「バス」から「鉄道」に15秒で変身!世界初「DMV」の営業運行が徳島県で運行開始へ

『DMV』という乗り物をご存じでしょうか。12月下旬、世界初だという営業運行が徳島県で始まります。

徳島県最南端に位置する海陽町。雄大な太平洋を臨むのどかな町が今沸!!
 「世界初が走る町。DMVの始発地点となるこちらの施設には、こうした横断幕が至る所に設置されているほか、自販機までもDMV一色。地域の期待の高さが伺えます」

 子どもたちも待ち望んでいた乗り物、阿佐海岸鉄道が導入する『DMV(デュアル・モード・ビークル)』です。一体、どんな乗り物なのか。

 「車内はマイクロバスとほとんど変わらないような気がしますが、運転席を見てみると、少し機械類が多いような気もします」
 実はこの乗り物、1台で「バス」と「鉄道」の両方に変身できるんです。12月25日に開始する営業運転では、海陽町と高知県東部を通る約15kmの区間のうち、5kmは「バス」として道路を走り、10kmは「鉄道」として線路を走ります。

 では一体どうやってバスから鉄道に切り替わるのか。バスモードで駅に到着すると、車体の下に格納されている金属製の車輪が登場します。
 バスの購入と改造などで1台約1億4000万円かかるものの、燃料費などの運用コストは鉄道よりも安くなるというメリットもあります。DMVに乗車した地元の人たちは次のように話します。

 (DMVに乗車した人)
 「景色も良かったし、スピードも速くなくゆっくりで」
 「世界初でしょ。これが海陽町にあるというのはすごいことやなと思って。ワクワクしています」

 地元の期待も乗せて走るDMVが海陽町の新たな顔となる日が来るのでしょうか。

 

線路も道路も走る「DMV」どんな運転免許が必要か 鉄道の運転以外に中型二種の資格が必要な車両です。

鉄道の運転士。子どものころになりたかった人も多かったかもしれないですね!!

線路と道路の両方を走れる阿佐海岸鉄道の「DMV」とは?

鉄輪レールモードで運転走行する時の、DMVの姿です!

 列車の運転には国家資格の「動力車操縦者運転免許」が必要だ。その中でもさらに電車、ディーゼルカーなどに分類されている。この免許を取るのさえ大変にもかかわらず、さらに別の資格を持っていないと運転できない車両もある。

 

DMV運転士になるには? 

 その1つが、2021年12月25日から四国の阿佐海岸鉄道が運行する「DMV(デュアル・モード・ビークル)」だ。  この車両は「デュアル」の名の通り、線路と道路上の両方を走ることができる。車体はマイクロバスの改造で、DMVは導入や保守のコストが一般の鉄道車両より安価であり、鉄道の定時性とバスの融通の利きやすさを併せ持つというメリットがある。一方でデメリットもある。DMVは専用路線以外は走れない。また、プラットホームも改築しなくてはいけない。

 DMVは鉄道モードでの運行時は鉄道事業法、道路上でバスとして運行する際には道路交通法に基づいて営業する。このため、運転するには2つの免許が必要になる。まず、鉄道モードの場合は気動車(ディーゼルカー)となるため、その免許として「甲種内燃車運転免許」、

そしてバスとして走る際のために、自動車の二種免許が必要である。これはバスやタクシーなど、営業用車両が業務として人を乗せる際に必要な免許だ。  自動車の二種免許を取得するには、まず各種の一種免許を取得し、それから通算して3年以上経たないと取得できない。DMVはマイクロバス規格の車両のため、自動車の免許としては中型二種でいいことになる。

 阿佐海岸鉄道は、普通自動車免許取得3年以上の人を対象に訓練生として募集していた。また、動力車運転免許と中型二種免許保持者を対象に運転士として募集していた。 

 両方のスキルがある人はさほど多くないであろうことを考えると、自動車免許の保持者を対象に訓練するのは現実的な方策だ。一方で、鉄道やバスの運転士のなり手が減っていく中、両方の免許を持つ人の採用、また育成をどのように継続的に進めていくかは、DMVが成功するうえでの課題となるだろう。

 

 

by   GIG@NET

 

 

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