東武特急100系「きぬ127号」(個室)に乗車しました! | 乗りつぶしに行ってきた!

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2021年9月25日(土)

13時50分 浅草駅

 

東武鉄道の現在の特急車両では顔と評しても過言ではない100系は1990年4月にデビューし、

スペーシアという愛称が付けられています。

全部で6両編成で浅草発だと先頭が1号車で一番後ろが6号車になります。

前面は流線形となっていて、かつて東海道新幹線を走っていた300系と似ていて品を感じる出立ちです。

 
 

浅草だと3,4番線ホームが特急専用ホームなわけですが、自動改札を抜けて3,4番線ホームに入る前にインフォメーションセンターを兼ねた中間改札があり、

係員のスタッフに特急券を見せなければなりません。

今回はお題の通り、個室を予約したので中間改札を入ってすぐのところにある6号車に乗車します。

 
 
個室は全部で6室あり、購入した特急券・個室券には3Aとか10Cのように座席番号の記載はなく、
「1個室」というように個室番号が書かれていました。
 
 
乗降扉横にある行き先表示板はフルカラーLEDで
 
 
その右下には「COMPARTMENT SPACIA」と書かれたエンブレムが貼ってありました。
 
 
中に入って右側が個室には通じる扉があり、扉には金色の取っ手がついていますが、
自動扉であるため、取っ手を押しても引いても開くことはありません。
扉横の手のマークに触れることで開けることができます。
また、マークの上にも書いてあるように、個室券を持っていない客の立ち入りは控えるように注意書きが記載されています。
 
 
左には洗面台とトイレがあり、どちらも白を基調としたデザインで、
 
 
洗面台に温度調節のダイヤルレバーがついてあるあたり、1990年ごろのバブル期に製造された車両にありがちな機能だなと
ニヤリとしました。
 
 
再び個室に通じる自動扉に戻り、扉の横にも「COMPARTMENT SPACIA」のエンブレムと形式番号に
 
 
1991年にブルーリボン賞を受賞したことを記すエンブレムを確認することができました。
 
 

それでは自動扉を開けて中に入ります。

運転台に向かって車両の左側に1人が通れる通路があり、右側に6つ個室があり、

「個室1」は扉を開けてすぐの部屋になります。

 
 
中に入ると、大人4人が楽々座れるソファー席、フロアは絨毯敷き、中央には固定式の細長いテーブルが備え付けられています。
 
 

なんと素材は大理石でできていて、かなり硬かったです…

 

 
ソファーの上に棚が設置されているので、お土産品やキャリーケースなど大きな荷物はあげておくことができます。
 
 

ということで早速着席。

リクライニング、フットレスト、レッグレストはついていないものの、

クッションは硬すぎず柔らかすぎずでちょうど良い塩梅でした。

 
 

ブラウン色のモケットシートで色合い的に落ち着きがありました。

肘掛は窓側と通路側に固定式のものがあり、間の肘掛がないように感じますが、

2席の境目付近にタグが不自然に出ていて、このタグを引っ張ると、

 
 

両席を分ける豪華な肘掛が登場します。

2人同時に肘を置いても、格闘家みたいな腕でない限り、楽々載せることが可能です。

 
 
着席して対面のシートを映すと、応接室のような雰囲気を醸し出していますが、左側には浅草の3,4番線ホームが広がっています。
 
 
棚の下には各座席を照らす照明が付けられていました。
 
 
扉の横にはコート掛けがついていて、
 
 
反対側にもコート掛けに操作パネルがついていて、空調のオンオフスイッチ、ウォールライト、ライトの照度調節の3つで、
 
 

試しにウォールライトを点けてみると、扉の上に設置してあるライトが点灯。

暖色系ということで気品の感じられる空間が広がり、終点の鬼怒川温泉まで点灯して移動していました。

 
 
コンセントは通路側の座席下に1カ所のみ付いていて、道中はほぼ車窓を楽しんでいたので充電目的でコンセントは使わずでした。
1990年のデビュー当時はコンセントはなかった設備だと思いますが、現代人のニーズにも応えているところは素晴らしかったです。
 

 

部屋ごとに引き戸がついており、鍵をかけることはできず、一部ガラスなので通路から中の様子を垣間見ることはできますが、

しっかりと戸を閉めておくことができるので、プライベート空間はかなり高いレベルで保つことができました。

 

個室料金は最小は大人1人から最大は大人4人までで(確か小人だけだと6人までOKでした)平日が3,150円で土休日が3,770円で

全区間均一料金になります。

これに乗車区間の乗車券と特急券がかかるので、注意が必要です。

 

浅草14時→鬼怒川温泉15時59分

きぬ127号

 

浅草を出発。

理想は車窓を楽しみながら誰にも邪魔されずに走行音も楽しめると思っていましたが、そんなに世の中はうまくは行かず…

隣の「個室2」には女性4人組が浅草から乗車していて、なんとなく嫌な予感がしたのですが、

走り出すとともに喋り声や笑い声が終点の鬼怒川温泉まで終始続く状態で、悪夢のような現実がそこには待っていました。

 

さて、この100系の後継車両にあたるN100系が2023年から導入されることが東武鉄道より今年の11月に発表があって、

1編成の両数は6両で同じ、どれくらい部屋数を置くかはまだわかりませんが、個室も同様に設定されるそうで、

個人的には万が一ソプラノ歌手4人が入って、4人が一斉に歌唱練習を始めても

隣室には一切歌声が入ってこないような…そんな防音設備を備えていただきたいところです。