【客は貨物のついで?】津軽海峡最安航路・青函フェリーで脱北 | pass-case.com (Ameba版)

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今日は北海道から本州へ渡る予定だったのですが、札幌近郊の列車が大雨で停まってしまいました。

そのため高速バスを利用して、札幌から函館へ行くことに。
 
五稜郭駅で下車した時には、すでに真っ暗です。
 
本州へ渡るのに利用するのは、こちらのフェリー。
函館〜青森を結ぶ船は青函フェリーと津軽海峡フェリーの2社がありますが、今回は青函フェリーです。
 
青函フェリー函館ターミナルは、五稜郭駅から歩いて30分ほどでした。
昼間については、函館駅からフェリーターミナルまでバスが運行されています。
確かに鉄道だけでここへ来るのは少々大変です。
 
料金は、10月〜5月が1800円、6月〜9月が2200円です。今回は7月で学割によって2割引、1760円となっています。
一方、津軽海峡フェリーは期間による料金帯がやや複雑で、大人2040円〜2930円と少し高め。学割は約1割引です。
 
出港まで時間があるので、ターミナル内で過ごします。売店はありませんが、近くのセイコーマートでの買い物は可能です。
眠っていたら乗船時間になりまして、スタッフの方が起こしてくださいました。
 
料金が安いということは、その代償がどこかに現れているはずです。
乗船する際、津軽海峡フェリーのようなブリッジは見当たりません。
 
緑色のマット上を歩いていくと見えてきたのは、三角コーンにくくりつけられた看板。
ガムテープで作られたお手製の文字が、ここから入るように促していました。
 
徒歩による乗船客は、ご覧のようにトラックの横を歩いていくことになります。
 
転げ落ちそうな金属の急階段を上りまして、船内へ。
 
青函フェリーの船室は、雑魚寝スタイルとなっています。
このような部屋が他に2室ありました。旅客として乗船したのは、他に1人だけです。
この船は貨物輸送を主眼に置いているため、船内で楽しむことはあまりできません。
 
水枕のようなビニールクッションに、薄い布をかぶせて寝転がります。
 
壁にはコンセントがあるので、これはかなり助かりました。
 
売店はありませんが、自動販売機で食べ物を購入できます。
 
カップラーメンに注ぐためのお湯や、電子レンジも備わっています。旅客輸送は副業としても、これがあるだけで、かなりありがたいですね。
 
深夜2:00、函館を出港しました。
 
あまりに眠たかったので、すぐに熟睡。静かで完全に寝っ転がれるのが、フェリーの良いところです。
 
出港してから3時間ほど経ちました。
外は明るくなっており、北海道はかなり遠くです。
 
青森港へ入港、5:50に到着しました。
 
今回の船はあさかぜ5号で、青函フェリーの中でも古いタイプ。そのため無機質さが目立ち、バリアフリー未対応の便でした。
青森〜函館のフェリーを比べると、青函フェリーは物流メイン、津軽海峡フェリーは旅客メインということがよく分かりました。
 
お金を節約したいという方は青函フェリーで良いと思いますが、津軽海峡を楽しみたいという方は、津軽海峡フェリーがオススメです。
 
そんな話をしていると、近くには津軽海峡フェリーが来ていました。
函館ターミナルは七重浜駅周辺なので離れていますが、青森ターミナルはすぐ近くです。
 
40分ほど歩きまして、青森駅まで来ました。
青森〜函館を安く移動するには、やはりフェリーが一番です。
様々な選択肢がある津軽海峡の交通、是非とも色々比べてみてください。
 
今回もご覧いただき、ありがとうございました。