日本最古の駅弁屋 おぎのや 峠の釜めし

 

 

 

 

誰もが一度は口にしたことでしょう…

峠の釜めし(1100円・税込)

購入駅: 横川サービスエリア(上り)

製造元: 荻野屋

 

特徴: 

駅弁と言えば、冷たく冷えてしまったものが多い中で、暖かな駅弁がいただけるということで信越本線・横川駅で碓氷峠を超えるための補機として機関車を連結または切り離しするための停車時間を利用して販売していた駅弁。益子焼の釜に入った弁当は暖かかった。それもそのはず、駅の改札口を出たところに店舗を構え、その場で製造していたからだ。

…時は流れ、横川駅は終着駅となり碓氷峠は新幹線の開業とともに廃線となってしまった。今でも、駅の傍らで製造販売されているが、販売の中心は関越自動車道のサービスエリアとなっているようだった。

それでも、今なおかつての味は健在で懐かしさとともに優しい味で出迎えてくれるのだった。

 

 

 

 

寸評: 

鶏肉、椎茸、栗、牛蒡、筍、杏子、うずら卵、生姜と変わらぬ具材はその絶妙な味付けとともに目をそして口を楽しませてくれる。プラのパックに入った漬物や山葵漬けも変わらず顕在している名脇役。サービスエリアでは暖かい食事がいただけるのは当然なのだが、それでも感動すらしてしまうのは、本物の益子秋の釜に詰め込まれた素朴さゆえの完成形だからであろう。

何度食べても飽きの来ないこの弁当は、老若男女問わず時代を超えて食べ継がれていくことは想像に難くない。

 もし、まだ「食べたことない~」とおっしゃる方がいるならば、ぜひとも一度は手に取っていただきたい。各地のデパートの駅弁大会でも常連なので入手できる機会も少なくないと思う。

 そして、食べ終わった後の容器は回収もしているが、持ち帰って一人用釜としてご飯を炊くこともできるし、底に穴を開ければ植木鉢に利用したりもできる。

 

横川サービスエリア(上り)のフードコートではこのような演出もあった。車内でいただけば汽車旅気分?親子連れに好評であったが、おぢさんには注目を浴びそうでちょっと恥ずかしいかな? 

 

見た目:★★★★★

味わい:★★★★★

満腹度:★★★★☆

 

※この記事は鉄仮面V3の独断と偏見によるコメントであり、責任を一切負いません。

 ぜひ、皆さんの舌で直接お確かめください。