1984年にデビューし、190両が製造された7000系。既に廃車も始まっていることから、この先が気になる車両です。そんな7000系は現在こそ全ての種別で使われていますが、昔はある制限付きで運用されていました。


6000系の製造目的は都営新宿線との直通に使う車両の製造と、急行などに使う車両を製造する必要があったことです。一方の7000系は当時グリーン車で運行されていた各停のサービスアップを目的として製造されました。そのため当時の各停に合わせた5両編成で製造されたのです。輸送力増強用に6両化、8両化などが行われても各停専用での扱いとなり、急行系種別で運行されるのは代走など稀なことでした。また、日中は8両編成の各停がなかった時期に製造された7721Fなどは朝や夜だけの運用で、昼間は車庫で寝ているだけでした。


7000系に転機が訪れたのは2001年この年のダイヤ改定で種別ごとの使用車両の制限が無くなり、7000系も積極的に特急やこのダイヤ改定で誕生した準特急に使われたのです。また、編成の組成が柔軟に変えられることから8両編成で急行系種別にも使用されることがあり、各停でも急行系種別でもよく見られる車両となりました。


デビューしてからの運用制限を乗り越え今では急行系種別での運用が主体の7000系。ずっと各停でのみ使用されていた車両が今は反対の扱いを受けているというのは少し不思議ですね。