皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

11月頃までは毎日投稿を心がけて、ネタの無い日も何か知恵を絞っていたのですが、最近は一度投稿を開けてしまったら緊張の糸が切れたように空けてしまいました…。最近は情報発信が楽なTwitterの方を使うことが多くなってきてしまったので、そちらもご覧いただけますと幸いです。

 

さて、先月はキハ56 200番代の発売にちなんで晩年の道内急行最長編成であった「大雪・紋別・はぼろ」の整備を行っていました。そして先週はこれにちなんで札幌にいたキロ28 198を取り上げました。

 

 

 

さて、今回はこのキロ28 198の加工についてご紹介します。但し、最初は車体の加工に一部失敗してしまい、修正しようか悩んだあげく諦めて途中の車体を破棄する羽目になりました。折角ですのでこの失敗の様子も含めてご紹介いたします(汗) 基本的に細かい模型の加工は苦手なのです…。

 

まずは前回と重複しますがタネ車です。

 

↑タネ車はフツーのTomix製キロ28 2300です。HG製品模型化の際からの息の長い製品ですが、どのロットを使っても良いでしょう。私は中古で格安で入手した比較的古いロットのものを使っています。

 

↑続いて、ジャンクで入手した急行「たかやま」用キロ28 6002です。この屋根を流用します。

 

↑キロ28 2300の屋根板を、急行「たかやま」用キロ28 6002の屋根板と交換しました。これだけでキロ28 100番代の最終ロット車(196~204)のうち、4VK取付を行った車に早変わりします。このグループからは四国の格下げ車キハ28 5200になった車も多いので、そのまま使うことも出来ますね。

 

今回は北海道に転じた異端のキロ28 198を再現しますので、4VKに換装する前の姿にしようと思います。この改造で最も面倒なのは、側面にある発電機用のルーバーが、4VK+DM83の場合は1-3位側にあるのに対し、4DQ-11P+DM72の場合は反対側の2-4位側にあります…。そのためこちら側にあるルーバーを埋めて、反対側に新設するという非常に面倒なことをしなければなりません。

 

あと、当然ですが床下にモールドされている4VK+DM83は、4DQ-11P+DM72にしなければなりませんし、模型の床下水タンクは新型のFRP製になっていますが実車は古い鋼製キセのタンクになっていますのでこれも要改造です。また、細かい所では198番は1973年に北海道に飛んでいることから、冷房用の引き通し線が設けられていませんので妻面のジャンパ栓納めモールドを切除しなければなりません。

 

結構改造メニューは多そうです(泣)

 

ではまずは床下の改造からスタートします。

 

↑後で加工しますが、○で囲んだ冷房発電機用ルーバー(吸気口)の移設は非常に面倒ですね…。

 

↑キロ28 2300の床下は4VK+DM83がモールドされていますので、これを4DQ-11P+DM72に換装する必要があります。また水タンクも新しいFRP製のものになっているので、古い鋼製キセのものに変えなければなりません。

 

↑キロ28 2300の床下は機関予熱器の表現が新型で大型のWH250になっていますが、198も同じタイプなのでここは無加工で大丈夫です。

 

さて、床板の改造方法としては、先に挙げた冷房発電ユニットと水タンクを交換するというのがセオリーですが、よくよく考えたら4DQ-11Pを搭載した車がウチにあります。

 

↑旧型の水タンクと4DQ-11P発電セットを搭載したキロ28 0番代がウチにはありました。これと床板を交換してしまえば、水タンクと発電ユニットの加工は必要なさそうです。キロ28 0番代はキロ28 2000番代とすればちょうど良くなります。

 

ということで、今回はこのキロ28 0との床板交換という手法を採ることとします。

 

↑手前がキロ28 2300の床板、奥がキロ28 0の床板です。冷房発電ユニットと水タンク加工手間を省くためこの床板を入れ替えますが、キロ28 198の機関予熱器は新型のWH250(手前のキロ28 2300が搭載しているもの)なので、機関予熱器は入れ替える必要があります。

 

しかし、冷房発電セットと水タンクを入れ替えるより機関予熱器を入れ替える方が簡単ですので、こちらを加工することとします。

 

↑キロ28 2300とキロ28 0の床板から機関予熱器の部分だけ切り取りました。

 

↑入れ替えて接着しました。後ほど色合わせでグレーを吹くこととします。

 

↑加工後です。4DQ-11P+DM72と、旧型の水タンク、新型の機関予熱器という組み合わせが完了しました。

 

↑屋根上クーラーもキロ28 0の角型と交換しておきました。これだけで随分と雰囲気が変わりましたね。

 

↑横長の便所窓に旧式の水タンク、4DQ-11P、角型のAU13、豆通風器付きの屋根板と、キロ28 100番代新製冷房車最終ロットの特徴が再現できました。しかし、繰り返しになりますが側面のルーバー移設は面倒ですね…。あと、実車は4DQ-11P+DM72に除風板が付いていましたので、これは再現した方が良いですね。

 

↑ちなみにキロ26の床板には発電ユニット用の除風板が付いていますので、これを参考に自作します。但しキロ28のものは台形状というより長方形に近いのでこの点を考慮します。

 

↑キロ26に付いている板を参考に0.5mmプラ板で自作しましたが、長方形に近い若干台形状のものを再現します。

 

↑塗装準備です。

 

↑灰色で塗装します。ジェイズ製の屋根用グレーを使用しています。

 

↑サイズも丁度良いようです。キロ26に付属している板は爪のようなもので取り外し可能ですが、今回は外すことも無いのでゴム系接着剤で貼り付けます。

 

さて、これで床下の加工は完了です。

 

車体の加工をしなくてもそれっぽく仕上がりますが、折角ですので車体の加工にもトライしたいと思います。

 

↑まずはこのDM83用ルーバーを削ることとします。このルーバーは塗り分けにかかっており、しかも下降窓の水切りに非常に近く、削るのも大変です。水切りを誤って削ってしまわないようにマスキングテープで目張りしておきます。

 

↑ヤスリでゴシゴシ削りました。あまり削るとこの部分だけ窪んでしまいますので加減して行いました。

 

続いて妻面です。基本的に中間に入りますので無視しようかなとも思いましたが、折角なので加工にトライします。

↑この○で囲んだ冷房用のジャンパ栓納めを切除します。窪みの中にあるので結構面倒です…。

 

ジャンパ栓納めだけを削るのは窪みの中なので困難と判断し、窪みごと穴を開けてしまい埋めるようにします。

 

↑窪みの形状で真四角に穴を開けました。そして0.3mmのプラ板で穴と同じ大きさの蓋を製作しておきます。

 

↑テープで仮固定して裏から瞬接で固定しました。この時、テープをしっかり車体と密着させなかったことが後の失敗に繋がります(泣)

 

↑ヘタクソなのでアップを撮りませんでした(汗) 先ほど仮固定用のテープをしっかり密着させなかったため、流し込んだ瞬接が表に流れ込んでしまいえらい目に逢いました。この前位側はKE53ジャンパ栓納めが埋まってしまいましたので潔く削って後でKATO製のAssyパーツを取り付けて何とかしようと考えました。あと、2-4位側の側面にルーバーのエッチングパーツを貼り付けておきました。

 

この状態で、妻面はスプレーでクリーム4号を吹き、側面はタッチアップで済ませることとしました。

 

しかし…

 

↑後位側は銘板が瞬接で埋まっており、修正不可能に…(泣)

 

↑側面は手を抜いてエッチングパーツを貼り付けてからマスキングテープを貼りメタルプライマーを塗布しましたが、こちらもマスキングテープの貼り付けが甘くてプライマーがプラ表面に入り込み、表面を侵してしまいました…。

 

なんともお粗末な結果ですね…。一生懸命修正しようかなとも思いましたが、キロ28 2300ボディは他にもジャンク品があったような気がしたので、この失敗したものは潔く破棄してやり直そうかなと思います。

 

さて、今回は失敗のご紹介となってしまいましたが、次回は気を取り直してやり直しと完成の様子をご紹介したいと思います。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!