撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

阪急 牧落(2021.12.14) 7031F 普通 箕面行き 牧落駅開業100周年HM

2021年12月16日 20時27分27秒 | 阪急
12/14に阪急箕面線 牧落駅で牧落駅開業100周年ヘッドマークを掲出した7000系を撮りました。
1枚目は、牧落駅に向かう牧落駅開業100周年ヘッドマークを掲出した7151の普通箕面行きです。
折角なので牧落駅で撮りたいと思いましたが、朝方でしたので順光で撮れる場所も少なく、陰った場所で撮るしかなかったです。



2枚目は、7151に掲出されている牧落駅開業100周年ヘッドマークです。
箕面市のゆるキャラ 滝ノ道ゆずるくんがデザインされています。



3枚目は後追いで、牧落駅に到着した7031です。



4枚目は、7031に掲出されている牧落駅開業100周年ヘッドマークです。
阪急の前身である箕面有馬電気軌道が箕面線用に、南海 阪堺線から譲受した34形車両がデザインされています。



5枚目は、牧落駅に掲出されていた牧落駅開業100周年記念パネルです。



箕面線は1910(明治43)年に石橋~箕面駅間が開通しましたが、牧落駅は1920(大正10)年12月30日に後から開業しています。
今年で開業100周年を迎えることから、12/1~30に箕面線にオリジナルデザインのヘッドマーク列車が運行されます。
記念ヘッドマークは、当初は7031Fに掲出された後、5132F、5134F、6024Fと順番に掲出編成が代わっているようです。
この日は休日出勤の振休が取れて関西に所用があったので、所用の前に早起きして箕面線に撮りに行きましたが、掲出編成は元に戻って7031Fでした。

7031Fは1987年に神戸線の増結用の2両編成として登場し、1989年に宝塚線、2000年に神戸線と転属を繰り返し、2002年からは宝塚線の増結車として運用されていたようです。
2019年には6050Fから脱車された中間車2両が組み込まれて、初めて4両編成となり箕面線で活躍しています。

34形ですが、阪堺電気軌道(初代)において1911(明治44)年~1912(明治45)年に登場した木製高床ボギー車の1形(阪堺電気軌道)が前身となります。
箕面線は1910(明治43)年の開業時から宝塚線と共通で1形(箕面有馬電気軌道)により運行されていましたが、1形では輸送力に余裕があったことから、箕面線に小型車を導入して1形を宝塚線に振り向けることとなりました。
阪堺電気軌道(初代)は1915(大正4)年に南海に合併されていましたが、1916(大正5)年に50~52が箕面有馬電気軌道に譲渡され、1形に続いて34形34~36として運用を始めました。
1926(大正15)年には集電装置のパンタグラフ化、デッキ部の補強と出入口への折戸設置の改造が行われて、多少は鉄道線の車両らしくなっており、この頃の姿がヘッドマークのイラスト化されているようです。

1930(昭和5)年に甲陽線、伊丹線などで運用されてきた40形が箕面線に転属してくると、34形は休車となりました。
1933(昭和8)年にはデッキ部分へステップの再度取り付け、フェンダーの再装着などの路面電車向けの改造を実施され、34形は梅田~北野駅間の北野線で運用されました。
1945(昭和20)年には36号車が当時は阪急に併合されていた京阪 石山坂本線に転属しました。
1948(昭和23)年には北野線の営業が終了したため、34、35号車は再び休車となりました。
1949(昭和24)年の四宮車庫火災で京津線、石山坂本線の車両が不足となったことから34、35号車も応援入線し、同年の会社分離により、そのまま京阪5型5~7として運用を続けました。
その後の石山坂本線の車両を全車高床化し、路面電車スタイルの車両は全車京津線に振り向けることとなりました。
しかし、5型は京津線の急勾配に対応できず小型で老朽化も進んでいたこともあり、坂本駅の低床ホームの高床化工事が完成した後は予備車となりました。
関西の大手5私鉄の内、3社に在籍した珍しい経歴でしたが、1953(昭和28)年に全車引退しています。


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