山駅は、人の集まりも少なく余裕で撮影が可能だった。
東村山駅の高架化工事は少しずつだが進捗しており、ホーム全体を覆う鉄骨もだいぶ増えた。
駅部分は敷地の捻出が難しいためにほぼ直上高架方式となり、工事の苦労が窺える。
そんな東村山駅の西武園線ホームに、現在の仮設形態では初と思われる旧2000系入線となった。
旧2000系2両編成は一時期方向幕が全てLEDとなっていたが、今年夏に新2000系2両編成と交換で
唐突に方向幕に復元され、引退への布石か?と動向が注目されていた。
実際、今年から老朽廃車が始まり、先月までに2407Fと2411Fが廃車解体となっている。
2401Fと2403Fも方向幕に復元されているため、特に東村山駅では到着の度に幕変換が注目の的。
東村山ではまずお目にかかれない西武球場前や、多摩湖線方面の幕、今はなき西武遊園地も。
現在の英文併記の方向幕での西武園表示はどれだけ運用実績があったのだろうか?
旧幕では見たことがあったのだが、現幕でお目にかかった記憶がない。
いずれにしても、ブツと呼ばれる非常にレアな編成でレアなシーンを見せてくれた。
パンタグラフこそシングルアームに換装されているものの、往年の貫禄は十分。
この日は国分寺線での旧2000系運用率も高く、東村山駅ではこのような競演も度々。
10時台までは1時間あたり4回、概ね15分間隔くらいで発車していく。
これもあり、しばらくは東村山駅に留まって撮影を続けた。
駅の外では志村けんの像にお参りしただけで終わったが、工事もたけなわで雑然とした状況の下で
そんなに撮影成果も上がらないと考えていたし、そもそもそこまで撮り歩こうとも考えていない。
隙あらば、いつ乗って行こうかとも考えていたのだが。
西武園線は全線でもたった3分くらいだし、もうちょい、と思いながら撮影していく。
10時台も4本あるし、まったく焦らなくなる。
側面方向幕は前面以上に種類豊富。
今はなき拝島快速も残されていてビックリする。
こうして、前に行ったり後ろに行ったり横に行ったり。
今までなかなかやってこなかったことを、西武園線でやる日曜日が始まったのだった。